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デビュー

不定期連載 山道をゆく 第255話
不定期連載 麦道をゆく 第49話
13/03/16
興因寺山(庵選千名山565)、淡雪山(庵選千名山566)、 白山(庵選千名山567)、湯村山(庵選千名山568) Hops&Herbs(フランダーズ・ベルジャン・ホワイト、 ザ・ダークサイド・インペリアルスタウト、 ドランク・マンク・トリプル、マウンテン・バーレーワイン)
【デビュー】

3/16(土)
庵庵…鴨居〜八王子〜高尾〜甲府=積翠寺…穴口峠分岐…穴口峠
…興因寺山…淡雪山…金子峠…和田峠…白山…湯村山…緑ヶ丘スポーツ公園
…県道111号線(緑ヶ丘運動公園線)…県道6号線(甲府韮崎線)
…県道31号線(甲府山梨線)…舞鶴通り…桜通り…Hops&Herbs…桜通り
…舞鶴通り…甲府〜高尾〜八王子〜鴨居…庵庵

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

前回の山行は12月2日だった。その後、駅伝登板はあったものの、アントニオとしては山を避けていた期間は長過ぎた。しかも、花粉の飛散量は止まりを知らず、致死量が舞う日々を悶々と過ごしていていた。今年になって花粉症状のうち、目の痒み部門についてもデビューしてしまった。これを予見して、生まれて初めてではないかと思われるが、目薬を自費で購入して正解であった。否、購入しなければデビューも先送りになったのでは?とも勘繰る今日この頃でもあるのだが。
さて、IT商社のエンジニアとあろうものながら、自身のIT進化は立ち遅れていた。フィーチャーフォンは3台目のが購入から約3年が経過しようとしていた。その3台目すら、なるべく安めで最低限の機能があれば良いと感じていた態度であった。そんな中、某イベント手伝いコネによる知人の増加により、スマホ顔本コミュニケーションに憧れ、また、普段の通勤ではたったの2駅間しか電車に乗らないながらも、車内広告の某社スマホに洗脳されつつあった。ここはearly adopterに切り替えなければならない、何からの、かは不明だが、逆転するには最新機種しかない。昨年正月から新調したノートPC利用からしても、妙にF社製品に気持ちが移っており、スマホについても知人の批評もあって、ほぼ迷わずに機種選定をすることができた。ヨシや。手続きを済ませ、アントニオはスマファーの一歩を歩み始めた。予てから色々と聞し召すアプリの中で、あれを山で使ってやろうと思っていた。RunKeeperである。
当日はあと2本後の横浜線からの乗り換えでもそのバスには間に合っていたのだが、満を持して始発の次の電車で八王子を目指した。高尾からは松本行の各駅停車に乗車し、甲府で下車した。トイレに寄ってから北口のバスターミナルに赴けば、嗚呼、案の定と言うか、朝っぱらから姦しい老々男女のハイク集団に先を越されていた。ただ、バスが満席になる程の人数でなかったのが幸いである。バスは5分遅れて駅にやってきた。山梨交通と言えば、ICカード化先進企業と思っていたのだが、現在は独自のカードのみ有効であり、Suicaは利用不可であった。あれっ?以前は使えていたような気がするのだが。Suica制度維持費的なものに嫌気が差して脱退してしまったのだろうか。残念である。
姦し集団も終点の積翠寺にて下車した。アントニオは徐にスマホを取出し、RunKeeperを立ち上げ、ハイキングモードでスタートボタンを押した。すると、GPSが弱いので、、、後は読まなかったが、貴様、俺が最初だからと思って800m程度の山で手加減しようってのに、最初っからその弱気はどう言うことだッ!金返せ!ってアントニオはビタ1文もアプリに対して払っていなかったのだが、注意構わず、RunKeeperには動いて貰うことにした。スマホと格闘しているうちに他のハイカーは先行しており、特に先程の集団にはすぐに追いついたが、そのまま追従して危うく既に登っていた要害山方面へ連れて行かれるところだった。山は自分で道を見極めて進まねばならない。
県道を横切り、坐忘庵方面への林道を進む。マスクによる息苦しさと山中の清々しさとでは、徐々に後者の勢力が盛り返して来た。4か月振りだ。花粉に負けては居られない。自分がアレルギーに平伏していなかった頃は、マスクまでして登るアホ、と他人を軽蔑していたが、今や花粉取りが花粉浴び、自らがその阿呆である。阿呆にも山を楽しむ権利がある。好きに阿呆と呼ぶが良い。追い抜いてやる。阿呆と呼ばれなくとも追い抜いてやるのだが。ガイドブックに記載のあるガードレールの表示も薄れて判読不能ではあったが、アントニオの動物的感覚的には正しいと認識して峠方面への近道と思しき非舗装路へと逸れる。4か月振りの土。母なる土。原始、ヒトは土の上を歩いていた。ブランクをモノともせず、ホームグラウンドに舞い戻って来たアントニオは自ずと加速した。山行ブログなどを参照すると、坐忘庵付近まで昇ってから穴口峠を目指す方が道が判別し易いとか所要時間も変わらないとかあったが、こちらの方が近道なのだ。山頂が、太陽が呼んでいる。今、行くから。

