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再び、北へ

不定期連載 山道をゆく 第250話
12/8/8~
十勝岳(日本百名山、庵選千名山554)、雌阿寒岳(日本百名山、庵選千名山555)、
雄阿寒岳(庵選千名山556)、斜里岳(日本百名山、庵選千名山557)
【再び、北へ】

8/8(水)
庵庵…鴨居七丁目=鴨居駅〜東神奈川…仲木戸〜京急蒲田
〜羽田空港国内線ターミナル…ANA Lounge…55番搭乗口/ANA4757/旭川空港
=ニッポンレンタカー事務所−道道68号線(旭川空港線)−西神楽1線23号
−R237(花人街道/富良野国道)−スーパーふじ美瑛店
−道道966号線(十勝岳温泉美瑛線)−小麦畑青い池−望岳台−吹上温泉白銀荘

8/9(木)
白銀荘−望岳台…吹上温泉分岐…雲ノ平分岐…十勝岳避難小屋
…十勝岳…避難小屋…望岳台−966号線−道道291号線(吹上上富良野線)
−富良野平原広域農道−道道298号線(上富良野旭中富良野線)
−東中−ベベルイ−布札別−道道253号線(東山富良野停車場線)
−東山あかしや−R38(狩勝国道/十勝国道)−サホロモータースポーツランド
−屈足30号−道道718号線(忠別清水線)−フクハラ屈足店
−道道75号線(帯広新得線)−道道133号線(音別新得線)−平山旅館
−フクハラ鹿追店−平山旅館

8/10(金)
平山旅館−R274(日勝国道)−瓜幕22号−道道85号線(鹿追糠平線)
−道道593号線(屈足鹿追線)−足寄−R241(足寄国道)
−道道664号線(オンネトー線)−オンネトー温泉景福−664号線
−R241少々−664号線−景福…四合目…雌阿寒岳…八合目…景福

8/11(土)
景福−道道664号線−R241(阿寒横断道路)−R240(まりも国道)
−滝口…二合目…四合目…雄阿寒岳山頂…四合目…滝口
−雄阿寒分岐−R241−双湖台−鈴蘭2-4−フクハラ摩周店
−R243(パイロット国道)−ENEOS摩周湖−側道−美留和踏切
−R391(摩周国道/小清水国道)−道道805号線(札弦停車場水上線)
−道道1115号線(摩周湖斜里線)−風景画

8/12(日)
風景画−清岳荘…下二股…羽衣の滝…方丈の滝…見晴の滝…七重の滝
…霊華の滝…竜神の滝…上二股…馬の背…斜里岳…馬の背…上二股
…竜神ノ池…熊見峠…下二股…清岳荘−道道1115号線−川北
−R334(知床国道/知床横断道路)−ウトロ−知床峠−R335(国後国道)
−セイコーマート羅臼礼文店−民宿うみねこ屋

8/13(月)
うみねこ屋−R335−R334−知床自然センター駐車場…フレペの滝
…自然センター…駐車場−道道93号線(知床公園線)−岩尾別温泉駐車場
…滝見の湯…駐車場−93号線−R334−阿寒バス羅臼営業所前
−道道87号線(知床公園羅臼線)−相泊温泉−相泊橋(道道87号線の行止り)
−87号線(折返し)−R335−望郷の森・羅臼国後展望塔−R334
−羅臼ビジターセンター−熊の湯駐車場…熊の湯…駐車場−R334
−87号線−マッカウス洞窟−87号線−R335−セイコーマート羅臼礼文店
−うみねこ屋

8/14(火)
うみねこ屋−R335−羅臼国後展望塔−うみねこ屋−町道古多糖基線
−道道1145号線(薫別川北線)−R244(野付国道/斜里国道)
−道道827号線(越川中斜里停車場線)−川北−R334(知床国道)
−出光石油東藻琴SS−セブンイレブン東藻琴店
−道道249号線(福住女満別線)−道道64号線(女満別空港線)
−ニッポンレンタカー事務所=女満別空港/ANA4752/羽田空港
〜京急蒲田〜京急新子安…大口〜鴨居…庵々

