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岩牡蠣

不定期連載 山道をゆく 第204話
08/08/13~
2008年夏の大縦走大会 朝日岳(未遂)
【岩牡蠣】

8/13(水)
庵庵…鴨居〜東神奈川〜横浜〜大宮〜(Maxとき307号)〜新潟
…駅周辺…新潟〜(きらきらうえつ)〜鶴岡…エスモール
−大島登山口・朝日屋…タキタロウ館…界隈散策…商店
…界隈散策…商店…タキタロウ館…朝日屋

8/14(木)
朝日屋−泡滝ダム…登山道途上…泡滝ダム…東大鳥ダム付近?
−朝日屋・大島登山口−鶴岡〜(いなほ8号)〜新潟…駅周辺…新潟
〜(とき364号)〜高崎〜赤羽〜秋葉原〜両国〜代々木〜渋谷
〜菊名〜鴨居…業務スーパー…庵庵

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年に何度も乗車しない、自宅から最寄駅までのバス便も、今日はその便の時刻を調べることもなかった。山中一泊と高を括っているのであ。8月13日は通勤客もゼロではないが、電車内にザック置き場の確保には左程難儀することはなかった。新幹線の運賃や料金を節約すべく大宮まで湘南新宿ラインを使おうとしたが、大崎にて立ち往生を喰らってしまった。恵比寿で山手線ホームから人が転落したとか。通勤電車に慣れぬ旅行客が事故を起こしてしまったのか。腹立たしい。不安は募ったものの、何とか8分遅れで電車は再び動き始めたので助かった。大宮駅乗換え時間を22分と予め確保しておいて正解であった。湘南新宿ライン車内で懐中電灯持参未遂に気付く。大宮駅の複数の売店を探したが頼りになりそうなグッズは見当たらなかった。最悪の場合、携帯電話の灯りを頼るしかないか。大宮駅18番線ホームは帰省客、旅行客で賑わっていた。Maxとき307号は、一ヶ月以上前から予約申し込みをしていたが、そのジャスト一ヶ月前の指定券発売日に2階席が完売となってしまい、仕方なく1階席に甘んじることとなった。車窓は悪い。これで2階席と同じ料金とは、またまた腹立たしい。確かにお盆の時期に、指定席でのんびりできたのはそれでもラッキーかもしれない。新潟からのきらきらうえつの車内販売に期待を懸けており、Maxときのワゴン販売や売店は見向きもしなかった。きらうえー!待っていろよー!!
しかーし!きらきらうえつラウンジカーに、今や沿線の地酒セットは存在しなかった。売れなかったのか。それとも飲ん兵衛爺や連中が飲みながら蔓延って営業妨害が続出したのだろうか。もう未来永劫、このラウンジに沿線の地酒セットのメニューは戻らないであろう。何のためにMaxとき307号で飲食を我慢したのか。金返せ!って払ってなかったな、、、仕方ない、まさかいくらなんでも寿司とエチゴビールピルスナーを所望した。笹川流れが何なのだ。日本海の青い海。ちびちびと、お猪口を傾けながら、、、のシナリオは瓦解した。自家用車でのんびり、牡蠣でも食いながら、なんて方が良かったか。海は青いのだ。夏の日。それにしても、右隣の爺さんは、車窓を楽しむでもなく、只管松本清張を読み耽っていた。贅沢な過ごし方かも知れぬ。しかし、青い海を見ず、白い紙に黒い活字をこの空間でこの時、眺め耽る必要があるのか。そう、新潟駅で一旦改札を出て、コンビニなどを数軒回ったが懐中電灯を探すことはできなかった。帰路時に駅付近にヨドバシカメラが見つかったが、後の祭りだった。日本海の青い海、海。きらきらうえつ。地酒セットは何処に・・・
鶴岡では徒歩移動3分程度を含めて11分の乗換え時間しかなく、庄交モールには洋品、化粧品、書店に食品スーパーはあれど、懐中電灯を見つけることは難しかった。12時35分、ミニバスが入線。懐中電灯大作戦は終わった。諦めるべな。庄内の盆地を西へ戻る。日本海側から1山脈隔てた山間の地へ入って行く按配だ。朝日屋前で待ち構えていたのはタクシー。会員バスのことか???否、会員バスの時刻でないから待ち構えていた???しかし、タクシーの運ちゃんには申し訳ないが、今日は朝日屋に泊まると言いながら余所見をしているうちに、タクシーは消えてしまった。アントニオが鶴岡から乗ったバス便には、今日接続する泡滝ダム行き会員バスは既に終わってしまっているのだ。2時間半歩くか、タクシーか、明日まで待つか。登山口から最初の山小屋まで約3時間とすると、今日このまま進むのは、山行としては望ましいスケジューリングにはならない。宿泊者はアントニオを含め全6名、うち3名は釣り人、2名は下山したばかりと言う。即ち、宿泊者中、アントニオのみが8/14の山をやるということだ。お盆なのにこれしか山客が居ないのか。食料を担いでの山小屋縦走なぞもう流行らないのか。それでいい。山小屋が空いているだろうから。
