下見

不定期連載麦道をゆく第86話
不定期連載山道をゆく第277話

石垣山(庵選縁名山631)

かまぼこの里
ヴァイツェン、箱根ピルス

【下見】

8/14(火)
庵庵…西谷～海老名～小田原…R135…ローソン小田原南町店
…早川駅北側ガード…石垣山一夜城跡、展望台…跨線橋…R1
…かまぼこの里…風祭駅～小田原～

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年々体は鈍る。百名山も踏破し、3000m峰も終え、山からは半年以上遠ざかってしまっていた。体重増。ビールイベントの波。ジョギングさえも怠り始めていた夏場に、小田原周辺宿を利用する社員旅行プランが提示された。根回しはしたものの、辛くもビール工場見学は工場側に断られてしまったが、ビール飲み放題への熱は醒め止まず、虎視眈々とハイキングとのダブルメインイベントで募集をかけた。内部事情もあったが工作協力者も加わり、プランは決行となった。喜び勇んで昼食飲みプランでビール会社に予約を取った。採案確定後、週末はほぼビールイベント手伝いで予定が埋まっていたため、お盆に軽く下見を画策した。

地図が必須なコースではなさそうだったが、2000年度版山と高原地図を携えて、早起きして相鉄線西谷駅へと向かった。電車を海老名で乗り換え、小田原で下車。早川まで徒歩圏承知で歩き始める。しかし、前夜飲みが祟る。何とかコンビニを見つけトイレで用を足し、事なきを得たかのように、その時点では思っていた。早川駅手前のガードまで来て、ズボンのポケットに入れていた筈の地図がないことに気づく。十数分程度のロスで済んだと考えられるけど、時間が勿体ない、何故か心頭滅却してしまい、地図は後から来る方が道に迷わないように奉納したのだ、と悟ってしまう。年代物の地図だし、もう十分頑張ってもらったものだ。ありがとー。第2の地図生をどうか安らかに全うしていただければ。

気を取り直し、東海道線のガードを潜る。一応道標も所々に存在し、左程難しくはなさそうだ。軽登山靴にしては役不足な舗装路が続いた。ただ、それなりの傾斜である。まぁ、こんなものか。振り返れば湘南の海がまぶしい。

駅前登山にしてはコスパ良くないか。ガードから40分程で石垣山一夜城公園に至る。ヨロイヅカファームもあり、車道も通じており、まずまずの賑わいである。公園、城跡を巡る。成る程、小田原城方面の見晴らしは抜群だ。明神ヶ岳など箱根の山々も凛々しい。これならば登山靴は不要だな。ヨロイヅカファームのなんたるかは本番時に知った次第、今日は用はなかろうと、山頂を辞した。

一旦順路、と思って進んだ城跡周回路に迷って10分程度のロス、その後入生田方面へ下る。暑い。当日もこんなものだろうか。まぁ、駅前登山だ。社員旅行の一つのアクティビティなのだ。この程度で勘弁してやる必要があった。

R1に降り、東へ戻る。あ、八里温泉って箱根ビールの工場棟の隣じゃないか。なーんだ。

ただ、まだ9時台につき、えれんなごっそ及び箱根ビールショップは開店前だ。だが、かまぼこの里は9時開店、そう、こちらで9時からビールが楽しめるのだ。

のど越し迸る、箱根ピルス。偉大なる給水。此処は今後も早朝下山基地として活躍し続けることであろう。
(完)

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付録：

山旅アドバイス
・石垣山頂付近、駐車場と一夜城公園内にトイレあり。
・一夜城公園内以外はすべて舗装路。