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

思い立ったが吉日ではないが、思い立たないと踏ん切りのつかない未踏破百名山が残っている。嘗て敢行した飛び石縦走にでもするか。十勝、阿寒、斜里に羅臼。検索に検索を重ね、旭川空港から女満別空港乗り捨てが、航空便選択肢と乗り捨て料金的にも一番リーズナブルと算出していた。一応マイルはあるが、シーズン的にとても座席確保が叶いそうには思えず、AIRDO便を模索していた。ハイシーズンなので、AIRDOも恐ろしい運賃を示していた。同じ便をANAのHPから調査したら、少々お得だったのでこちらから予約をした。嗚呼、こんなものか。。。そんなものさ。と言いながら、6月頃までの休日業務対応の代休と勝手に称して会社の連休より3日早く業務を終えるつもりになっていた。宿とレンタカーを確保し、6月上旬には一通りの予約を済ませていた。後は、山の神の逆鱗に触れぬよう、登り気を貯めるのみ。
大小のザックを担いでを当初目論んでいたが、山自体は日帰りを続けるのであるから、大きなザックの代替としてボストンバックに寸前で荷物の詰め替えをした。通常通り5時半に起床して準備などをしていて今回ばかりは余裕があった。その余裕で少々早目に出発をし、運良く普段は利用しない119系統バスに乗車した。8月8日ともあれば8時頃でも道路が込んでいないのが幸いである。食器洗いが面倒と考え、朝食は松屋で定食にした。勢い余り、月見とろろ牛皿定食でご飯大盛りサービスを所望した。今日は英気とエネルギーを蓄え、明日に備えるべし。横浜線で東神奈川へ、徒歩で仲木戸、接続の都合で京急蒲田まで各駅停車であった。
以前は気が付かなかった、優先保安検査場の存在を確認して突入する。荷物は嵩張っていたのだが、係員に問えば全て持込可能との回答であった。保安検査通過後にラウンジがあり、ノートPCに電源供給をしつつ、水分を補給した。メールチェックをしているうちに搭乗開始時刻となった。55番ゲートはリムジンバスの世話にならない範囲での最果ての地にあり、嵩張る荷物を引っ提げながら小走りを決めた。機内では文芸春秋を読みつつも、北の幸ばかり気にかかり、機内用のじゃらんを拝借した。今日行く美瑛の街には焼きカレーうどんなる名物があると言う。下調べなぞしていなかった。グルメ紀行ではないのだ。しかし、一度目にしてしまったものは気になってしまう。
ANA4747便ADO47便はやや遅れて旭川空港着となった。5年前は空港から最寄りの駅まで、否、最寄でなく1,2駅分は余計に歩いたのである。ロードマップも持たずによくやったと思う。今回はレンタカー利用だ。ニッポンレンタカー事務所までのマイクロバスも満席、事務所でも少々待たされたが、何とかメタリックブルーのスズキswiftを割り当てて貰った。走りが軽やかな気がする。新車だと言う。スバらしい。空港事務所を出て道道68号線を南へ走らせ、R237へ進む。交通量はままあり、飛ばす、と言う程のスピードは出せなかった。観光地美瑛なのだ。仕方あるまい。予定通りスーパーふじにて山行動食を含めて3食分くらいの食材を購入した。現金で支払った後に気付いたのだが、クレジットカード払いも可能なようだ。また、基本的に買い物袋は有償であり、折畳みのマイバッグを持参していたアントニオは勝った。
さて、昼食場所に急がねば、、、じゃらんに掲載されていた焼きカレーうどん屋数軒だが、水曜定休や14時過ぎにラストオーダーなど、どいつもこいつもアントニオを避けているようで悲しかった。結局、道道966号線沿いで、観光地っぽくって少々敬遠の念を禁じ得なかった小麦畑と青い池に矛先を向けざるを得なかった。そこも15時頃には目当てのものにありつけなくなってしまうのだ焼きカレーうどんの前に検索していたのは、歩人と書いてほびっとと読むソーセージ屋であった。あっ、さっき右手にあったのが歩人か、、、未だ小麦畑には到達できないのか、、、道道966号線を只管南南東へと進んだ。
もう、十勝岳登山口に程近い地点に、その店は存在した。焼きカレーうどんはまずまずの味だった。悪くはない。感動する程でもないが。此処で満足していてはいけないのだ。暑い。気温は30℃程度まで上がっているのだろう。確かに木々に囲まれて自然は豊かに見えるが、所詮車で行ける範囲である。アントニオより遅かった客はラストオーダーでカレーうどんから締め出されてしまっていた。それは仕方がない。計画性がない方がいけないのだ。アントニオも入念な計画があった訳ではなかったのだが。

遅い昼食後、更に車を南下させた。明日慌てないために望岳台に寄り、駐車場やトイレの位置を確認した。吹上温泉からの登山ルートと望岳台からのそれとでは、ほぼ同一コースタイムを示す地図もあるが、殆どが後者が短時間ルートであることを示していた。吹上温泉の方が標高は高いのだから、アップダウンがあると言うことなのだろう。長丁場なので温存できる箇所は出来る限り温存をすべきである。望岳台から4km程度で吹上温泉に到着した。上富良野町営の綺麗な宿である。キッチンが充実しているのは有難いが、当然有償で問題ないのだが、地元食材による食事の提供があっても良いのではと感じた。風呂も広い。サウナ、打たせ湯、寝湯、冷水槽の他に内湯が2槽。露店は4槽もある。広大だ。この温泉がゴールだったら、、、そのような満足はいけない。しかし、いい湯だ。メールチェックなどの後、食堂に赴く。グループの方々はそれなりの食材を準備されているようだったが、アントニオは1.5倍のカップラーメンに焼き鳥だけだった。昼は食ったし、未だ道中を堪能するのはこれからである。調理にエネルギーを浪費することはできない。食後に再び温泉に浸かった。いい湯だ。明日も晴れるだろう。

