大山秋の陣

不定期連載 山道をゆく 第232話
チョー不定期連載 グルメ街道をゆく 話数知らず
不定期連載 麦道をゆく 既出
氷ノ山(日本二百名山、庵選千名山506)、槍ヶ峰(庵選千名山507)、
上蒜山(日本二百名山、庵選千名山508)、中蒜山(庵選千名山509)
大山Gビール
(アンバーエール、ペールエール、スタウト、ヴァイツェン、ピルスナー)
【大山秋の陣】

10/15(金)
庵庵−上白根−R16(八王子街道)−亀の甲−八王子バイパス−八王子IC
−中央道−内津峠PA−小牧JCT−東名高速−名神高速−伊吹SA−多賀SA
−吹田JCT−中国道−西宮名塩SA−山崎IC−R29(因幡街道)
−道の駅みなみ波賀−若桜街道(播州街道)−春米−R482
−氷ノ山キャンプ場駐車場…氷ノ越…仙谷分岐…氷ノ山
…氷ノ越…駐車場−R482−春米−R29(若桜街道(播州街道))
−南バイパス−ジャスコ鳥取北店−R9(鳥取バイパス)−出光鳥取SS
−山陰道−青谷羽合道路−赤碕−県道30号線(赤碕大山線)
−倉吉江府溝口線−大山寺−県道24号線(大山道路)−赤松
−県道36号線(名和岸本線)−ロイヤルヴァンベール大山
…ビア ホフ ガンバリウス…RVB大山

10/16(土)
RVB大山−県36−ガーデンプレイス−県道284号線−枡水高原
−県道45号線(大山環状道路)−鏡ヶ成
−県道114号線(蒜山大山スカイライン)−休暇村蒜山高原
−上蒜山登山口駐車場…百合原牧場…上蒜山登山口…槍ヶ峰…上蒜山
…ブッシュ…上蒜山…中蒜山避難小屋…中蒜山…避難小屋…日留神社
…中蒜山登山口…蒜山自然の家…蒜山高原自転車道…ジャージーランド
…駐車場−休暇村蒜山高原−県114−鏡ヶ成−ヨーデル館−大山広域農道
−県道52号線(岸本江府線)−ガーデンプレイス−県36−RVB大山
…ガンバリウス…RVB大山…ガンバリウス…RVB大山

10/17(日)
RVB大山−県36−ガーデンプレイス−県52−岩立−県45−溝口IC
−米子道−落合JCT−中国道−加西SA−吹田JCT−名神高速−草津JCT
−新名神高速−亀山JCT−東名阪道−御在所SA−四日市JCT−伊勢湾岸道
−豊田JCT−東名高速−浜名湖SA−駒門PA−横浜町田IC−R16−中原街道
−ESSO−業務スーパー−庵庵

