不定期連載 山道をゆく 第207話 白砂山未遂 08/10/12 岩櫃山(庵選千名山433) |
【WHITE BREATH】 10/12(日) 庵庵−中原街道−R16−八王子バイパス−入間IC−圏央道−狭山PA −関越自動車道−駒寄PA−渋川伊香保IC−R17−R353(四万街道) −県道55号線−暮坂峠−R405−野尻湖駐車場−R405 −県道55号線(長笹林道)−尻焼温泉−R405−R292(志賀草津道路) −長野原草津口−R145(長野街道)−県道35号線−岩櫃城温泉 −原町平沢(岩櫃山)登山口…東尾根通り分岐…岩櫃城跡…赤岩通り分岐 …櫃の口(天狗の蹴上げ岩)…九合目…岩櫃山…櫃の口…本丸跡分岐点 …東尾根通り分岐…駐車場−県道35号線−渋川伊香保IC−上里SA −嵐山小川IC−県道11号線(熊谷小川秩父線)−中爪南−R254(小川バイパス) −高谷−県道11号線−消防署(東)−道の駅おがわまち…雑穀工房 …道の駅−青山陸橋西−県道30号線(飯能寄居線)−R299(飯能狭山バイパス) −小谷田−R16−八王子バイパス−中原街道−Foleo−Esso−ヤマダ電機 −庵庵 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ |
体育の日連休は何処の紅葉渋滞が激しかろうと、宿泊ツアーは端っから眼中になかった。中日は晴天との天気予報を頼りに、苗場周辺の2百名山を模索していた。中日で存分時間は使えるから長時間コースの佐武流あたりにしようかと企んでいたが、運転時間と歩行時間の長さに次第に弱気になり、群馬から登れる白砂山に照準を絞ることにした。前日、ふくろ祭りで岩手と宮城の地ビールを嗜んでからは惜別多摩地ビール行脚とビール三昧で調子こいたツケが翌日回ってくるとは予想だにしなかった。そう、多摩の帰路の夜は風が強かったように思う、、、 |
4時間程の仮眠の末、庵庵を発つ。体調は悪くはなかった。この日ですら半袖Tシャツにタオルケットで就寝であったため、防寒着へ思考が至らなかったのである。確かに深夜の圏央道も横風が強く、関越自動車道のパーキングに入っても発汗性の良い長袖シャツでは力不足であることは否めなかった。関越道を渋川伊香保ICで降り、R17からR353へと進んだ。そのまま国道でも良かったのだが、何故か以前に通った日本ロマンチック街道、県道55号線に赴いた。深夜の暮坂峠に残念ながら見るべきものもなかったのに、、、下道が長い故か、首都圏から近い故か、通常の登山行脚に比較して交通量も多く感じた。飛ばし屋も少なくなかった。R405を追い上げてくる輩がうざったいので道を譲った。貴様。俺を誰と思っているのだ。駐車場から勝負してみるか。売られた喧嘩は5億倍にして返してやる。 |
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売った喧嘩の主は湖に釣り糸を垂れてしまって勝負にならなかったのか。はたまたアントニオがゴアテックスの防寒着を家に忘れて5億倍の冷感で返されてしまったと言うことか。夜も明けぬ5時台に出発してとの目論見は豪風に阻まれた。1,2時間我慢すれば爽快極まりないであろう。しかし、その1,2時間で凍死も十分起こり得た。明るくなった6時頃にして風は収まらず、アントニオは敗退を決意した。息は白いどころではなかった。白砂山は待ってくれるだろう。暴風に身を曝して危険を冒すには未だ早かろう。展望地で野反湖を写真に収め、何故か冷静なアントニオは戦利品なく駐車場を後にした。 |
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擦れ違う車の群れ群れ、、、貴様ら、防寒着あるんだろうな、、、まぁ良い。お主等が寒さで倒れても俺には関係がない。紅葉、綺麗だな、、、 |
スゴスゴとR405を降り、花敷温泉分岐を右折して少々、尻焼温泉に到着した。24時間開放無料のこの湯には6:40とは言えバイカーが集っていた。尻焼温泉の由来はロマンが感じられないため割愛するが、24時間開放露天風呂は有難かった。白砂山・野反湖からただただ敗退するアントニオを救ってくれた。温泉はいいな、此処は日本だな、やっぱり。 |
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7:57、岩櫃山登山口を発つ。山頂まで1時間はかからない模様だ。岩櫃城址などを経ながら、小粒ながらも鎖場などの登山の要素も多く、風も凪、気負わずに登れて初心者には良いかも知れない。 |
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40分程で山頂に到着。浅間隠、浅間、八、中ア、四阿、草津白根、谷川、赤城、皇海、榛名、そして白砂山が周囲を巡っていた。どう考えても、標高795mのこの山頂は、向こう側から見下ろされているのだ。うぬ。今日は仕方なかろう。 |
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この時節、紅葉の華々しい山へハイカーは偏り、一人と擦れ違わぬまま下山した。一応、山もやった。さぁ、次のイベントなのだ! |
大して汗も掻かずにいたし、未だ10時前とのことで、岩櫃城温泉やあずま温泉桔梗館もパスして東へ進んだ。次の目的地まで下道で行くか、高速で急いでも開店時刻を過ぎてしまうのか、そう言えば休日100km以内の高速代が割り引かれるなどと報道されていたっけ。県道から渋川市街地に抜け、そのまま渋川伊香保ICへと関越道は上り線の人となった。尾瀬行きだろうか。下り線は渋滞している。燧に至仏も晴天時にリベンジしたくもあるが、今シーズンはもうゲームセットだ。頑張れ、今から行く者たちよ。あまり化石燃料を無駄にはせんでくれよ。 |
さて、満を持して上里SAにて渋川伊香保からの距離を確認し、嵐山小川ICで下車した。10年前発行の手元のツーリングマップには掲載されていないICである。小川町方面、小川町方面、、、何とかそれらしき方向を見定めたが渋滞していた。裏道なぞ知らぬ。此処まで来て目的を達せざるは無意味である。やがて、見覚えのある八高線下のガードを潜ると間も無く道の駅に到達であった。和紙の里である。此処も混雑している。何とか奥まった場所に駐車して、目的地を目指して歩くこととした。 |
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美味しいスポドリを堪能し、再び歩いて道の駅へと戻った。土産物屋を物色しながら駐車場に戻り、下道を行く。R299が途中からバイパス化されており、思ったより快適だった。と思っていた、、、小谷田交差点からR16が大渋滞であった。何処まで続くのかと思ったら、入間のコストコ渋滞だったのだ。圏央道入間ICも枯れ木に花の賑わいである。次回からは日中は入間周辺を走ってはいけないと悟った。R16はそこ以外は頗る快適に飛ばせた。勢い余ってFoleoのマルエツに寄ることにした。 |
マルエツでは、「レジ袋不要」カードを籠に入れたにも拘らずレジ袋を差し出そうとするアルバイトレジ係はお礼の一言もなく、また、合算レシート3,000円スクラッチカードキャンペーンは閉め日に及んで「色違いのレシートは合算できない」と言われ、何のために今日マルエツに寄ったのだか意味不明状態に陥り、ヤマダ電機では譲った道を塞がれたりなど、空腹時に踏んだり蹴ったりが続いたが、何よりも幸いだったのが、無事に帰宅できたことであった。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 付録: 山旅アドバイス ・尻焼温泉は混浴。脱衣場に囲いもない。勇気が必要。 ・岩櫃山登山口にトイレあり。 |