5時前に起床して支度をした。未だ熊の活動タイムの筈だが、その鉄則を破って出発されたチャレンジャーも居るではないか。アントニオもすぐに宿を出、望岳台へと走らせた。先客も多いが気にしてはいけない。未だ山初日である。逆にこれだけの先駆者が居るならば、熊も驚いて此方側に危害を加えないのでは、と都合よく解釈すべきであろう。5:31、望岳台を発つ。溶岩砂礫の道を、先ずは4人追い越す。砂礫上はストックは無用の長物なのだが、その年配方々は、ストックに遊ばれていたように見えた。オンタデやエゾオヤマリンドウと挨拶を交わしながら進み、やがて白銀荘からのルートと合流、美瑛岳方面分岐を過ぎ、避難小屋に到着した。ゆっくり歩いたつもりだが、1時間切ってしまっている。体調も悪くない。
打って変わり、硫黄臭が中々消えなくなってしまった。やばいのか。7月上旬には噴火兆候のために入山禁止令が発布されたばかりであった。このまま我慢するのも良くないだろう。アントニオの心配を余所に、徐々に臭いは鎮まって来た。慣れてしまい、鎮まったと感じているだけなのか?それも良くないが、、、ただ、他にも登山者も少なくないため、最悪皆倒れる可能性もある筈だが、、、事実、未だ皆生きていた。大丈夫だろう。しかし、山は生きている。天候も良く、「霧の時は迷い易い」の指示のある区間も全く支障はなかった。ただ、肩に近づくに連れ、ガスと共に上がりぬ、であった。天上には太陽が残っているのだ。頑張れ、太陽。



7:40、山頂に立つ。追っ手の方と、「残念ですね、、、」と会話する。下では晴れていたのに、展望が利かなくなってしまった。行動食を貪りながら、偶に空を見上げると、「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」徐々に雲が切れて来るではないか。やはりアントニオは正しかった。素晴らしい。ブラボー!雲海に浮かぶ山塊達よ、、、果てしない空間よ、、、嗚呼、十勝。十勝。十勝と言えば十勝ビールは元気だろうか。実は2週間後くらいにその実態を確認できるとは露知らず。十勝万歳。幸先の良いスタートである。夕張に、大雪山系、美瑛、富良野岳、など、など。当初は富良野岳か美瑛岳も含めた欲張りコースを考え、コースタイムが10時間近くに及びかねなかったのである。 1日のみのツアーなら許容の範囲だが、飛び石5山縦走である。ネットで検索すれば、5時間程度の山を1日2山と言うチャレンジャーも少なくはないが、無理をすれば必ずや山の神の逆鱗に触れてしまうだろう。最近ではコースタイムが5時間を超える山では筋肉痛も覚えてしまうため、欲張らない必要があった。山屋としては外したくはなかったのだが、最終日の羅臼はコース次第では10時間であるので、そこまでは温存が必要だった。美瑛に富良野よ、ごめんよ。また来るよ。。。