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春の飲み放題では、前期限定のスコティッシュエールが売り切れていたため、秋季には何とか前期限定の大山ゴールドに間に合わせんと、10月は中旬に休暇を取得した。そもそも、先週は海外出張であり、2週末連続で家を空けることとなった。残念なことに、東名高速では集中工事が行われるため、中央道への迂回を考慮せざるを得なかった。山陰への道は、遙か遠い。
実際、東名集中工事の影響で確実に中央道にトラックが増えていた。何度も「二枚ブロック」の餌食になった。否、安全運転への導きと思うべきだろう。岐阜県に差し掛かれば雨脚も強まり、進退窮まれり、遠退く山陰路、ゲームオーバーも近いと予感した。少々遠回りは承知とは言え、名古屋に近づきながらも既に空が明るみを増してきてしまっている。山間部を過ぎると雨脚は弱まり、安堵に胸を撫で下ろせた。しかし、氷ノ山へは何時に辿り着けるのだろうか。名神高速は問題なかった。続く中国道で、集中工事関連の渋滞に巻き込まれてしまう。確かに今日は金曜日であった。ラッシュと言うことか。神戸と言う名のジャンクションには似つかわしくない山間の地にて車の数珠繋ぎであった。だが、間も無くそれも解消し、一気に郊外地の交通量に落ち込んだ。
山崎で高速を下車したはいいのだが、宍粟市の中心地に降りてしまったのか、下道の車の歩みも鈍かった。天気は良い。確かに高速バスにして品川から米子まで約10時間の道程なのである。途上で氷ノ山に寄ろうとの発想自体が天罰の対象となりかねなかった、と言うことか。次第に車は流れて行ったが、車集団の先頭車が大型トラックで、超安全運転なスピードであった。田舎道は飛ばせる、とは空想に過ぎなかった。氷ノ山まで道の駅が4箇所もあった。波賀まで来たと思って寄ったのがみなみ波賀、トイレ休憩後、再び因幡道を進むと、道の駅はがに先程先頭を走っていたトラックが停まっているではないか!追い越したぞ〜。R29沿いに氷ノ山登山口を示す看板が目に入った。その先の林道は非舗装なのだろう。そこまでして最軟弱コースを歩こうなどとの選択は毛頭なかった。春米で右折し、細いR482を登る。路盤崩壊修復のための工事箇所も複数あった。時計の針は10時を回っていた。登山開始としては遅過ぎる。やがて氷太くんが崖の上の方に見え始めた。もうすぐだ。国道を氷太くんとは反対側に逸れ、今回は此処から最短ルートをピストンさせていただくことにした。下山してからの道程も果てしないのだから。
先客が1名、軽の四輪駆動車だからアントニオより行動力がありそうに見えるのだが、この地にて、「どちらから登りはる?」の言である。あーた、此処まで来て他の登山口に行きはる?普通、氷ノ越経由とちゃうねん?「いや、こちらは初めてなので、、、」だからどうしはる?帰りはる?アントニオの車、何処ナンバーか見てはる?アントニオが何度も此処に来てると思ってはる?何の準備にその方がアントニオより時間がかかってるのか理解に苦しむ。アントニオの山行としては遅過ぎる出発に自分自身少々苛立っていた。先客は無視してアントニオは10分ほどで支度を済ませ、10:10、氷ノ山キャンプ場の駐車場を発つ。
熊か鹿が平地に降りるのを懸念してか、電線に囲いがあった。上手く外さないとアントニオも電流爆破の餌食になってしまう。下界は大分天候がよろしかったのだが、登り始めて微妙な状況である。ただ、アントニオには太陽が居た。必ず彼は来る。アントニオが山頂に辿り着くのを待ってから。
30分程で氷ノ越に到着する。景観は今三つ、ガス多いか、、、稜線沿い、時折日の光、、、頑張れ、日の光よ、、、


氷ノ越までも困難な箇所はなかったが、この稜線も難なく進めるのが幸いだ。葉は落ち、ブナのひっそりとした山である。そして、山頂の避難小屋が見え始めた。少しずつ、雲が切れてきているような気が、、、稜線はアントニオの友達だ。そして、太陽も然り。進めアントニオ。モスクワは近い、、

11:30、氷ノ山に立つ。独占状態だ。10時半登山開始のアントニオより先に山頂に立つ者が居ないとは情けない。アントニオはキャンプ場まで9時間も運転して来たのだぞ、このヤロー。だが静かなのは有難い。そして、矢張り、雲が切れて来た!太陽と会話のできるアントニオの面目躍如である。正義は勝つ!携帯は鳴る!会社からだ!天候が回復に向かっているのだ、仕方ない、、、鉢伏山あたりが見えてきたか、、、大山は見えないが、、、風が冷たいので小屋内でおにぎりを貪っているうちに外が騒々しくなった。福定か東尾根コースあたりから登ってきたのだろうか、小学生の遠足集団のようである。関東の山で騒々しいのは高齢の方ばかりの先入観がここでは通用しない。そう、そう言えば、雪の残る京都の愛宕山も、付近の高校野球部がトレーニングに登っているくらいなので、関東の若者も見習うべきだろう。とは言え、五月蝿いのは厄介であり、下山後も長丁場が控えているため、そそくさと山頂を辞去した。


10分ほど下ると、登山口氏が漸く登って来た。こちらから挨拶の声を掛けたが向こうは無言だった。疲労困憊は氏の表情が物語っていた。このくらいでは筋肉痛にもなり得ないと思うのだが。笊日帰リストアントニオにとっては散歩に等しい。往路でははっきりしなかった稜線ルートがくっきりとして来た。だが明日もある。ハッスルは禁物だ。確かに今日は金曜の筈だが、下山間際に登山口氏より先に擦れ違ったカップルは何処から来たのだろうか?仙谷ルートか?はたまた、氷ノ越避難小屋に居るところをアントニオが追い抜いてしまったのか。