バス停から40分程だろうか、送電線の頓挫する興因寺山に辿り着く。南側は開け、南アが凛々しい。早速スマホでSNSタイム!と思ったが、写真は撮れど、周囲が明る過ぎて撮影した写真の良し悪しを識別することが出来ず仕舞いであった。十年近く前から、山頂からi-modeテキストメールレポートをやり始めたアントニオが、遅過ぎる画像付レポon顔本なのだが、興因寺山ではそのデビューはお預けとなった。


明るい稜線を進みながら、少々道に迷ったりで余計に時間を費やしてしまいながらも、花崗岩肌が雪のように美しい淡雪山に辿り着いた。よぉ〜し!こちらも南アはばっちりだ。茅ヶ岳や富士山も見えるぞ!写真の出来も木陰で何とか確認でき、山頂レポ、ファイヤー!3G回線頑張れ!不慣れなため、スマホ入力練習のために今日のハイクを行った感は正直否めないが、どうでも良かろう。天候は抜群である。今日も下山後のビールは美味いぞ!

淡雪山から先は薮っていると、ガイドブックには経験者の同行を勧めていた。この山は初めてだが怯んではいけない。まだ時間はたっぷりある。薮漕ぎ有段者を目指すには必要な試練、或いは試験だろう。序盤は順調であった。何処が藪?整備が行き届いているように感じていた。だが、県道を横切ろうとする直前に少々試行錯誤が続いた挙句、ピクニック客の戯れる広場の脇を掠める時点でくしゃみが止まらなくなり、少々目立ってしまった。ギャラリーには、マスクにくしゃみ連発しながら山歩くなよ、と思われていたか。マスクをすれどもハイパーハイカーなアントニオである。笑うならば歩きで勝負して、、、阿呆は止まらない。困ったものだ。それに藪漕ぎも本格化してしまった。目標物はもう目の前だというのに、、、これをクリアしてもまだ初段は如何なものか、と訝らざるを得ない短距離藪であった。

無事に県道に降りてからは整備の行き届いたハイキングコースであった。白山山頂の東屋は老々男女の先客が姦しい。千代田湖と八ヶ岳の美しい写真に声が映らなかったのが幸いである。迷いと藪漕ぎとで少々時間を費やしてしまった。ゴール到着13時は厳しいか。湯村山へと進み、数多のハイカーと擦れ違い、緑ヶ丘スポーツ公園へと降りて来た。スマホのバッテリーも力尽きつつある。すかさず太陽充電池を繋いだ。新品にも拘らず説明書も添付されておらず、充電池側面にある2つのボタンの使い方が不明であったが、試行錯誤の末に動作確認を行えた。この好天時に太陽充電を行わないでは勿体ない。
下界に降り立てば、また加速せざるを得なかった。給水しなければ!碁盤目状に近い区画を南東方向に進み、進んだ。舞鶴陸橋にて中央線と身延線の線路を乗越し、デパート岡島近くのアーケードの先に、ゴールは見えた。
何時もながらビールのバリエーション、特に高濃度の品目も多く、4か月振りの山行によって失った水分を補うには至極適切な水分が、選択肢にあった。スヴァラすぃ。日本のクラフトビール界の醸造師範とも言うべき丹羽さん様様である。お摘みとしては勢い余ってハバネロソースの載ったチキンの揚げを所望してしまった。元来、辛い物は実は苦手なアントニオである。店のスタッフも脅す。ならば受けて立とう。藪漕ぎ初段免許皆伝は無理だったので、激辛チキン昇段審査で穴を埋めんとしていた。Too hot! 辛い。俺の出番ではなかった。はぁーーーーーるばる来たぜメキシコ〜ぉ〜、っホッホ、、、って感じだ。当然、自分で注文した皿は平らげなければ何時か食の神の天誅に遭うことは想像に難くない。翌日トイレで困難を極めたのは致し方あるまいが、よくぞ完食したものである。嗚呼。カプサイシンを1年分くらい配合してしまったか。嗚呼。立派だ。
藪とビールとハバネロと。生きているって素晴らしい。
(完)

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付録:

山旅アドバイス
・金子峠から和田峠までの薮漕ぎは難しくはない。
・激辛チキン、いかがですか?