不定期連載 山道をゆく 第198話、陸道をゆく 話数知らず 07/11/24~ 伊豆急行全線歩破 グルメ街道を行く 伊豆高原ビール(地ビール/既出)、きんごろう(地魚) |
【302番目】 11/24(土) 庵庵…鴨居駅〜横浜駅〜(スーパービュー踊り子1号)〜伊東駅 …伊東オレンジビーチ…なぎさ公園…渚橋…まつかわ遊歩道…岡橋 …ファミリーマート…南伊東駅…伊東の丘ウェルネスの森…南中学校 …伊東市民体育館…水無田…川奈駅…蓮慶寺…ステンドグラス美術館 …川奈ホテル…日吉農園…永昌寺…富戸駅…竜宮神社 …伊東市漁業協同組合富戸支所…城ヶ崎ピクニカルコース…ぼら納屋 …江川太郎左右衛門砲台跡…門脇吊り橋…門脇崎灯台 …そめいよしの並木…城ヶ崎海岸駅…天山…そめいよしの並木…蓮着寺 …城ヶ崎自然研究路…奥の院…いがいが根…いがいが根駐車場 …伊豆高原駅…やまもプラザ こりどーる…伊豆高原駅〜(リゾート21) 〜伊東駅…サンライフ伊東…伊東駅前(湯の花通り、駅前大通り) …伊豆高原ビール マリンタウン店…手作りクッキー工房べるじゅ …グルメシティ伊東店…SL伊東 11/25(日) SL伊東…伊東駅〜伊豆大川駅…足湯処…大川駅〜伊豆高原駅 …八幡野観音…河津三郎祐泰血塚 …赤沢山・梶の木三本跡・曽我物語発祥の地 …ルネッサ赤沢…伊豆大川汐見崎別荘地入口…伊豆大川駅 …ボ泣き石…伊豆太陽農協北川出張所…伊豆北川駅 …熱川ハイツ入口…ライオンズヒルズ熱川…熱川バナナワニ園 …伊豆熱川駅…ほっとぱぁ〜く…湯波さんぽ道…はりつけの松 …片瀬白田駅…東京理科大研修所…貯水タンク…魚八…黒根岬公園 …伊豆稲取駅…稲取小学校…愛宕神社…入谷公民館 …ストーンチェアっキャンプ場入口…伊豆見高入谷高原温泉 …R135…田尻海岸…今井浜石碑…見高神社…サンシップ今井浜 …今井浜海岸駅…今井浜東急リゾート…今井浜海水浴場の砂浜 …新浜橋…河津駅〜蓮台寺駅…デイリーヤマザキ…蓮台寺駅 〜(リゾート21)〜伊東駅…グルメシティ…SL伊東…きんごろう …グルメシティ…SL伊東 11/26(月) SL伊東…伊東駅〜(リゾート21)〜河津駅…荒倉橋…県道14号線 …河津バガテル公園…はるのくちばし…R414…峰山トンネル …材木置き場…さかのしたはし…逆川公民館…手打ちそば竹安 …あずさ山の家…(再び)R414…箕作交差点…米山薬師…稲梓駅 …浄水場…お吉ヶ淵…旬の里…向陽院…蓮台寺駅…金谷旅館 …本郷橋…反射炉跡…とんびえ駐車場…伊豆急下田駅 …中島橋…ぷるみえ…駅〜(リゾート21)〜伊東駅 …伊豆高原ビール…べるじゅ…伊東駅〜(スーパービュー踊り子10号) 〜横浜駅〜東神奈川駅〜鴨居駅…ダイエー鴨居店…庵庵 …:歩き・プチ走り、〜:電車 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ |
神電健保のヘルシーウォーキング大会は2年目を迎え、今年も勢い余って参加を決意した。9月1日以降、出勤時は新横浜駅まで電車ではなく、一駅手前の小机で下車して歩く日々が続く。退勤後も終電になろうとも小机まで歩いた。その小机駅だったと思う。駅中の旅行パンフレットの中に、アントニオの歩覚に触れる一誌があった。第4回伊豆急全線ウォーク電車物語2ndシーズンなる長ったらしいタイトルに、線路は45.7kmなのに所謂旧街道を歩かされるのか、総延長約85.4kmの遠大な大会である。フルマラソンの2倍の距離だ。本当に、『ソノ気』(『その気』程度では無理だ)になれば、2日で仕上げることも可能だろう。ただ、連休も近く、誕生日休暇も使えるとなれば、連休初日を外して月曜も休暇とする3日間であれば庵的には十分余裕な行程になると読んだ。連休初日の特急や宿の手配は案の定厳しく、1日ずらしの土曜出発は楽勝で伊東駅近郊の宿を確保できて作戦は成功。また、踊り子南伊豆フリーきっぷは3日間有効でスーパービュー踊り子号も選択可能となれば、同じ特急なら当然スーパービューを選択した。伊豆急線内のリゾート21車両運用もチェック済、行動食には先日の北海道行脚用に持参しなかった残りを充当すれば良く、準備は万端だった。初日伊豆高原まで25km、2日目河津まで40km、最終日は下田まで20kmの段取り以外、調整不可能であった。ただ、伊豆急のHPで各駅間のコースマップを印刷し、並大抵のコースでないと認識した。コースタイムも侮れない。山道なのに時速5km以上を要求されていたりするのだ。正しく、アントニオに対する挑戦である。挑戦した者が今までどのような運命を辿って来たか、11月26日、辛くも某氏生誕37周年記念日に伊豆急行も思い知ることであろう。これ程、アントニオは意気込んでいたのであった。 |