電流線を無事に越え、駐車場に戻って来た。駐車場には、この時勢に何をしに来たか不明で偶々出くわした1台と、登山口氏の車と休部号のみであった。靴を履き替えて下ることにした。
R29に降りるとすぐに若桜の駅前であった。鳥取中心部は近いのか。だが今日は兵庫県と県境をなす山から島根県境に近い地域まで移動しなければならない。平日の昼間ともなると、交通量はゼロではなかった。安全運転だ。安全運転だ。明日山食用のおにぎりなどを買おうと思って地図を開けばジャスコ津ノ井店が近そうに見えた。ジャスコは山行の味方である。R29沿いだと思いきや、R29はバイパス立体化してジャスコに降りるルートが見当たらないぞ、、、バイパス入口に戻るか悩んだが、流れているのでこのジャスコを断念した。
その後、市街地でスーパーの類を沿道に求めていたが中々見つからなかった。大型家具店、家電店は点在していたが、、、やがて日本海沿いを走るR9への交差点に達した。おぉ、目の前にジャスコの度デカい看板が再び出現した。鳥取北店である。寄ろう。買出し後、すぐに周辺の店よりリッターで5円以上は安いガソリンスタンドにもより、後は宿を目指すのみとなった。ぶつ切りに建設の進んでいる山陰道を進む。この道が貫通することはないのでは、と思う。貫通させるには、高速道は基本、利用者負担の有償化が必須だ。今のぶつ切りのままで有償化はちと困ると言えば困るだろうが、、、北条道路も建設途上であった。確かにあるに越したことはないとは思う。最近その低周波の騒音が問題となっている発電用風車は動いていなかった。エコとの共存は難しい。
やがて赤碕に至り、国道を離れた。主峰大山も近い。お天道様の機嫌が入り乱れ、県道では軒並みにわか雨に見舞われた。県道に逸れてから何かしら気分が落ち着いたのは何故か。我が家に近づきつつあったからか。麓に迫ってから環状道路を大山の西側に回り、大山寺に辿り着く。県道24号線大山道路を進むと、改めて真っ直ぐながらその勾配のきつさに少々恐れをなす。12%なんて箇所もあった。カーブが少ないから減速しなくとも、前に車がなければ事故にはならない。放っておくと、スピードは増してしまう。赤松まで長いジェットコースターのようだった。大山寺から5kmもあった。
ロイヤルヴァンベール大山には16時過ぎに到着した。大浴場は17時からである。風呂後にまったりしてしまうと地ビールタイムを失ってしまう。否、失うことはない。十分ある。金曜だから多少遅れても左程待たされないであろう。ただ、レストラン夕方の部開始ゴングには間に合いたいと、急いで部屋で業務メールを認めていた。
宿を出られたのは17時10分過ぎであった。てっきり17時試合開始と思いきや、キャンペーン葉書を見直すとゴングは17時半であり、歩速を緩めた。店外にもゴング待ちの客が一組である。心優しき店員さんは、ゴング5分前だがテーブルに案内してくれた。店長と思しき方に大山ゴールドの存否を確認したところ、売り切れました、との回答であった。仕方ない。大山ゴールド矢の如し。来年だ、来年だ!今日はアンバーエールで我慢しよう。我慢?否、ほろ苦甘なアンバーエールの杯は進んでしまった。そして、前回訪問時に夢見ていた、トンネルが掘れそうな程肉厚な豆腐、ゴルゴンゾーラのピッツア。いずれも味、ボリュームともに満点である。豆腐にトンネルは掘らなかったが、崩すのに時間がかかり、地元井上さんの豆腐サラダには大層満足であった。スタウト、ペールエールまで来て、残りヴァイツェンとピルスナーは無視してアンバーに戻った。ゴルゴンゾーラはまたビールに良く合っていた。どうしよう。何か罪を犯してしまったような快感に襲われた。何故犯罪の快感なのか。金曜だからか。氷ノ山山頂と宿で業務しただろうが(自爆)。ガンバリウスは頑張った。僕も頑張った、昨日までは。
今朝と言うか、0時起きのため、帰宿、風呂後に間も無く気絶した。また0時頃に一旦目が覚めたので目覚ましをセットしてまた瞑想に耽ることとした。天気予報では大晴れマークの蒜山へgoなのだ。あまり早いと懐中電灯モードだろうと思っていたが、5時過ぎに宿を出て、くねくねと道を進むうちに辺りは十分明るくなってしまった。直線距離は左程ないのだが、アップダウンが激しい。日中はさぞや交通量も増加するであろう景観を提供してくれる道だ。心なしか岡山県に入って少し道幅が広くなったように思う。気温計は7℃とさえ言っている。もう、放射冷却との表現が適切な季節となってしまったか。しかし、晴れるや!蒜山高原のリゾート地らしい圏内に入り、上蒜山登山口へ向かう。大晴天だ。勿体無い。運転している場合ではない。さっさと登り始めたい!先客が駐車場方面から1名、しかも車で登山口付近で擦れ違ったくらいなので、途中で追い抜けると高を括っていた。しかし、そのオジサンは兵であった。
6:28、駐車場を発つ。登山口通過時刻差にして15分もなかったのではないかと思うが、山頂寸前まで先を行かれたままであった。牛さんの佇む牧場を越え、少々森林を体験するが、明るい稜線に立てるのも時間の問題であった。晴天である。天気予報は200%当たった。信ずる者は救われる。蒜山高原が背後に広がった。まだ先は長そうなのに、いきなり大パノラマで良いのか。秋酣なれどもマツムシソウの他にキオン、フランスギクなどがアントニオを迎えてくれ、感無量であった。この天気、矢張り勿体無い。。。光合成でアントニオの足並みも悪くはなかったにも拘らず、先行くおじさんに中々追いつけなかった。爽快である。このまま銀河鉄道ならぬ青空鉄道になってしまっても構わない、そう思った槍ヶ峰であった。




