けせん

不定期連載 麦道をゆく 第93話

CBM田町店
October Fest Kesennuma 2022
撰 利久 仙台パルコ2店
CBM仙台駅前店
BB中目黒店
【けせん】

10/7(金)
庵庵…オフィス…新横浜〜横浜〜新橋…CBM虎ノ門…JPタワー…東京
〜品川…品川オフィス…CBM田町…高輪ゲートウェイ〜大崎…西口バスターミナル
=NP555便=

10/8(土)
=都賀西方PA=仙台駅西口(宮交高速バスターミナル)…仙台駅 …セブンイレブン仙台あおば通店…宮交高速バスターミナル =宮交高速バス=道の駅三滝堂=気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ …南町海岸公園(Kesennuma Oktoerfest2022会場)…Black Tide Brewing脇ホール −タクシー−アコモイン気仙沼 10/9(日) アコモイン気仙沼…南町海岸公園…プラザ=宮交高速バス=三滝堂 =仙台駅西口…イオン仙台店…人工温泉とぽす仙台駅西口 10/10(祝) とぽす…イオン仙台…地下道…撰 利久Parco2店…CBM仙台駅前…仙台 〜やまびこ60号〜上野〜品川〜恵比寿…BeerBoy中目黒〜中目黒〜菊名 〜鴨居…庵庵

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

8月のCBM仙台で知ってしまったOKTOBER FEST IN KESENNUMA。ビアマニアにとっては垂涎の的だろう。帰宅してから程なくして幹事ブルワリーとしてのBlack Tide Brewingメーリングリストにボランティア募集の通知が届く。ほぼ即返的にボランティアに志願した交通手段に宿を確保。8月と同じ宿がすんなり予約出来たのは有難かった。折しも10月の3連休だと言うのに。仙台までの夜行バスは流石に前回と同じ3列席運行の便は探せなかったものの、大崎から乗れて仙台着は前回より1時間早い便の席を確保した。そして前回宮交高速バスセンター内でチェックした、気仙沼止まりでないが気仙沼を経由し、しかも気仙沼止まり便より使い易い時間帯の便が存在することを念頭に置いていた。
そうだ、3連休だ。だが、オクフェスは土日のみである。その使い勝手の良い仙台・宮古便の、帰路夕方便は17:53気仙沼発だ。日曜のオクフェスは17時まで。ボラ決行を宣言した時は土曜のみ手伝いと思っていたが、この便で戻って仙台泊、利久のポン酒飲み放題にありつけて、翌日は再度CBM仙台もありだな!志願メールに被せて日曜も手伝えますと宣言した。仙台日曜夜は、コロナ前夏のビアフェス時に利用したカプセルホテルを何とか確保した。ただ、元々仙台からは新幹線と思い、しかも1月プラス1週間前から先行予約した指定席も取れなかったが、思案の末、JREポイント利用で指定席料金のままやまびこのグリーン車を確保してしまう。偶にはそれも良かろう。
出発前日当日と、業務関係のセミナーが、コロナ禍後久々のリアルと言うか、ライブ開催となり、夕方東京駅付近へと赴いた。出発当日は折しも発達した低気圧の影響で嵐の様相、その余波でセミナー会場は聴講者は僅かで、会場への移動に心が折れそうになった。セミナー後は大崎には少しは近かろうと、CBM田町店に寄り、バス発車時刻を見越して時間を潰す。店長には唆され続けて飲み捲り、トイレが心配になった。あれよあれよで23時台、店を辞した頃には雨も上がっており、電車賃を少しでも節約にと、高輪ゲートウェイから大崎止まりの山手線に乗った。駅やバスターミナルのトイレに寄り捲り、23:40、4列席のバスに乗る。隣席とを隔てる大き目のカプセルのようなシートカバーのお蔭でプライベート感は大きく、4列席車両のマイナス感が大きく軽減された。ただ、何と、4列席車両と言うだけでなく、夜行バスに有るまじきトイレの無い車両に驚愕した。やばい。出発後、一度は寝入って1時間半経過後だろうか、膀胱の堪忍袋がはち切れそうだ。ビール飲み過ぎの祟りとは言え、席が前寄りだったのでカーテンを隔てて運転手に「このバス、トイレありましたっけ?ちょっときついのですが」と問いかけざるを得なかった。その地点から最寄りと思われる、都賀西方パーキングエリアに寄ってもらい、急いでトイレに駆け込んだ。用を足しては急いでバスに戻り、運転手に会釈しながら席に戻る。はぁ、助かった。しかし、4列席だけならまだ許せたが、トイレ無しはきつい。業務後の飲みの勢いがなければゲームオーバーを向かえていたかも知れぬ。
安堵でその後は熟睡し、仙台の人となる。宮交バスターミナルでは、早速バスチケットを往復割引で購入。往復とも同系統縛りは前回に学習済だ。説明無用!ただ、前回と異なり、至近のイオンが開店する時刻までバスは出発を待ってくれない。駅周辺で、、、と言ってもスーパーはない。セブンで適当に朝食を仕込み、バスターミナルに戻ってはスマホでポイ活、そして、やがてバスの人となった。
前回見送ったこの時刻のバス車両は確か、昼行だがロングラン故にトイレ付きだった記憶だが、今日の車両はそうではなかった。既にスッキリはしていたので問題はなかったが、満を持して途中休憩所の道の駅ではトイレに寄り、再びバスに乗る。前回の石巻便とは異なり、石巻市界隈で停車するバス停は、今日の会場の目の前にある、一つだけであった。
果たして、気仙沼交流プラザの門の向こうは、海だった。とは言え、既にビアフェスに向けて、各所で準備に人々は明け暮れていた。と言うか、アントニオもボランティアは本来9時集合で作業開始のところ、1時間40分以上も遅刻しての参上だったため、瞬く間に会場設営部隊に合流した。名を聞し召すブルワリーによるビールは然ることながら、海、港の前の気仙沼会場らしいお摘みにも期待したいところだ。ただ、久々のビールイベント、しかも初気仙沼と言うこともあり、ブルワー、客、ボランティアに思ったほどの顔見知りは確認できなかった。否、十人以上は会えたかと思えば、万々歳であろう。