下山時の足取りは軽かった。途中、シマリス君には3回出合うことができた。次は誰だ。吹上温泉分岐より下に、草交じりの糞が確認された。さて、往路では見なかったのだが、、、鹿のサイズではない。あの、羆さんの落し物だろうか。。。何時通過したのか、、、合掌。もう下界は近い。今日、そして明日朝の移動が長いのだ。
10時少々過ぎに駐車場に戻り、インドメタシンを脚に塗り、行動食の残りを食べ、望岳台を辞去した。カーナビを頼っていたのだが、どうも事前調査のマピオンカーナビとは経路の選択が異なっているように感じられた。中々R38に入らないルートであった。麓郷?えっ!?五郎さんの家も近いのか。北の国から、の舞台に舞い込んでいたようだ。あのさだまさしの旋律が脳裏に蘇る。また何時か、余裕があれば再訪しても良いだろう。
距離は短くとも果たして最短の所要時間で来れたかは少々疑問ではあったが、予定より10km以上は短縮されたと思う。半分以上の行程を言わば抜け道で走り、漸く狩勝国道にて狩勝峠を越えた。カーナビは便利だなぁ。助かった。国道から鹿追方面への交差点も指示がなければ見落としていたことだろう。さて、宿に着く前にスーパーフクハラが見つかったので少々買い出しをした。その後10分程で宿に到着した。思ったより大きめの宿であり、車は20台近く停められそうである。何と、2食付の宿にも拘らず、飲食物持込を認めているのである。冷蔵庫は個室にはないが、大型のが廊下に設置されており、自由にご利用ください、とあった。なーらーば、、、晩飯時までにグヮッと一杯行きたく、再度車を転がして予定していた方のフクハラ鹿追店に赴き、クラシックのロング缶とお摘みを購入した。宿に戻り、無線LAN利用でPC遊びをしながら自らの登山と運転の労を労った。因みに部屋には扇風機はあるが、エアコンはなかった。扇風機で十分な気候である。ただ、明日の天気はいかがなものか。予報では全道的に雨となっている。雌阿寒をパスするか否か。パスした場合の観光は?宿には一月前から翌日山行のための昼食用弁当を注文していた。ネットで調べているうちに、阿寒湖界隈の阿寒やきとり丼が目を引いた。ううむ、如何に弁当と両立させるか、、、明日は登山はないか、、、晩飯時になっても悩みは尽きず、女将さんも明日の山は難しいんではないかと言う。晩飯は美味しい。金目の粕漬け焼きでご飯は進んだ。アントニオに全道上の雲を動かす力は残念ながら、ない。大人しく寝るしかなかった。
翌日、此処鹿追地区にも雨が降り始めていた。諦念を禁じ得ない。無理だろうか。そんな気持ちを余所に、朝食も美味しかった。食事が美味しいのは幸運である。意を決し、支度をして宿を発つ。小奇麗で感じの良い宿であった。
今日はさすがに抜け道もなく、当初の予定通りのルートを進むこととなった。もし、少しでも雲が切れそうなら、阿寒湖畔の白湯山への振り替えも十分考慮していた。当初、足寄市街地で給油をと計算していたのだが、予想より燃費が良いため見送った。そのまま足寄国道に入り、予定通りの行程を進んだ。オンネトー温泉線へ進み、降り頻る雨に脱力した。今日は矢張り山には向かない天候なのだと観念した。ううむ。トイレに寄って気分を入れ替えた。歩かずにはいられない性質でもあり、即席代替案、阿寒湖畔スキー場からの白湯山展望台コースに向かうべく、またR241方面へと戻った。R241に戻って阿寒湖方面の上空を見ると、前方の雲が切れ、青空が少々覗いているではないか。ならば賭けるか。アントニオの第六感が駐車帯でUターンさせ、再びスイフト号ををオンネトー方面へと戻らせた。10時前に景福の駐車場に車を停め、意を決して雌阿寒へと歩を進め始めた。
霧雨のようだが気にしない。山頂付近で、何かが起こる筈だ。多少歩き辛いとか、そんなことはどうでも良かった。山頂で晴れるか。ただ、それだけだった。4合目の先で最初の小休止をとり、平山旅館の弁当を開封し、その4割程度を口にした。鰻も入っているではないか。これはお守りではなかろうか。弁当を一旦畳むや否や、スコールが如きの降り様に祟られた。帰れ、と言うことか。悩みや悩んだ挙句、退却を決意しながら下り始めると、それは俄か雨に過ぎず、数分で止んだ。なにぃっ!?止んだ!?諦めるのは未だ早い、と言うことか。朝令暮改どころか5分前令3分後改めである。錯覚でも良い。行こう、再び。旅に、行こう。アントニオは都合良く天候を解釈した。大丈夫だと。レインウェアを羽織っているアントニオは、降雨を意識せず山頂を目指した。
7合目付近では薄日が差し、山頂付近も雲が切れていたように見えたのだが、、、
11時半過ぎには山頂に到達していた。誰も居ず、何も見えなかった。これっきり、これっきり、もぉ〜、これっ霧でぇ〜すか〜、、、の歌が如し。仕方ないがこれが現実と思い、旅館弁当の残りを平らげることにした。弁当が美味い。有難い。嬉しい。平山旅館、永遠なれ。完食空しく、12時を過ぎ、雨は勢いを増してしまった。帰れ、と言うことか。だが、怯まなかった。何故あの時踏みとどまったのかは解らないが、数分、大振りの山頂で佇んでいた。俺を砕けるものなら砕いてみろ。後で逆襲の一つでもくれてやるから。アントニオが果たしてどのような逆襲を試みていたのか興味は尽きないのだが、ざぁざぁ降りを恐れぬアントニオは強かった。ただ雨は長く、観念しかけたアントニオが少々名残惜しみつつ、山頂をゆっくり辞去しようと振り返ると、ものの数分で観念したお天道様がgive upし、雲が切れ始め、マチネシリが顔を出したのである!心頭滅却すれば火もまた涼し。アントニオの執念と守護神平山旅館弁当の合作が、この時ばかりは勝利したのである。雲が勢い良く流れているぞ!山頂に戻り、束の間の撮影タイムとなった。南側面も雲が切れ、阿寒富士さえも顔を出して来たのだ。雲海、、、アントニオ的感覚でエイヤッと登り始めたのだが、アントニオの勝ちだ。勝ったからには矛先を収めるべきだろう。


勝利証拠写真を撮影した後、速やかに下山を開始した。阿寒富士には申し訳なかったのだが、雌阿寒岳登頂は成功であった。合格点である。やった。全道的に雨が避けられない天気予報の中、アントニオは雌阿寒岳にその切れ目を見た。価値ある1勝である。平山旅館の弁当の鰻が、アントニオを手ぶらで雌阿寒岳山頂から帰らす訳にもいかない、と言っていたのか。火口を見るや、こんな雨天ながらも噴煙は尽きない。雌阿寒岳も生きている。此処も時折入山禁止令が出される山である。タイミングが良かった。しかし、沿道に花開くメアカンフスマについては撮影しなかったのが悔やまれた。



13:50頃には景福に戻った。携帯に留守電も入っていた。仕事か。まぁ良い。今日は勝ったのだから。宿に着いたが主も忙しいらしく、暫くは氏の業務の落ち着くのを待った。日帰り温泉客が声をかけたのと同時に宿泊希望を告げた。無線LANは当然繋がっていなかったが、docomo通信に支障はなかった。業務メール、電話をしながら、阿寒温泉の寛ぎを夢想した。業務後、温泉に赴く。あ、半混浴なのか、、、露天を巡ると、、、これ以上は割愛させていただく。洗い場に石鹸も蛇口もないが、それでも良い湯であった。夕飯も悪くなく、食後再度温泉に浸かり、雌阿寒温泉を堪能した。
朝は朝でそそくさと支度をして宿を出発。今日の予報は上々である。登らねばなるまい。滝口までのナビに導かれ、入口直後の突起に乗り上げてしまったが、何とか駐車場所を確保した。駐車場には先客が支度中だったが、支度する程の準備は不要だろう。8:11、滝口駐車場を出発した。




