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2011登り初め

不定期連載 山道をゆく 第234話
不定期連載 麦道をゆく 既出
浜石岳(庵選千名山518)
BairdBeer Tap room 沼津
(BaridBeer10周年記念エール、オリジナル黒船ポーター、
ウェストコーストウィートワイン2010)
【2011登り初め】

1/3(月)
庵庵…7・11鴨居駅〜東神奈川〜横浜〜小田原〜熱海〜由比…旧東海道
…浜石岳入口…三本松…野外センター…野外センター下降点…浜石岳
…下降点…但沼分岐…立花池…林道…薩土垂(土偏に垂で1文字)峠
…旧東海道…由比〜沼津…沼津港Tap room…沼津〜熱海〜横浜〜鴨居
…ららぽーと横浜…庵庵
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広重の見た富士をこの目で確かめようと、本気で思っていただろうか。昨日の通称「TEN」が忘れられず、18きっぷの本シーズン最終1日分を今日はBaird1軒のために利用しようと計画を立てた。嘗てのムーンライトながら折り返し相当の静岡行き直通電車でリクライニングシートに凭れるのも一考ではあった。ただ、一刻でも早く下山して沼津港に赴きたく、始発電車乗り継ぎにより静岡行きより30分程度早く駒を進める覚悟であった。横浜から乗車した小田原行きの列車は暖房が入っておらず、日の出前でとても寒い車内であり、アントニオとしても非常に耐え難い思いであった。車両は国鉄時代のものである。早いものでおよそ四半世紀の車歴である。故障の類もあり得るのだろうか。乗り換えた熱海行きはたったの5両編成である。熱海からの各駅停車より短い編成だったが、時間帯だけあって満席には程遠い乗車率であった。今日の駿河湾も美しそうである。熱海で浜松行きに乗り換え、由比にて下車した。
外も寒いが大層明るい。駅から浜石ラーな方は周囲には見かけることなく、用を足してから7:51に駅を発つ。視界前方上方にはジョラートのような富士である。心の研ぎ澄まされるようなクリアーブルースカイとのコントラストには、自分が日本人で良かったな、と改めて感じる瞬間であった。富士は見るものだ。この時節柄、近寄ってはいけない。近づけば背筋も凍る。

今日も登山地図を持たずに安直なアントニオであった。浜石岳は上層部まで舗装路が続き、少々面を喰らうこととなった。みかん畑の脇で先客を1人抜き、浜石5区を闊歩した。標高600mは越える地にある静清庵地区青少年野外センターだが、此処まで車で余裕で登れてしまうのは青少年育のためにならないだろう。センターの少々下にて漸く土を踏み締め始めた。センターで小休止しているうちに何処ぞの親父ハイカーが車で先を越そうとしていたが、横着者に先を越させるのは罷りならぬ、アントニオの制裁が必要だ、と思っているうちに、親父が分岐で道を間違えてくれたため、迷わず正しい方向に進んで一気に突き放した次第であった。
下降点を過ぎて明るい稜線で先客グループと擦れ違った。日本海側や西日本の荒天を他所に、風は少々強く吹いているものの、広重タイムを堪能するには悪くない気候コンディションを満喫していた。
9:29、浜石岳山頂に立つ。富士に駿河湾。愛鷹、天城、北、間ノ、農鳥、悪沢、赤石、日本平。鳳凰、甲斐駒、、、少々見縊っていたかも知れない。済まぬ。地図も持たずに失礼した。新春の登り初めに相応しい大スペクタクルである。しかし、美しさと言うより冷潔、そんな単語が存在するか不明だが、富士のジェラート感に我が麦意は沈静してしまった。体調が悪い訳でもないのに。

