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溝丹沢

不定期連載 山道をゆく 第268話
伊勢沢ノ頭(庵選千名山594)、檜岳(庵選千名山595)、
雨山(庵選千名山596)、棚沢ノ頭(庵選千名山597)、
栗木ノ洞(庵選千名山598)、檪山(庵選千名山599)
【溝丹沢】

4/26(日)
庵庵−中原街道−下川井IC−保土ヶ谷バイパス−横浜町田IC−東名高速
−中井PA−大井松田IC−R255−籠場IC−R246−寄入口
−県道710号(神縄神山線)−寄大橋…林道秦野峠線…林道出合…秦野峠
…伊勢沢ノ頭…檜岳…雨山…雨山峠…棚沢ノ頭…鍋割山…後沢乗越
…栗木ノ洞…檪山…三廻部林道…寄大橋−県道710号−寄入口
−R246−目黒−R16−都岡町−中原海道−上白根入口−白山高校
−県道109号(青砥上星川線)−鴨池大橋−緑産業道路−コバック−産業道路
−出崎橋−庵庵

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宮之浦岳遠征へのトレーニングの場として関東近郊のコースを模索していた。前日まで栃木行き、と意気込んでいたものの、運転の面倒に怯み、急遽丹沢へと計画を変更する。弱い。朝2時に起き、休部号のエンジンを吹かし、中原街道へと向かう。ETCを使うのは、もしや一昨年前秋の大山行脚以来かも知れない。なにしろ、カードリーダーのバネが寿命のようだ。カードがすぐに吐き出されてしまう。何度か苦戦の上、挿入状態にはなったが、挿入状態を示すLEDは消灯したままであり、挿入音のピピッも鳴らない。保土ヶ谷バイパスから横浜町田ICへ入らんと、意を決してETC専用レーンに突入すると、矢張りNGだった。係員アナウンスが即座にあり、通行券を受け取って西を目指す。もう12年近く経過している。買換え時ではないか。中井PAでカレーパンを一つ食べ、大井松田ICでは潔く有人レーンへと向かう。いやー、リーダーが反応しなくなってしまって〜、と申し出ると、何とETC割引扱いにして貰えた!偉いぞ、大井松田ICの係員!敢えて言おう。決して脅しなど、していないのに、だ。
R246を少々戻り、寄入口で左折する。この辺りは本当に未踏であった。神奈川にも未だ見ぬ自然があったとは。しかし、コンビニの一軒もない。本当に神奈川県だろうか。寄の集落を越える。程無く寄大橋に到着、橋を渡った先の方が駐車スペースが広いのでそちらに車を置かせて貰う。
昨晩爆飲してしまった影響でトイレも近いのだが、、、何とか虫の勘は当たり、管理棟の裏に水洗トイレを発見できたのが幸いである。用を足して再び大橋を渡ってゲートを越え、林道を歩く。
管理棟から雨山峠への直登コースは滑り易い等、上級者向けとのことである。だが、そちらから登って檜岳、伊勢沢ノ頭と巡る、アントニオが今日進まんとする逆コースのコースタイムのみしか、ガイドブックには記されていなかった。17年以上前に購入した丹沢登山地図には、林道のコースタイム自体が記載されていない。それもまた人生。ガイドブックの下りコースタイムで登ってやる。朝6時台にして新緑時の爽快感を越えた、まるで初夏の陽気である。光合成にはもってこいだ。しかし、GW寸前の日曜ともあるのに、こんなに人気のない丹沢が未だ残されていたとは。この寂れ具合は気にならない。と言うか、これこそ我々が後世に残すべき自然だろう。これだけの自然が残っていると、もう気が進まざるを得ない。進まねば、得るものはないぞ。行け、アントニオ。トイレで用も足した。もう留まる理由はない。イャォッ!しかし、暑い。ネットも繋がらない。どうすべきか(笑) GW直前の日曜の丹沢とは思えない静けさ。地理的には裏丹沢の表現は妥当ではない。「溝」丹沢あたりが適当ではないか。ガイドブックの大雑把な地図でしかコースタイムが読めず、少々不安はあったが、やがて林道の分岐に至り、山道へと入ることになった。
植生保護のため、登山道の両脇に有刺鉄線のある金網が続く。登山道を歩く人間の方が檻に入れられた気分を味わえるのだ。しかし、アントニオを見やらんとする獣さんは一匹も見当たらないな、、、やや、鹿さんがおられた。塔ノ岳周辺の、半ば家畜化したそれとは異なる野生感が目に宿っていた。ここは溝丹沢だ。君たちのホームグラウンドだ。思い切り暴れてくれ。ただ、暑い。4月下旬で既に夏山が如し。宮之浦も夏山だろうか。雨だろうか。ただ、自分は晴れ男だと自負している。

伊勢沢ノ頭に続き、檜岳も展望が著しいまではいかないものの、もの静か、もの涼しげな雰囲気が、溝丹沢らしい。この檜岳の読みは。これまた溝丹沢に相応しかろう。ヒノキダケの筈はない。



雨山峠に近づくに連れ、登山者も増えてきた感じだ。少々脱水気味だが、何とか鍋割山頂に至れば、嗚呼、銀座である。そんなに鍋割が面白いのか。ううむ。





後沢方面へ下るのも少々難儀であった。急降下も時折、それに人が多過ぎる。そんなに鍋割に集中するのが楽しいのか。人に会いに来るようだ。静かな山は楽しめないな。後沢乗越で直進すると、静寂を取り戻すことができた。寄方面へのルートだ。ただ、乗越までの人混みルートを押して膝にも相当負担が掛かってしまっていたことだろう。今晩風呂などで十分なマッサージケアが必要だ。知人には、寂れて廃道なんてこともあり得るなどと脅していたのだが、一体全体、素晴らしいル―トではないか。スマヌ。檪山を下りて舗装された三廻部林道に合流する。今日は良く頑張ったな。仮想宮之浦に相応しかろう、少々歯応えのあった山道だった。



車に戻り、帰路は再びETC不調を経験したくなく下道を行くことにした。修理或いはもう買換え時なのだろうか。何時も車を整備してくれるコバックに電話して整備予約をした。コースタイムは不明だが、10時間くらいのそれではなかったか。しかもそれを7時間程度でクリアしてなおかつ、何と、翌日に筋肉痛なしとは吃驚モノであった。頼むぞ、俺の脚よ。
(完)

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付録:

山旅アドバイス
・寄大橋付近の管理棟裏に水洗トイレあり。
・寄バス停や大橋付近にコンビニ等なし。