一旦木々に囲まれた地を抜け、漸くおじさんに追いついた。厳密には道を譲って貰った。道を譲って頂いたのも、アントニオの煽りに動物的危機感を察知しての行動と推察された。都合、アントニオが数分ほど早く山頂に到達した。7:47であった。敬虔な山猛者なオジサンは藪漕ぎにて三角点を目指して行った。むむ、やれるか、オィ。ならば、、、と笹の藪を進み、後を追った。しかし、笹は、、、熊笹は、、、アントニオの首くらいの丈である。怯んだアントニオは5分も経たないうちに引き返すことを決意した。オジサンの無事を祈りたい。

とは言え、上蒜ピストンではいただけないと、一路、中蒜を目指す。稜線とは言え続く下りに少々骨を折ったものの、素晴らしい稜線漫歩についオジサンの安否を忘れてしまっていた。
上蒜から40分ほどで中蒜山山頂に到達した。8:33である。蒜山高原を掌握したようなものだった。日本海、大山、三鈷峰、比婆山、道後山、三瓶山、扇ノ山に上蒜山は恣である。6時台に塩釜を発って此処に来るべき先客が居てもおかしくはないと思ったが無人だった。勿体無い。勿体無いので私はここで1人、風に吹かれちゃいますよ!だが、既に10月の風だった。長居では風邪を引いてしまう。否、風邪は既に引いていたのだが。

