return of the アントニオにできること3

不定期連載 麦道をゆく 第53話

return of the アントニオにできること3

13/07/21~
ビアフェス福島2013
【return of the アントニオにできること3】

7/21(日)
庵庵…鴨居〜東神奈川〜蒲田…ファミマ…蒲田〜上野〜(やまびこ123号)
〜福島…S-PAL・ビアフェス福島2013…ホテル福島ヒルズ…S-PAL
…マジ・ノワール…AREA559

7/22(月)
…ホテル福島ヒルズ…ファミマ…福島〜郡山〜黒磯〜宇都宮…ファミマ
…宇都宮〜渋谷…アウグスビアクラブ…渋谷〜横浜〜鴨居
…庵庵

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昨年くらいから福島路ビールイベントが月1回以上のペースで発生し、準備に身構えるような気持ちも忘れてしまった。毎年年に数度の土曜出勤日がその開催日の前日にバッティングしてしまう日程である。夜行バスや18切符での福島入りも懐かしい。しかも今年は土日の2日開催、土曜分は涙を呑んで辞退することとなった。それでも日曜日はボランティアに入るので10時前には福島入りしている必要があり、18切符ではアウトである。1月1週間前予約で往路新幹線の指定券を35%引き価格で確保した。日曜打上げでスパーク&宿泊、と考えると月曜は休暇取得が必要だが、特に依存もないのでお金をかけずに帰路は18切符で戻れれば十分だ。
数週間前になって、土曜日打上げからの参加も誘われたものだが、悩み悩んで辞退した。マンションでは年に2回の水道点検が日曜に予定され、洗濯機を移動させておく必要があったのだ。土曜日は洗濯もしたいし。何年も移動させていなかったので、大掃除が必要だった。この掃除をせずに打ち上げ出席は厳しい。来年はうまく日程がずれると良いのだが。
当日は目覚めも芳しかったため、鴨居5:55で間に合うところ、5:33の電車に乗ることができた。朝食はどうしようか悩んだものの、蒲田駅前後で切符が切り替わるのと我がファミリーマートも左程駅から離れていなかったため、そこでの調達となった。また、今回は珍しく、麦茶類を購入していなかった。逆気合?11時過ぎにはどうせ飲み放題状態になるのだし、偶にはそれもよかろう。
東京から乗車と上野からとでは、特急料金が通常200円、割引で百数十円の差が出てしまうので、時間に少々余裕を見て上野からの乗車とした。上野7:18発のやまびこに乗る。指定席は満席に近かった。隣席はブラジルからのファミリーのようである。折り畳みテーブルも食べかすが残って汚い。ファミリーが東京・上野の5分程で汚したか、はたまた前夜の清掃未遂か、何れにせよ、35%引きの宿命だったのかも知れない。外国人観光客は歓迎すべきである、ここは後者と思いたい。そのファミリーは他の大勢の客と共に宇都宮で下車された。今年で閉幕となる、日光猿軍団見納め行脚だったのだろうか。白河の関を越えるころにはだいぶ空席が目立った。昨年と異なり、銘柄と味も大体理解できるようになっていることから、目当ての液種も絞られており、事前の高揚感もだいぶ抑えられていた。
8:48に福島駅に降り立つ。さて、ケグ運びはどこで行われているか。確か店長のメールは、スロープの下で、であった。何処のスロープ?東口側をふらつく。おぉっと、店長がビル脇の駐車場からトラックを移動しようとしているところを発見、そのままビルの納品業者用スロープからB1の納品車両置き場に降りて行った。開場2時間前にして意外やスタッフ陣営は揃っているではないか。9時合流は早過ぎた訳ではなかったのだな。大量のケグを台車で5Fへと運び、ホース結線などを進めた。今年はさすがに氷もきちんと調達できているようである。昨年より10人は少ないと見らる準備要員数ながらも、経験者の割合も多く、逆に纏まりがあって準備はスムーズに行ったように思う。もっとも、昨日の準備の方が工数もかかった筈なのだが。希望銘柄も軒並み味見できたし、本日の本番はどの銘柄の担当にアサインされても構わない状態となっていた。
昨日の準備も奏功し、今年のスタッフも粒揃いだったためか、泡・零れ液バケツが全然一杯にならないのだ。昨年はバケツの廃液処理に何十往復したことだろうか。そう、イベント大会名も昨年のビアフェスタ福島から「タ」が抜けて地ビール協会公認の「ビアフェス」へと変貌を遂げ、記念してか小田会長も挨拶に来場されていた。バケッターとしての活躍を懐かしみ、手持ち無沙汰に寂しささえ覚えたのは気のせいだろうか。最も、バケッターとして活躍する余裕もない程素晴らしい客の入りにタップ捌きの手を休めることなく、前半戦が終了した。
後半戦開始まで約2時間である。遅い弁当を食べ、スタッフの多くは昼寝タイムとできた模様である。しかしながらアントニオは宿泊費節約の都合で駅前から徒歩15分程のホテルにチェックインしに行く必要があった。ここで昼寝できていれば打ち上げ時にもう少しフィーバーできたかもしれないのだが、後の祭りだった。
16時から後半戦である。前半より総客数が少々減ったのも手伝い、タッピングにも少々余裕が出てきた。少々希望者を募って担当ビールのローテーションも行った。一番ローテーションしたくてうずうずしていたのは自分なので、もし次回があれば、その時は率先して音頭を取ろうではないか!自分の目の前のケグは苦戦しているが、隣のタップ群などでは売り切れが続出した。喜ばしいことである。ステージの音楽に手拍子をする余裕もあった。
全体的には売り切れ未遂のケグが少々多かったかな、とは主催者でないのに余計な反省かも知れないが、自分が捌いていたものを完売させたかった欲もあった。来年頑張るか。さて、撤収も大変だ。疲労も拭えない中、少数精鋭にて撤収所要時間は30分は減らせたのではないかと思う。
昨年の打上げ一次会は円盤餃子の店を借りたのだが、場所の都合等で今回は既に二次会なのでは?と錯覚しそうなAREA559へ直行と相成った。今日もパブに幾つものケグを運ぶ。営業でないのにケグを持ち込むことについては、既に3回目で違和感を覚えなくなってしまった。4時起きで福島入りした後、大量のケグ運びや会場設営、一部二部の運営に撤収と、肉体的には相当堪えており、ビールの盃はあまり進まなかったながらも、角屋さんからの焼き鳥、豚ロース煮、ローストビーフと食卓は3大肉祭りでまた胃袋の休まるを知らなかった。
ステージでの粋な演奏に身も虚ろ、福島の日曜日は終わりを告げようとしていた。昨年のそうすけさんのコロッケを、今年も期待してエコバックを準備していたのだが、さすがに販売主赤間氏の方では懲りてしまったらしく、今回はローストビーフ等のより肉肉しいお惣菜にて売れ残り数激減を狙っていたようである。商売人だ、当然だ。昨年が如く山積みのコロッケが懐かしい。ローストビーフを若干2パックバッグに入れて、お礼を述べ、AREA559を後にした。
翌朝、大浴場に浸かり、朝食を採ってから宿を出る。何でも駅のアナウンスによれば、今日になっても山形以北の信号トラブルの影響で運休が続いるらしい。いかがなものだろうか。豪雪期でもあるまいし、代替装置等が手配できないのか。気合が足りないのではないか。
乗継の時間もあったので宇都宮駅では初めて東口へと降りてみた。広場に餃子屋が数軒。今日はその気分ではなかったのだが、次回以降に利用してみたいところである。
湘南新宿ラインで渋谷に降り、会員カード提示で何と2000円引きのあの店に寄って客としてビールを堪能した。肉体的にはかなりの重労働だったことであるが、ふわっとした充実感がそれを軽減したことは間違いない。先ずは東北三大ビアフェスの第一陣は上手く皮切った、とでも言ってしまおうか。
(完)