然し、天は、アントニオを見下した。 |
腰痛である。アントニオの走り歩き選手生命の危機である。確かにヘルシーウォーキングの記録のため、平日は1万5千歩超を、休日には3万歩超を歩き尽くして来た。20日頃からか、一時は歩行困難な感触もあった。ぎっくり腰の類だろう。多分、アントニオは鍛えているから未だ歩けるのではなかろうか。諦めるべきか。だが、リングネームはアントニオとは言え、師と仰いでいたジャイアント馬場は辛くも「怪我は試合をしながら治せ」とのたまっていた。そうだ、腰痛時のアントニオの歩爆力を南伊豆地方に見せ付けねばなるまい。23日にそれまでの記録をヘルシーウォーキングのHPに入力したところ、遂にアントニオは「10位以内」にランクを下げてしまった。2度程「1位」の栄冠を目撃したのに、である。11月30日で総合10位の野望に黄色信号が点滅し始めた。身から出た錆なのか、、、公私共に悶々とする日々が続いているが、ガツンと一発85kmを歩き切れるのであろうか。。。 |
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ビーチ。海岸沿いに渚橋まで歩く。社員旅行なり何度か通過した場所だ。なぎさ公園が第一チェックポイントである。各駅間に3箇所、キーワードの1文字看板が沿道の何処かにぶら下がっており、完歩賞獲得には全キーワードを埋めなければならない。車を使って横着なぞ、五万光年早い。そんなキャツを見付けたら、ウルトラマンに成り代わってアントニオが宇宙の果てまで運び去ってやる。案の定、キーワード看板は公園を回り込まねば発見できなかった。続く2つのキーワードはまつかわ遊歩道沿いに難なく発見することができた。今回は舗装路メインの大会の筈だから、清涼飲料水の自販機を探すのは容易いと思いがちだが、余りにも山間過ぎて何もない場所も少なくはないため、コンビニが未だ存在するうちに、大きめのペットボトル入りミネラルウォーターを調達した。うぬ、2リットルのボトルが腰に響き、命取りとならなければ良いが。 |
南伊東駅までの市街地戦は起伏もなく、良い準備運動となった。さて次だ。ヤマダ電機に業務スーパー?まるで鴨居ではないか!伊東の丘ウェルネスの森の傍の坂が本行程最初の難所であった。歩道も狭い割りに交通量も多い。アントニオに対する挑戦だ。挑戦されるとエンジンがヒートアップする、御目出度いアントニオであった。多分、世の中から坂道がなくなったら、即刻餓死することであろう。以前、R135沿いに伊東から伊豆高原を目指した風情と一味も二味も違い、飽きが来なくて宜しい。ユニーのある交差点でまた急坂を登り、R135に出た。だが、今日はそのR135に一瞥もくれてやれる余裕はない。真っ直ぐ、川奈駅へ向かった。 |
参加賞としての入場券なのだが、実際にホームに入場してしまったら制度上は退場時に回収されてしまうものである。しかしトイレは改札の中だ。駅員さんは外にもトイレがあると言う。だが、そこは男女兼用1室しかない上、女性が1人並んでいた。改札業務に忙殺されていたスキを狙って改札内に入り、用を足して事無きを得た。 |
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駅に着いたが地ビールがなければ用はない。それくらい、消耗していた。然し、富戸・城ヶ崎海岸間、と城ヶ崎海岸・伊豆高原間がともにレベルC「急なアップダウンがあるコース」に指定されているのは何故なのか。ピクニカルコースに探勝路にアップダウンがあるから、なのか。そんな鼻○のようなアップダウンをもってしてレベルCと宣言する伊豆急行よ、オレ様を誰だと思っているのだ。然し、然しだ。10時間を越える山行の終盤宜しく、半ば意識不明までは行かないが、最早、惰性で地図を眺めているアントニオが居た。夕方の探勝路は人も少なく、アントニオの快速運転に障害は少なかった。然し、快速運転すべく場所ではなかったが。仕方なく、証拠写真としていがいが根で数枚撮った。此処を真昼間に通過したらさぞかし歩き難かったことだろう。山道宜しく、挨拶をしてくれる散策者も何人かいたのが救いだった。 |