登山口の標高が420mであり、横移動が長く感じられた。登山口との標高差では昨日の雌阿寒820mより長く、950mあるのだ。ガイドブック等にも、5合目で8割などとの記載があったが、本当に4合目看板には半分以上、5合目で8割の記載であった。そもそも合目の意味には諸説があるようで、そのうち、A)夜道の提灯に使う油が1合なくなったところが「1合目」説、B)道標にコメをバラバラ落としながら登り、1合がなくなったところで「1合目」説、辺りを見ると、5合目が10合目までの中間地点でなくても文句はないのだが。此処雄阿寒岳の4合目5合目はそれぞれ、1年生ながらもエースと4番打者、即ち嘗てのPL学園の桑田清原、と言うことだろう。この2人を乗り越えれば優勝は難くないのだ。ガイドブックの言う通り、モチベーションも回復した。沿道を彩るはシラタマノキ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾノマルバシモツケ。森林限界に近づき、視界もクリアになって来ることも手伝っていた。阿寒湖もバックで見守ってくれている。





イワブクロやイワギキョウの間を縫い、シマリスにも再会し、、、と言っても十勝岳のシマリス君とは別リスだろうが、何とか10:52、山頂に辿り着いた。山地図にはパンケトーとペンケトーが同時に一望できるのは山頂からだけ、との記載だったが、どうもペンさんの方が雲の下に収まりがちで中々姿を現してくれなかい。つくづく残念である。因みに「トー」はそのまんま湯の意味かと思ったら、湖や沼を表すのですね。森に浮かぶパン。ペンは能わず。阿寒湖に至ってはもう下がって良い、と言ってもすぐ後ろに控えていた。今日も下界に降りてから少々移動が待っている。ペンさんには無念ではあったが、辞去を決めた。
帰路も思ったより時間がかかった。5合目から4合目の、一番きつい下りの最中に、携帯電話が鳴った。先週、Webから予約入力した人間ドックからの確認連絡であった。docomo、天晴れ。急坂なので少し休めたか。昨年も福島県は西吾妻山で似非薮漕ぎの最中に電話を受けたのだが、今年は雄阿寒岳であったか。5年後くらい先には富士山頂で受電することだろうか。しかし、長い。雄阿寒岳特有の魔力に呪縛されてしまったのか。今日くらいは何処かで給油しなければならない。明日斜里山中用の行動食も必要だろう。未だ中日である。高速運転で怪我やダメージを負って良いタイミングではなかった。雄阿寒岳の神のお告げか。決して遅いペースで歩いているとは思っていないないのだが。確かに百名山ピークハンターによっては無視されてしまいかねない山である。山がアントニオを名残惜しんでくれているのか。何時までも惜しまれる存在で居たいものである。下り途中にもまたシマリス君と出合えたことだし。
滝口には13:27に到着した。いいではないか。コースタイム遵守イコールスピード違反なしなのだ。土曜日の日中ともなれば、少々交通量の増えた阿寒横断道路を再び東へと進んだ。途中、パンケトーとペンケトーの双方の展望が可能なことを示す双湖台に寄り、改めてペンさんを確認した。
国道分岐の交差点の先のフクハラで買い出しをし、パイロット国道に入ってすぐ左手にあったENEOSで給油、後は斜里の原野を目指すだけだ。風景画HPには、カーナビが違う道を示してしまうことがある、との注意であったが、スイフト号のカーナビは正しい最短ルートを示していた。原野の真ん中に、その小屋はあった。綺麗でウッディな宿である。バイカーの方も集う。今までの宿のように客用冷蔵庫はなく、周囲にコンビニもなく、、、しかし、サッポロクラシックは冷蔵庫に満載状態なのが有難かった。風呂で汗を流しくゎ〜っと一杯、無線LANもあれば時間潰しも事欠かなかった。お盆直前の土曜ともあれば満室状態である。夕飯時に食卓に集まった客層的には、ファミリーが2,3組、それ以外は流離のバイカーさんのようだ。私の隣の方はバイクはやらないが、カメラマンらしい。
食後、宿の主、山下さんによる斜里岳登山レクチャー会である。要所要所での写真を織り交ぜながらのご説明で助かった。分岐までの渡渉は思い切って水の中の茶色い石を踏むこと。水に出ている石は苔で滑って大怪我大流血の惨事もままならないと。分岐からの旧道の滝登りは3点支持ができれば問題ない。復路は分岐の指示を無視して下ってしまうと旧道の滝壺である。新道に入ってすぐに逸れ、竜神の池手前の水場が冷たくて美味しい。新道は段差が多く、膝をやられてしまうこともあるので注意すること。最後に、翌朝の飯は7時半からなので、明日中に下山して羅臼まで行くならば、朝食なしで出発した方がいいのでは、とのことだった。なんだ、飯時刻を早めてくれるのではなかったのか、、、それに、親切丁寧過ぎる説明も有難かったが、心配される程アントニオは軟ではないと思っているのだが。逡巡の末、朝食代は返金して貰い、朝食抜きで発つことにした。再度風呂に入り、風呂後にもう1杯いただいて寝床に就く。
相部屋の、先程のカメラマンさんだが、ガタイが良く、横幅肉厚に優れており、アントニオは仮名で3文字漢字で1文字のあれで被災した。気道が圧迫されている、あれである。このような宿を選んだ宿命か。先に寝入って既に4時間は熟睡してからの発覚であり、その後は騒音問題で再度寝入ることはなかった。熊に襲われるよりマシと思うべきか。
6時頃に支度をして宿を発つ。カーナビで示してくれないであろうと、清岳荘方面への最短ルートも教えていただいたので、その通りに進んだ。やがて林道はダートになり、カーナビは追跡不能となった。カーナビが無ければ何ともないことだが、いざなくなると不安になってしまうほど、今まで随分とお世話になっていたのを痛感する。1本道で迷うことはなかったのだが。清岳荘手前の駐車スペースは広く、30台程度の車が既に停まっていたように思う。羆さんのbusiness hoursを理解していいらっしゃるのだろうか。まぁ、これだけの人間が退去すれば彼等側も恐れをなすことだろう。
6:23、清岳荘を発つ。暫くミソガシワやミソガワソウに見守られて登山道を進むと、予定通り渡渉地に到達した。地ではなく、域か。渡渉履歴書に記載可能なキャリアとしては、笊のブーツ脱ぎくらいであろうか。あれも1箇所だけであったが。未だ踏みも見ず、幌尻岳平取コースも尋常ではないとの噂は耳にしていたが、此方も歯応えは大きかった。お盆期の日曜ともなればハイカーグループも多く、中には渡渉名人、忍者、沢泳ぎ康介な方もいらっしゃるようで、状況によっては先を譲ることもあった。急いではいけない。今日も6時間程のコースである。明日、場合によっては羆と闘わねばならないのだ。 斜里に入らば斜里に従え。エゾトリカブトも応援してくれている。だが、渡渉も回を重ねると、何となく選石眼が養われて来たように感じる。今日中に渡渉3級くらいには達成できるだろう。