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付録:

毬花の子ルンルン 作詞:アントニオ

ルルルンルンルン
ルルルンルンルン
ルルルンルンルンルンルン
幸せを齎すと 言われてる
何処かでひっそり 熟している
ビールを探して ビールを探しています
ヴァイツェンは レモンに似合う
スタウトは お昼寝誘い
デュケルの タンクを抜けて
ハシゴして行きましょう
私は毬花の子です 名前はルンルンです
何時かは貴方の 飲む街へ
行くかもしれません
ルルルンルンルン
ルルルンルンルン
ルルルンルンルンルンルン

看板を目印に 今日もまた
知らないパブから パブを行く
ビールを探して ビールを探しています
シュヴァルツは おしゃれな婦人
ラオホは いたずら盛り
ピルスナーに 祈りを込めて
ハシゴして行きましょう
私は毬花の子です 名前はルンルンです
何処かで貴方と 飲み交わす
そういう気がします
ルルルンルンルン
ルルルンルンルン
ルルルンルンルンルンルン

バレーワインは 優しい悪魔
W-IPAは お喋りが好き
トリペルに おやすみ告げて
ハシゴして行きましょう
私は毬花の子です 名前はルンルンです
もうすぐ貴方と 飲み達に
なれると思います
ルルルンルンルン
ルルルンルンルン
ルルルンルンルンルンルン