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いがいが根から探勝路を辞し、伊豆高原駅へ向かう。登りだ。まぁ、惰性だ。惰性でも登れるところが常人との違いだろうか。美術館やらが犇く界隈だが、疲労感なくとも美学を持ち合わせていなければ、今は美術館より居酒屋が恋しいアントニオであった。今日の行程中最後の踏切を渡り、美足の湯が見えようとも、アントニオの眼中に入ることはなかった。兎に角駅員にハンコを押して貰ってバッチなのだ。若干15時半ではないか。計算通りだ。15時53分の上り各駅停車はリゾート21号の筈だ。残念ながら美足の湯を堪能している時間はない、、、と言いながら、ショッピングやまもを巡り巡ると、こりどーるでは地ビールの看板が惹いて離さず、1瓶を掴まざるを得なかった。宇佐美ビールだ。成る程。長時間歩行後の一杯は格別だ。温泉は伊東に戻ってからのお楽しみだ。 |
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伊東駅に戻り、先ずは宿に戻って汗を流さんと欲した。途中、スーパーのグルメシティがあり、営業時間は23時までとのことで飯後の1杯を購入するには持って来いであることを確認した。宿の風呂は浴槽の大きさこそ家庭風呂そのものだが、蛇口を捻れば温泉が湧く。温泉とは斯くも身近なものなのか〜、とか思ってない。取り敢えず汗を流した後に何を飲むか、そんな短絡思考しかこの世には存在し得なかった。否、短絡でない。ハードウェアで高速化した結果だ。今や「疲れたら地ビール」の思考回路をFPGAにて実装する時代である。回路は正しく動いていた。 |
さて、マリンタウンに赴く前に、明日もマリンタウンでは飽きるかとの思考回路も働き、伊東駅周辺界隈の居酒屋物色を敢行した。2,3軒、めぼしい店が見つかった。明日の晩も安泰だ。安心してマリンタウンへ行ける。ウォーキングエクスプローラーアントニオはバスに乗る由もなく、マリンタウンに到着した。 |
迷う事無く伊豆高原ビールの暖簾を潜り、飲み放題と食事を注文した。ペールエールと思しき季節限定ビールからスタートし、地ビールメニューを一巡、季節限定を再度所望の後、未だ飲めそうとのことで梅酒にさえ手を出した。ロックなのにグラスに並々と注がれた梅酒!お得感たっぷりで大満足であった。アントニオの居ぬ間にスタンプカードサービスが始まっており、早速カードを作成した。年に何度訪れることだろうか。またスタンプを貯めに来よう。 |
鴨居のアジト(味と?)で聞耳にした「伊豆の道の駅でしか買えないクッキーシュー」の店を発見、日持ち具合を確認すると「持ちません」の連れない返事であった。仕方なく自分の分のみを飲酒後の別腹に収め、マリンタウンを辞去した。マリンタウンからの帰路はすっかり日も落ちていた。伊東市街地の各側溝からの湯気が白い。温泉なのだろう。飲み放題で飲んだにも拘らず、宿に戻っての風呂ビール用ビールを購入し、宿に戻って、風呂、ビールの方程式を解いた。 |
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電車は次の伊豆北川まで約7割が一直線のトンネルである。またアントニオは山道を迂回する。伊豆の片田舎。良い天気だ。今日は確か、高校同窓生全体の、年に一度の同窓会だった筈だ。
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さて。海岸通りで一息ついたが続く道はレベルCである。R135を渡ってすぐ上りだ。民家の屋根上に猿が2匹日向ぼっこである。バックは東伊豆の海。絵になるな、写真撮りたいな、と思ってカメラの準備をしているうちに被写体は待ち切れず何処かへ去ってしまった。残念。東京理科大の研修所を掠めて上り、墓場の脇を更に上り、さすがレベルC、適当な挑戦だと感じた。駅から標高を上げ、また対峙する山の北側斜面にも風車が視界に入った。此処のこそが浅間山に連なる風力発電用の風車である。