都合、8月ツアー時にパスをしてしまった因縁かツケか、土日共にISHINOMAKI HOP WORKSブースにお世話になることとなった。ただ、何というか、港辺で潮風に吹かれながら飲む石巻の数々のビールが、今まで以上に美味しく感じたのは気のせいではないだろう。そう、宮城在住で、宮城以外で良く会う方にもこんにちは、であった。


お摘みブース特筆は3店、ポイ活の一環で、ほぼ毎日チャレンジしている全国旅蘊蓄クイズで何度も目にしていた気仙沼ホルモンを先ずは所望した。なるほど、、、キャベツも天骨盛りだ。モツは元来好んではおらず、だったが、思えば遠くへ来たもんだ、そそる歯応えに間違いはなかった。そして、もう1店は、8月もお世話になった、やまひろである。かつおの叩き。港町は良いねぇ。それから、揚げとっとでは、生魚ではないものの、カジキやタコなど、魚介の揚げ多数で、食欲は増した。これくらい並んで貰えると、港近くて良いなぁ、とぞ思う。

そう、忘れてならないのは、港湾を360°見渡すと、その本店社屋が確認できる、酒造、男山である。ビールだけでない。しかも、本店が目の前なのだ。口直しに一杯、んめぇぞ。
ただ、気仙沼の夜風は流石に堪えた。昨日の東京は半袖でも十分だったのに、だ。エイヤッ、とBlack Tide Brewingのパーカーを所望してしまった。お買い得感は高く、これで気仙沼人検定4級くらいは合格ではなかろうか。


初日夜は打ち上げが開催された。ヒラケルのBTBブースの隣の扉を開ければ広めのシアタールームがあり、そこが会場となった。やまひろには申し訳ないが、かつお以外も含む刺身など天骨盛りで、冬眠寸前のハイエナが如く、ってハイエナが冬眠するかは定かではないが、目の前のご馳走に貪りついていた。また、有名ブルワリー処複数並べば、冷戦とは言い過ぎだろうが、意見の擦れ違いのようなものが、その発言者の節々に現れており、その論調に違和感を否めず、それがご馳走食感にも影響し始めたため、こっそりと卓を移動した次第であった。田町前夜祭、夜行バスを含めた疲労も手伝い、ご馳走の美味へのお膳立ては済んでおり、 極楽な気分であった。
翌日は、、、疲労が抜け切っておらず、、、って、前夜打ち上げ開始が21時だったし、、、ただ、そんな状況で飲む、ISHINOMAKIのビールは味わい深いものであった。ボランティア衆に顔見知りはおらずだったが、昨日に引き続き八王子から1名、今日は同じブースに何と大阪娘さんさえ登場となった。

3連休の中日ともあると、主催者や出店者側の狙いとしては、思った程の集客には至っていなかったかもしれないが、心地よい三陸風に吹かれながら、どちらかと言うとお客さんとよりはスタッフと話す時間を長く楽しめていた感じであった。
17時に閉会で片付け開始ではあったが、昨日も準備開始時刻に間に合わず、本日も片付け終了までは居られないところ、関係者には少々恐縮ではあった。30分くらいで切り上げさせて貰い、何か気仙沼土産でも、、、とも思えど、荷物は嵩み、帰路バス内で貪るスナック程度を所望した次第である。帰路便も予約制でないので、満席の懸念はあったが、開けてみれば宮古方面からの乗客は10名も居なかったと思う。疲れただけで、何も残せなかった、気仙オクフェスだったかも。疲れは寄る年波故かも。
仙台駅前に到着し、宿へ直行する。荷物を置いて外に出てみたものの、今更飲み屋に繰り出す気力無く、8月お世話になったイオン地下のフードコートで、大阪王将の餃子定食を所望した。何か、普通の定食が食いたくなったのだ。仙台まで態々来ながら大阪王将、でも、今日は自分を許せた、存分に。宿に戻ってサウナで汗を流し、市販液種の缶ビール1本をちょびっては床に就く。

やまびこ号は13時過ぎだし、のんびりとチェックアウトまでだらだらと過ごす。結局また、11時にはParco2の撰 利久休に吸い寄せられていた。夏に電子看板で見た、ポン酒飲み放題のメニューは辛くも消えてしまった。とは言え、2合も行けば、十分だろうか。飲み放題は事故の元。利久でポン酒もいただいた上にCBM仙台でのハシゴ酒にも拘わらず、E5系やまびこG車で十二分に熟睡できたためか、BB中目黒周年祭では再度絶好調に飲めたのが幸いであった。

疲れてボランティアとして役立てたかは定かではないが、久々の東北イベントヘルプに、クラフトビール業界への寄与に対して少しは矜持を得た次第だ。
(完)

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


付録:

(完) 麦旅アドバイス
・今回乗車した宮古行きより更に早い便も存在したが、
復路便運行時間帯を考慮すると、今回の宮古便がベストであった。