昼過ぎ、ということもあり、少々界隈を散策することにした。界隈と言っても川、キャンプ場とタキタロウ館以外にアクティビティは想像もつかない。タキタロウ館とは、、、野生動物各種剥製と、地下水槽に岩魚、虹鱒が泳いでおり、水槽の対面に仮想タキタロウの張りぼてが飾れており、、、それでお終いであった。入館無料。でも3分で見終わってしまうだろう。併設売店でざる蕎麦と虹鱒の塩焼きを頂いた。そして、食後、諦めかけていた矢先、その土産売り場にヘッドライトが存在したのである!!そのヘッドライトには、単3電池が4本必要である。しかし、その売店で売られている電池は単1と単2!!!懐中電灯大作戦は沈み続けていた矢先の巧妙に浮きかけたが、簡単ではなかった。鶴岡市街地からバスで1時間20分程の山間部に懐中電灯を求めるのが筋違いであった。しかし、アントニオはめげなかった。朝日屋とタキタロウ館との間にある雑貨屋で、単3アルカリ電池を発見したのである!!!!朝日屋、雑貨屋、タキタロウ館と、界隈の経済拠点に微力ながら貢献させていただいた次第である。懐中電灯大作戦は成功と言えるだろう。成功はそれに留まらず、宿の晩飯の食卓には、鹿焼肉、山菜天麩羅、糠漬け一式、岩魚塩焼き、虹鱒汁などの他、なんと、岩牡蠣の大きいのが登場したのである!!!!!!きらきらうえつの車窓から涎を飲み込みながら見た「岩ガキあります」の看板の群れ群れ。今回はチャンスが訪れる筈もなく、次回は車でカキ街道を行こうと思っていたら!!!!!!!もう、この旅が此処で終わってしまっても構わないと、一時は思った次第であった。信ずる者は、救われる。だが、岩魚酒、くどきじょうずに大山も今日はお預けだ。また来ねばならぬ。
夜が明けた。 寝汗を大量に掻いた。しかし、昨晩飯を完食できたのだ。体調は万全である。宿の送迎車で泡滝ダムまで乗せてもらう。運ちゃん曰く、「降らんと良いけど、、、」
5:46、登山口を発つ。確かに曇っていて気温も低い。盆明けの北海道を思い出す。当時、寝袋の存在も知らず、近所の銭湯では番台のお婆ちゃんがストーブを離せず、廃車となった旧型客車内で2晩凍死寸前まで追い遣られたのを思い出す。ペースは上がっていた。体調は良い。やがて小雨となり、雨粒の間隔も徐々に縮まって来てしまった。ザックカバーを忘れたことに気付く。懐中電灯大作戦に気を取られていたため、その前に片付けるべき大問題を残したままであった。この雨状況では、ザックカバー無しは致命的だ。大粒の雨・・・。既に登った山には見向きもせず、また朝日屋を利用することもないかと思っていたが、この天候ではハッピーエンドを予想出来ず、名誉の撤退をし、再び朝日屋の敷居を跨ぐ機会を作りたい次第であった。登山口から小1時間歩いた矢先であった。
撤退を決めて戻る途中、10人程度の釣り人と3人の登山パーティーと擦れ違った。釣り人の行方は知る由もない。登山パーティーは大丈夫だろうか。下山しつつも、軒並み激しい降雨に見舞われた。雷鳴も轟く。撤退が正解だ。ダムにてバスの時刻表を見ると、2時間半コースを1時間45分でやっつければ1つ早いバスに乗れる。そうでなければ泡滝ダムからの送迎バスの接続便だ。それなら雨中を命懸けで歩く意味はない。やってみるか、オイ!雨は落ち着いたり激しさを増したりと、ザックカバーなしの身には少々辛かった。雨に濡れ捲くったレインウェアの裾を何度絞ったことだろう。途中、3車両に追い抜かれた。抜かれる度、次の車に乗せて貰いたい、、と思いながら。軽トラの荷台でも構わないから、と。