下二股の分岐からがらっと人が減った気がした。滝登りはそんなに難しいのか。滝下りは出来ないが、登りならやってやらんではないか。人間渋滞が発生しない方が有難い。迷わず旧道だ。滝登りは実際愉快であった。多少傾斜はあるが、当たり前の3点支持が出来れば難しくはない。滝登りなんて簡単だと思っているうちに、滝仙人夫妻に追い抜かれた。速い。。。まるでスケートリンクを滑走しているようだった。。。そこまで楽しめなくとも、マイナスイオンのシャワーをたっぷり浴びられ、快活極まった。蘇らぬ訳がない。登っちゃうぞー、バカヤローッ!ってところだ。3点支持で喘いでいる最中に襲われてしまったら逃げようもないのだが、滝登りは真夏向きのスポーツであった。涼しい。スバラシい。



上二股までは飽きることはなかった。上二股からもプチ沢の上を進む。渡渉と滝登りを堪能して物足りなくなり、疲労感にも襲われた。沿道を彩るは、チシマノキンバイソウ、ミヤマアキノキリンソウ、タカネトウウチソウにウメバチソウなど。肩からは普通の山道らしく、最後の登りに再び喘いだ。天気も上々である。






9時少々過ぎに山頂に立つ。オホーツク海!そして、明日登れるのか、天気予報の不安の拭えない羅臼岳!南斜里、瑠辺斯岳、、、嗚呼、山頂にもシマリス君だ、、、斜里は楽しかった。未だ完了形にするのは早過ぎるが、下山後は間違いなくそう言えよう。


暑さ拭えぬ中、肩、上二股と下り、左折する。竜神の池方面の分岐に進み、、、あれ?さっきのが清水だったか?看板もないのだが、、、暑さで冷水に憧れていたアントニオの前に、竜神の池の景観は何も訴えなかった。池の先を進むと、もう湧水らしきものは一切見当たらず、矢張り池の手前のあれが水場だったかと悔やむ。戻る気力もなかったのでそのまま先に進む。新道に復帰し、シマリス君の歓待も受け、熊見峠までまた少々登り返し、そして山下さんの忠告下さった段差ーズをゆっくりと下る。取り立てて難しい下りではなかったのだが、暑さと渡渉と滝登りでハッスルしたために意外とエネルギーを過大に消耗してしまっていたようである。 満を持して装着した両膝の、フルマラソン対応の分厚いサポーターで救われたか。