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さて、伊豆稲取も特急が停まれば賑わいも甚だしいのだが、寸分の休息にと、昨晩グルメシティで購入したみたらし団子を口にした。歩き詰めで甘い物が恋しかった。かつて国鉄特急あまぎ号の終点であった伊豆稲取で、現在も東伊豆町役場も存して生活空間としての街も広がり、不運にも少々道を間違えてしまった。地図上のランドマークは少ないのだが、界隈には沢山ランドマークとすべき建物も豊富にあり、困惑し、挙句に勤務者2人とも昼食にラーメンをすすっている間に交番にお邪魔して道順を聞いた。交番の地図と手元のを見比べ、見当を付け直し、何とか数分後に目的ルートを発見して事無きを得た。どうも一回り地図より大回りしてしまっていたようだ。交番がなければ何処まで彷徨っていたことであろうか。助かった。ただ、助かったのかどうか、R135を潜った後は上り坂が続いた。二ツ堀みかん園を越えたが、愛宕神社を見失い、続くべく消防コミュニティセンターなぞ何処だから判らず、手元の地図には自販機がその先にあるとのことだが、道を間違えた先にも自販機が存在しても文句は言えず、不安の募る上りであった。20分以上は上っただろう、漸く山神社、入谷公民館の正しいランドマークを発見し、弛緩して思わずトイレに寄った次第である。 |
その後はアップダウンが続く。車であればちょちょいのちょい(死語)なのだが、こんな場所を歩く酔狂を見かけることはなかった。トラック越しに運ちゃんが、物珍しそうな霊長類を発見したかのような面持ちで通り過ぎて行く。徐々に疲労が増し、足取りは重くはならねども惰性に頼らざるを得なくなった。山間に存した伊豆見高入谷高原温泉。山間には似つかない騒々しさである。カラオケ宴会も酣のようだ。自然破壊である。夥しい客数から豪華な施設を想像していたが、帰宅後HPを閲覧すると拍子抜けであった。オープンして半年で新しい温泉のようだが、彼等は一体、何を求めて此処に来たのだろうか、、、 |
温泉を過ぎると手元の地図にはバス停の印が付されていた。この細い道にバスが通るのか、俄かに信じ難かった。途中、1ボックス車がバス停を隠すと言う暴挙も見られたが、一応バス通りには間違いなかった。道は下る、惰性でアントニオも下る。R135に合流し、歩道を歩く。回転寿司屋にガストか、、、軽い空腹感はあるが興味はなかった。R135も下りに下ってトンネルの先でおさらばした。田尻海岸沿いを歩く。海抜数メートル地点だ。嗚呼しんど。今井浜の石碑を見遣り、ベロバ海岸を過ぎ、入り組んだ路地を物色して区間最後のチェックポイント見高神社に赴いた。ふぅっ。サンシップ今井浜の温泉も料金が高そうだよな、、、 |
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思えばもう少し丹念に探索をすべきだったかも知れないが、足湯は断念し、時間が少々余ったので時刻表と睨めっこ、一旦下り列車で蓮台寺まで行けば10分程で予定していた各駅停車に乗れる按配だ。フリー切符の特権だ。蓮台寺までは仕方なくJRの115系のお古車両に揺られた。できればこの車両だけは避けたい、と思っていたが、リゾート21号に少しでも長く乗車するための踏み台はこんなものだろう。蓮台寺駅から外を見遣るとコンビニが存在した。急いで駆け付け、今日の長距離歩行を癒すべく祝杯を探す。をっ、エビスの琥珀があるぞ。これが此処で入手可能な最高級ビールだろう。駅に戻ってはホームに滑り込んで来たリゾート21号に乗って、先頭車両の展望室で開封した。うぬ。喉に染み入る琥珀。今日の足取りは約40km。美酒に酔う資格は十分にあろう。片瀬白田付近の海岸沿いでは、晴れていれば伊豆諸島の数々が見渡せるとのことだが生憎の曇り空で難しいとの車内アナウンスが流れた。心は既に美しい自然美から祝杯の本番へと跳躍していた。2夜連続伊豆高原ビールはいかがなものか。新規居酒屋開拓と行くか。 |
と言うか、昨晩メボシを付けていた店の暖簾を潜るだけであった。一品もそれぞれリーズナブルで、地酒も少し飲めそうだ。取り急ぎは生ビールとしたが、鯛の粗煮には正直やられた。リーズナブルで旨い上に大量なのだ。飲み物を補充せねば。早速、藤枝の地酒「喜久酔」を所望。甘口で旨い。アントニオ好みである。そんなこんなで、1つ置いて隣席の年配の男性から、もうそれはそれはグテングテン状態だったのだが、声を掛けられた。アントニオがウォーキングをしていることなど話題に挙がったが、 |