さて、麦オリズムが急上昇でもするのであれば、往路を引き返して麦急行みずほ号として瞬く間に由比の駅に戻るところであったが、折角だから、広重の見た富士を確認すべく、下降点からは南西方向へ進むこととした。概してなだらかである。膝に優しい下りコースである。広重、偉いぞ。笊ヶ岳の山道も見習うべきだろう。そして、先ほど浜石岳山頂直下を下山のため擦れ違った先客を、但沼分岐手前で追い抜き、山の神の名を保つこととなった。緩やかな下りが続く。その緩やかさに麦意が2次関数曲線を描きながらハッスルし始めた。
さて、立花池分岐である。池に麦はない。しかし、その心意気では広重の逆鱗に触れるのではないかと察し、麦意を抑えた。志の弱さからか、分岐が数度も訪れ、行けども行けども池には到達できなかった。抑制の効かなくなった麦意が立花御前の呪いに翻弄されてしまっているのではないか。あと15分、池が見つからなかったら来た道を引き返そうと思っているうちに、何とか池を探り当てることができた次第である。後日、ネットを探っていれば、似たような迷い人が少なくはなさそうであった。薩土垂峠へのメインルートへの復帰ショートカットも殆ど歩かれていないようであり、次回同じルートを辿れるか不安の募るところであった。多分、立花池にブルワリーでもできなければ、もうお目にかかることはないかとは思うのだが、、、閑話休題。
立花池を過ぎてから、携帯電話へメールが3通立て続けに届いた。1つは生麦の超王手醸造所から、15%引きクーポンメールである。この季節、麦茶消費が落ち込むためか、割引率が高く、我が麦意も黙っては居られまい、是非とも近いうちに攻めなければならなかった。後の2つは夢の国からであった。昨日飲んだニューイヤーピルスナーが本日半ばで完売の勢いだとのことである。完売後は別製品を補充するとのことで、その補充銘柄には少々興味はあったが、それ以外はあまり興味もないため、本日は予定通り沼津1本に絞る決意を固めながら薩土垂峠を目指した。
みかん運搬用に縦横無尽に張り巡らされている幾重のモノレールを掠めていくうちに舗装路に降り立った。更に西へ進むと薩土垂峠であった。舗装路続く故に当然マイカー客も多く、そして、広重の見た風景の下方には国道1号線と東名高速が貫き、無数の車である。見た目だけではない。五月蝿いのだ。ドン・キ・ホーテがあのドン・キ・ホーテの店々を見てしまった折のショックよりは数段易しかろうが、広重が此処に居たら、厭世観に打ちひしがれて駿河湾に入水自殺してしまうのではなかろうか。車で簡単に来れる、人も多い、そして五月蝿い。この地には五十三次の神様は居なかった。
由比からの東海道線電車は1時間に3本しかなく、しかも20分置きの等間隔運転ではない。辺りはすっかり下界の風景となり、麦意は東海道を数宿分駆け抜ける勢い、待ち時間の一番少ない電車を目掛けて小走りを始めた。今日も左膝はぽきぽき鳴った。嗚呼、選手生命もそろそろ終わりだろうか、、
薩土垂峠で買ったみかんを貪っているうちに電車は来た。沿線の住民の皆様には申し訳ないが、途中の駅には停まらなくて良いから、沼津まで飛ばしてくれ。
やがて麦急行アントニオ号はベアードビールに到着した。今日も港寄りの窓側席は湾からの照り返しに初夏のビーチを思わせる日差しの強さを感じさせ、麦茶日和空間であった。ベアードビールは想像したより空いている。昨日のテンが忘れられず、今日も来てしまったのだ。創始者で店長のベアードさゆりさんが給士に徹していた。1月2日、3日と空いており、リピータ客としてはゆったり感を堪能できて助かったが、ベアード側としては如何ともし難かったのではなかろうか。しかもメキシコさんが何時の間にかライブを始められているではないか。外は冬だろうが陽光燦々とした陽だまりが、沼津タップルームの魅力である。だから、馬車道、アントニオランニング圏内に新たなタップルームができようとも、沼津詣での機会を今後も惜しまないことであろう。
さてさて、早稲田が総合優勝してしまったようである。東洋大はどうするのか。結局今年も生中継を確認しなかった。今年は果たしてどんな年になるのだろうか。
(完)

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付録:
山旅・麦旅アドバイス
・野外センターまでの途中、野外センター、薩土垂峠にトイレあり。
・浜石岳から薩土垂峠までほとんど展望なし。