山頂独占欲を十分満喫してから、地図と睨めっこし、往路は戻るな、周回してみぃ!と自分に発破をかけて、塩釜へ下ることにした。下り始めて数分で森林に入り、塩釜側からの初陣組みに会った。山頂は勿体無いくらい明るいですよ、、、森林は続く。歩き易い難いで言えば易い方ではなかろうか。膝への負担が少ないように思うのだが。下りでこれ程快適に感じたのは稀である。上蒜山側は下りに使うなら滑り易いだろう、展望は抜群だが。塩釜までは森林だが下りには適度な傾斜で、歩き易さを覚えるくらいだ。
9:42に塩釜に到着した。冷泉目当ての客も多いのか、車の数は登山者の数を遥か上回っていた。地場野菜売り場に緑色の茄子を発見し、珍しいので土産にと購入した。塩釜から上蒜山登山口までの所要時間は正直、計りかねていたが、1時間少々ではなかろうか。散歩にお誂えの蒜山高原自転車道が目的地方向に伸びているではないか。少々歩くと、散歩中の初老夫婦と山談義となった。横浜からは遠かったが、倉敷からも近くはない。やがて彼らが車を停めている道の駅蒜山高原に至っては、宜しければうちの車で登山口まで送りましょうか、との親切な誘いではあったが、このままアントニオのペースで登山口まで行き、その近辺にて11時開店の蕎麦屋に寄って蒜山焼きそばをいただくのが今日のシナリオであり、時間の都合上、急ぐ必要もなく、丁重にお断りした。彼らも何処の焼きそばが一番か、攻めあぐねていた模様である。次回会えたら是非乗せて頂きたいのだが、、、
さて、時刻は、10時半になろうかといった頃、ジャージーランドの近づいたので、ソフトクリームをいただくことにした。濃厚で素晴らしい。さすがに旨い。表のテントを見遣ると、蒜山焼きそばの実演販売と張り紙があるではないか。ふーん、ここで試してみるか。事前に何も調査せずにただ今年のB-1グランプリの2位との名だけでここまで辿り着いたのだが、肉はかしわ、たれは味噌だれとのことだった。味噌やかしわは地場ものなのだろうか。どこら辺が蒜山モノなのか不明である。旨いが、、、蒜山らしさを感じることはなく、、、歴史の意味を感じることは残念ながらなかった。やす坊はこの倍近い値段である。そちらで食べなくて助かったと言おうか。安い物買いの銭失いなのか。多分、次回、この焼きそばを目当てにこの地を訪れることはないだろう、、、
11:22、駐車場に戻る。出発時の休部号含めて車は2台から16台に増えていた。少々早い下山である。先ほどの焼きそばも軽食の量だった。12時台に宿に戻れたら、昼飯を仕切り直しに行くか!と勇み、休部号のアクセルを噴かした。
大山環状道路などのアップダウンと曲線に少々辟易したため、下界まで降りて国道経由、と言う手段も考えたが、大山蒜山スカイラインの先で農道に逸れることにした。交通量は極めて少なくて快適だが、こちらもアップダウンにカーブの連続であった。かくしてアントニオは再び麦の道を急いでしまった。昨晩、メニュー内に心時めかせていた大山豚と畑しめじの生姜焼き丼を迷わず選択した。しかし、他テーブルに運ばれて行くカレーも美味しそうだった。丼の豚も歯応え良く、そしてしめじは極太で遺伝子組み換えか?と見紛うほど。そのプリプリ感が堪らない。。。普段関東で食べているそれはもやしに見えてしまう。B級グルメが何だ。ガンバリウスの食卓に幸あり。アンバーエール、ペールエール、スタウトの次にまたアンバー、締めにヴァイツェンを半分とまたまた大量摂取してしまった。
食後、宿に戻って部屋風呂に入り、うだうだとしている間に晩飯タイムとなってしまった。前回、土曜に出遅れたために1時間待ちの沙汰であった。17時台にガンバリウスに入ると、先ほどの昼食タイムにも見た店員も少なくはなかった。予約済みのテーブルも多く、少し待てばテーブル席が空くとのことだったが、世界平和のためにテーブル席占拠は控えて、待たずにカウンター席を選択した。鮟鱇の龍田揚げにソーセージの盛り合わせと、飲兵衛向けのお摘みを所望した。ソーセージは大山ハム製、即ち地場産の物である。しかし、市販のそれとの違いはついぞや判別できなかった。アルコール消毒の影響であろう。本ツアー最終戦ともあり、ピルスナー、アンバーエール、スタウト、ペールエール、ヴァイツェンを5種完飲した挙句、アンバーをグラス半分ほどいただいて閉幕とさせていただくことにした。それにしても夫婦で来店し、1杯目は2人ともビールに見えるようなものを飲んでいるのだが、、、流行の0%ビールもどきはメニューには見当たらなかったはずだが、、、車で帰るのでは、、、と思しき客も少なくはなかった。徒歩圏内にこれ程のお客さんが住んでいるとはとても思えない賑わいであった。飲み放題期前期限定の大山ゴールドに今回もありつけなかった。前回もスコティッシュエールが売り切れだった。次回は、、、4月第1週末、10月第1週末を狙うか!!!既に皮算用を始めていた。
翌日、3時に起きて宿を発つ。昨年11月の積雪苦境故に落合ICまで遠回りさせられたのも夢の跡、しかし溝口ICから延々692.4kmの道程は半端ではなかった。急ぐべからず、急ぐべからず、、、途中、浜松西ICで降りる車が路肩に10kmは続いていたかと思う。自衛隊の航空祭目当ての車だった模様だが、、、興味はない。しかし、その延長では青森県よりは短い筈だが、帰路としてはとても長く感じた。もう暫くは運転したくはない、と一瞬感じた。麦の道は近くて遠い。
(完)

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付録:
山旅・麦旅アドバイス
・氷ノ山キャンプ場駐車場、塩釜にトイレあり。