「池」とは伊豆高原手前の、池地区で醸造された地酒らしい。あの辺りは駅へ向かっては下りだが帰りは上りで大変だ。車で行くとものの数分だけど歩くと大変だね。同じ文言を10回くらいは繰り返されたことだろう。石川さんと、六甲からのご友人さん。数年振りの伊東での再会。リーズナブルな値段で食べ物は種類が多くて美味いこんな店は、中々見つからないと言う。そうだろう。石川さんには都合一合分くらいの燗酒のお裾分けを頂いてしまった。ご機嫌だった。良いお年を。 |
3日目である。大澱筋の硬直具合が身に染みて来た。腰は悪いままだが、その悪い部分と歩くための器械は別箇所なのか、未だ歩けるぞ。アントニオが、腰痛ハイになって気がつかなくなってしまったのか。ただ、未だ歩けそうなのが幸いだ。歩くために生まれて来たようなものだ。 |
さてさて、今日は初っ端から本行程中、最も長い駅間区間に挑まねばならない。今日は、石川さんが「キツいョ!」と28回くらい繰り返し豪語していたバガデル公園越えなのだ。しかしアントニオは9月29日にこのルートを車で走っていた。当時は下見だったとは露知らず。アントニオは周到だった。神懸かりしてきたか。 |
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河津駅では韓国人団体客が改札やトイレ、券売窓口を塞ぐ勢いだったが、券売機で入場券を購入して事無きを得て直ぐに出発した。県道14号線を僅かに西へ向かっては南へ折れた。大腸破りのバガデル坂だ。これはアントニオも走ることは不可能だ。道中は長い。
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あずさ山の家、、、伊豆にて山の家とは、を過ぎ、以降はR414の歩道を歩く。9月29日の逆コースを続ける。やがて、先日事故のあった箕作交差点に到達した。その手前、事故箇所を迂回した抜け道も記憶に新しいままだ。 |
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さて、稲梓の駅さえクリアすれば、後の行程は平地で消化試合に等しかった。蓮台寺の先で同じイベント参加者と思しき親子連れを追い抜いた。ゴールは近い、、、 |
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伊豆急下田駅は立派な造りだった。黒船が来襲してもビクともしないだろう。駅係員はイベント修了者の扱いも手馴れており、淡々と終了印を漫遊手帳に貼っていた。某氏生誕記念37周年の13時28分過ぎ、アントニオは大会覇者302番目を記録した。85km超、よく歩いた。腰痛で万事休すと思っていたのは何時の日だったか。鍛えて全身がばねになったのか。完歩最短時間記録も更新したのではなかろうか。天候に恵まれたのが幸いだ。 |
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マリンタウンまでのバス便利用も考慮して一昨日前に時刻表をチェックしていたが、電車との接続が悪いため、結局今日も歩くことにした。すかさず前回ランチ時のアンケートと引き換えに貰った1グラス無料クーポンを利用した。ピザを1枚所望し、勝利の美酒に酔った。歩行によって失われたエネルギーは補給しなければならない。今回、個人旅行では初めて伊東宿泊を経験したが、強ち悪くはなかった。何せ、車を利用しなくて済むのが便利である。地ビールレストラン以外にも利用価値の高い居酒屋も見つかったことだし、コンビニでの買い物を良しとしないアントニオにとって、グルメシティの存在も大きかった。歩き、歩き、そして、歩いた。3日間、どうして腰がもったのだろう。多分、狂っているのだろう。或いは人とは違う生命体なのか。そう、生命体の語源の1人である小橋建太が、12月2日、腎臓癌を克服して546日振りにプロレスに復帰した。癌を克服して武道館のメインイベントに復活である。常人沙汰ではない。生命体たる所以だ。腰痛なぞなんだ。歩くだけなら何等、支障にはならない。アントニオよ、さぁ、歩け。歩くのだ。
(完) ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 付録: 山/陸旅アドバイス ・伊豆急全線ウォークマップのコースタイムは歩き慣れていないと 下回ることは厳しい。 ・伊豆急行線内南伊東以南ではSuica、PASMO精算不可。 予め切符を購入すべし。 ・今回のイベントは2008年3月31日まで。 ・歩行記録。 |