下二股までは長く感じた。下二股からの再渡渉については、もう路上教習も済み、卒業検定も100点合格であった。忍者となって数組を追い抜いた次第である。
12:03、清岳荘に戻る。嗚呼、良かった。良い山だった。この山ならまた楽しみたい。そんな気分であった。駐車場は車も増えている。さらば、清岳荘よ。
ダートの林道を終え、カーナビが利くようになり少しほっとした。さて、羅臼へはどちらのルートを利用すべきか。知床国道側は渋滞も噂されている。国後国道ルートも実は思った程遠回りではなく、宿までの距離差は数キロメートルであった。明日、ひょっとして岩尾別側から登るかも知れないため、今日中に道の様子を少し覚えておくべきと、渋滞覚悟でオホーツク海側コースに決めた。知床半島の付け根辺りから少し交通量が増えて様に感じた。サンデードライバーも多い。多少かったるい感じは否めなかったが、渋滞には程遠かったのが幸いである。思った程海の幸を食べさせてくれそうな店もない。ウトロ市街地に寄るか迷ったが先へ進む。知床ビジターセンター前を通過し、横断道路へと進む。天候は今二つくらいまで落ちてしまった。知床峠からも羅臼岳山頂方面の展望は微妙だった。明日、どうなるのか。何ができるのか。羅臼観光か。羅臼も敷居が高いのかも知れない。だいたい、今日が初羅臼なのだ。そう容易く羅臼は入山を認めてくれるのでもなかろう。峠から下り、羅臼町へと来た。今日の宿も持ち込み可能と勝手に推測し、一応の一杯とおつまみをセイコーマートで購入した。Suicaが利用できて便利である。
さて、うみねこ屋だが、目印前も一旦通過してしまったが、大丈夫、見つかった。お盆期の日曜だが、何と貸切だった。部屋は太平洋岸に面しており、文字通り、窓際にうみねこが居た。窓を開けると、、、海に面したプチバルコニー、と言っても人間が寛げるサイズではなく、うみねこサイズなのだが、がどうもうみねこの巣になっている、後ほど女将さんに確認した話では「なってしまった」ようで、子うみねこが部屋内から直視できない位置に居たのである。アントニオが窓に近づく度に警戒して親うみねこが見張りのために近づくのだ。また、天気が良ければうみねこさんの向こうに国後島が見える筈なのだ。思えば遠くへ来たものだ。この宿もHPには記載がなかったのだが、無線LANが利用可能である。 有難い。しかし、貸切とは!広い広い。ゆっくりちびりながらネットで明日の天気予報を確認する。ダメかなぁ、、、羅臼良いとこ一度はおいで、一度と言わずにまたおいで〜、を考慮し、代替プランの検討を開始した。温泉、ビジターセンター、展望所。こんなところか。明日分の昼弁当も既に予約してしまっていたのだ。この天気で、何処で昼食を、、、車の中でか、、、まぁ良い。明日は明日の風が吹く。うみねこ屋弁当が守護神となるかは露知らず。宿の女将さんとしては、恐らく山屋としてのアントニオは眼中にあまりなく、温泉もビジターセンターも色々あって観光は楽しめるだろうから、とある意味親身ではなかった(笑)。それは、羅臼にまた来てください、という暗示かも知れぬ。窓辺のうみねこ。寛げる空間だ。再訪に依存は全くない。明日はやはり雨だろうか。岩尾別側からでも往復6時間超である。容易くリベンジできる山ではないのだ。今日までで4連勝して気を抜いてしまったためか。観光モードシフトにあまり嫌悪感を覚えなくなりつつあった。明日は明日の波が立つ。明日は明日の嵐が吹く。
夕飯は個人的には満足だったが、もの的には漁が休みで買い置きの物だったらしい。仕方ない。それでもホッケは巨大だった。
夜が明けた。天空一打大逆転は見込めなかった。山の神が今日はストップをかけているのだ。山に行くなら朝食抜きくらいで行くべきだったのか。ただ、朝食の鮭も脂が載っており、申し分なかった。

食後、知床峠方面を目指すも、雲は昨日より白さを増し、視界は皆無に近かった。先ず、自然センターに駐車してフレペの滝を目指す。しとしと時折小雨がパラつく。徒歩10分程度とのことなので当然観光客も多く、アントニオの気分を揺り動かすことはなかった。滝からの周回路にて親子連れの鹿3匹に会った。撮影はしたが、それもまたアントニオの心を揺り動かすには力不足であった。もう少し生意気なのが、塔ノ岳や金華山には仰山いるし。自然センターにも寄った。知床の自然を知る。嗚呼、そんなものか。生で理解した方がいいな。それだけであった。