レインウェアのスパッツ部は、装着すれば蒸れに蒸れてまた厄介であり、ダムに着いてから脱いでしまったのだが、以後の滝のような雨によってズボンはびしょ濡れであった。GoreTexのブーツ内も、ズボンからの滴りによって浸水状態であった。完全に山ノ神の返り討ちである。そんなに日頃の行いが悪かったか。今月上旬の新潟行きでは体調不良で当然登山もできず、宿の飯もロクに喉を通らなかったのである。今回は食えただけ幸せか。雨は降った。何とか4台目に出会った軽トラックの運ちゃんが親切にも助手席に乗せてくれた。あと、数分で朝日屋、の地点ではあったが、背に腹は代えられず、大変助かった。怪我せず、ハッピーエンドか。バスまであと20分ある。びしょびしょの靴下とズボンの下部分を絞った。雨に濡れながら歩くも、虻は容赦なくアントニオを襲ったのである。追っ払うためにタオルを雨中に振り回し続けた。タオルを絞った回数は数十回に上る。
さて、バスの運賃を鑑みると、財布には小銭が不足していた。最後に宿の自販機でジュースを買ってお釣りを作ろうと目論んだが、ベンディングマシーンが中々札を吸ってくれない。確かに雨で少々濡れてはいた。もたつくうちに、バスが来てしまい、ジュースも買わずに朝日屋を去らねばならなかった次第である。悪意はなかった。雨だ。仕方ない。バスは意外や意外、10時台に市街地を走るものの、アントニオ以外の客はたったの3人しかいなかった。お盆だからか。バスから降り、みどりの窓口へ駆けた。次の各駅停車まで3時間も待たねばならない。各駅停車の乗り継ぎでは今日中に帰宅するのは至難であろう。ムーンライトえちごも指定券が取れないだろう。1番早い特急いなほは青森始発で、普段より2両増結だが残念ながら指定券は確保できなかった。新潟からの乗り継ぎ新幹線も指定席が埋まっており、その次の臨時列車を指定した。ただ、いなほの自由席先頭車両は空席も多くラッキーであった。海側席から、灰ずんだ日本海を眺めていた。きらきらうえつと擦れ違った。岩牡蠣も食ったよな。きらきらうえつも所詮快速で、若干510円の指定券が必要なだけであったし、旅への対価に対する見返りは十分いただいたように感じ、志半ばで撤退を余儀なくされながらも、損失感を抱くことは特にはなかった。下界にも時折降水が確認されるが、徐々に天候は回復に向かっているようである。帰宅して天気予報を見れば、前線が丁度山形上空に蔓延っていたようで、その下界から眺める山上にはグレーの雲塊が停滞していた。きらきらうえつもいなほ号も同じ485系改造車だが、此方の方がやはり特急らしくスピーディーに感じた。でも、鶴岡・新潟間は、きらきらうえつ指定券が510円に対し、新幹線乗継割引を適用すれば指定席特急券で1000円、自由席特急券だと650円なのである。
新潟で約1時間の待ちがあった。きらきらうえつのリベンジをさせてくれるような、地酒パブの類は、、、ある訳ないか。Washignton DCの空港ではあるまいし。已む無く改札入りし、売店のエチゴビールを物色する。その売店には4酒類、こしひかりビールにSTOUTまであった。STOUTを見たのは初めてで、当然手にした次第である。まぁ、STOUTだった。とき364号は、今や動く化石200系改造車で、2階建ての1階席と違ってきちんと外が見えるのが有難かった。網棚にザックを載せてから、こしひかりビールまで所望した。ううむ。山からの生還から5時間も経過するとビールの有り難味もすっかり薄れてしまった。活字と距離を置いてしまった気分から東スポでも購入して読むこととした。活字だな。ケータイの狭い画面はまどろっこしい。沿線の越後の山々の頭にも雲が多かったように思う。5年前、当時も雨でハイキングに行けなかった社員旅行の翌日の車窓が、そこにはあった。麓は頗る晴天だ。特急料金を1000円程度節約すべく、高崎で湘南新宿ラインに乗り換えた。帰路に立ち寄りを狙っていたビールパブに電話をしたが留守であり、大人しく直帰を決めた。今回の旅で使わなかったボンベでアルファ米でも炊くか。洗濯もしなきゃ。朝日岳、嗚呼、朝日岳。
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付録:
山旅アドバイス
・8月中旬は虻多し。