続いて、知床五湖に続く道道93号線へ進み、岩尾別温泉へ赴く。この雨中でも幾つかのパーティーは既に山頂を目指していた模様である。雨中でもピークハントは楽しいのだろうか。記念になるのだろうか。パーティーでの山行の難しいところである。アントニオは他の一般客に交じり、登山口付近の露天風呂に浸かった。良い湯ではあるが、矢張りそれは本意ではなく、湯がアントニオの気分を晴らすことはなかった。
見学、散策を経て、相泊温泉訪問への適時となった。前日にHPで確認したところ、今日は月曜ともあれば午前中は清掃のため、入湯可能なのは12時を過ぎてからとの注意であった。道道87号線は、知床五湖に通ずる93号線と異なり、交通量も少なく静かな通りであった。雨は勢いを増した。時折ワイパーも最高速にしないと前が見えないくらいの豪雨である。下界でこの程度だから、山中の様相は想像に余りあった。12時少々前に温泉前に到着した。雨脚が強く、歩くために車外に出るのも億劫な天気である。車中でうみねこ屋おにぎりをいただいた。おにぎり、美味い。余り運動していないにも拘らず美味いと感じるおにぎりを、羅臼山中で食べられたら、、、とは言うものの、山中での食い物は熊を呼んでしまいかねないらしいのだが。モノホンの海岸を掘っただけの瀬石温泉より北に位置し、知床半島の公道の羅臼寄りのほぼ最北端である。12時を過ぎたので車外に出、温泉に向かうと、、、なんだ、12時前に既に開いていたようで、かなりの込み具合だった。海岸脇のテントに湯舟が2つ。男女別の浴槽ととなっている。テントの覆いがなければゲリラ豪雨の中で湯に浸かる気は果たして起きなかったであろう。恵みの雨なのか。温泉で休もう。豪雨にもかかわらず、否、豪雨で他にすべきことを人は見失ったためか、温泉は人が入れ違いで空くことはなかった。晴れていれば国後島見風呂になっている筈だ。晴れていればアントニオは此方には来なかっただろうが。
何も見えまいと思える天気の中、一応国後展望塔へ寄ることにした。宿の女将さんの言う通り、界隈中で層々たる高台に位置する展望台だが、今日の天気では色々なものが覆い隠されてしまっている。昨今日本人全体としてその対応に対する温度感の上がってきた竹島、尖閣だが、此方北方四島も忘れてはならないのである。実効支配に対抗できる手段は何か。敵失を待つしかないのか。忘れては、いけない。
羅臼側にも知床半島の自然を紹介する展示館があり、此方にも寄ってみた。ビデオ上映もあり、直接確認できない知床の生態系のほんの一握りくらいは理解したつもりだ。その後に結局、無料のもう一つの温泉、熊の湯にも浸かることにした。時間はたっぷりあった。熱い湯だ。そう、相泊もここも43℃は越えていたと思うのだが、うみねこ屋の風呂が44℃に沸かされていたので、慣れてしまっていたようだ。どの温泉も混んでいるなぁ。きっとこの天候では他のアクティビティの方々もやることがないのだろう。
温泉後、少々相泊方面に戻り、マッカウス洞窟へと赴く。壁にはヒカリゴケと矢印があるのだが、、、何処が光っているのか、、、
今日もセイコーマートでビールを購入してから宿に戻った。うみねこ君は健在だ。うみねこ屋の部屋自体が明るく、外の天気は悲痛に暮れながらも気落ちはしなかった。晩飯はちゃんちゃん焼である。をぉ!確かに生ものは殆どないが、旨いものは旨いのだ。明日は帰国日だ。明日は晴れるのか。今更晴れても、なのだが。
夜が明けた。天気予報では回復が見込まれたが、べら棒に高い額にも拘らず変更不可の航空券であれば、今日は大人しく帰国の途に就くしかなかった。窓外にはうみねこ君の向こうに羅臼山が!羅臼岳ではない、羅臼山なのだ。うむ、これは、、、と思い、再度展望塔へ赴いた。矢張り、羅臼岳のシルエットも鮮やかであった。無念のような気もするが、4勝1敗は成功の裡と思うべきだろう。羅臼岳は逃げない。また来ようではないか。

居心地の良かったうみねこ屋を辞し、今日は国後国道側を南下する。知床国道沿いよりは地場食堂店の数が予想より多かった。次回の訪羅時にはプランに組み入れたいと思う。交通量も少なく、快適な帰路である。矢張り後ろ髪引かれる思いはあった。北海道で未踏の百名山は、後志羊蹄山、幌尻岳に羅臼岳と大きく隔たっている。女満別から羅臼入りを初日にすべきであったか。熊の湯側からの10時間コースを初日にこなすは、敬遠したくもあった。次回も羅臼で2泊すれば良いか。うみねこ屋も出漁日に泊まれればまた今回とは異なる海の幸を堪能できるだろう。既に次回への皮算用は始まっていた。
元々根北峠を越えた後はオホーツク海岸沿いを進むつもりではあったが、カーナビは内陸寄りの知床国道、これは北見方面側ではあるが、を指示していたので結局従った。暑い。今日は間違いなく登山日和であろう。。。30年前の周囲の道路は全て砂利道だった記憶がある女満別空港には、フライトから2時間以上も前に到着してしまった。レンタカーを返却し、空港までマイクロバスで送って貰い、チェックインをして待合室に入った。売店には流氷ドラフトが生で販売されていたが、地ビーラーアントニオは敬遠をした。冷蔵ケースにはプレミアムの瓶があり、此方には興味があって購入を決めた。ビールを飲みながら、奇行文下書きに勤しむ。もう1杯、とクラシック缶を購入し、機内で空けた。4勝1敗は勝ち越しだからいいか。嗚呼、羅臼、羅臼。
(完)

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付録:
山旅アドバイス
・スーパーふじ、フクハラはクレジットカード払い可能。
買い物袋は有償。
・白銀荘は調理場に食器などあり。
・十勝岳避難小屋にはトイレなし。
・平山旅館は飲み物持ち込み可能。客用冷蔵庫あり。無線LAN有り。
・景福の温泉は洗い場に石鹸類一切なし。売店購入か持参すべし。
・風景画では20時頃、緑清荘温泉ツアーあり。朝食無は500円引き。無線LAN有り。
・清岳荘手前7kmほどは割と締まっているダート。カーナビが圏外になる。
・うみねこ屋も持ち込み可能。但しビールは常備あり。無線LAN有り。
セイコーマート羅臼礼文店より標津寄りに2.6km、
知昭神社前バス停より標津寄りに200mくらい。
・岩尾別温泉、相泊温泉、熊の湯ともに無料。
・東藻琴の出光より女満別空港周辺のGSやニッポンレンタカー自社給油の方が安い
・女満別空港搭乗待合室売店に網走ビールの流氷ドラフト生あり。
その他、プレミアムなどの瓶もあり。JAL系売店につきEdy利用不可。