不定期連載 山道をゆく 第212話 不定期連載 麦道をゆく 第8話 09/01/25 富士山(三浦富士、庵選千名山444)、砲台山、武山(庵選千名山445) スプリングバレー (横濱エール、デュンケル、スプリングバレー) |
【要塞】 1/25(日) 庵庵…鴨居(7-11)〜大口…京急新子安〜神奈川新町〜津久井浜 …高田橋…東光寺…警察犬訓練所…富士山…見晴し台…砲台山…武山 …津久井浜観光農園案内所…高田橋…津久井浜〜横浜〜京急新子安 …スプリングバレー…大口〜鴨居…業務スーパー…庵庵 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ |
今年も、あの季節がやって来た。 |
神田エール。 |
某厚木の醸造所にアントニオが初めて赴いた晩、望月氏が徐に取り出した、ラベルなしの瓶から注がれた琥珀色の宝水は、果たして神田のハウスビール向けのものであったようだ。歳月を隔てその意味を理解し、いざ神田へ、と夢は醸造所を駆け巡る頃、携帯メール着信があった。某生麦の醸造所にて横濱エール販売開始との知らせである。転んでもただでビールは飲まないように心がけたい昨今、適当な発汗地として矛先を向けたのは三浦富士である。京浜急行の長旅、駅前登山は気分転換に良さそうだ。 |
前日は社の新年会であった。近年稀に見る不作の料理にビールサーバ者の愚行、それに久々に天気予報が外れて傘ナシ下の冬の冷たい雨に祟られ、土曜日のうちに飲み直す気分は毛頭なかった。日曜日は何とか5時に再起動し、支度をして家を出た。 |
大口から生麦醸造所まで徒歩30分。そのほぼ中間に、新子安駅、京急新子安駅が存在した。今日は直接醸造所ではなく、南へ行くならば子安駅でも良かったのだが、運賃も同額であるし、土地勘のある京急新子安経由を選択した。神奈川新町で特急に乗り換え、只管南を目指した。日差しが眩しい。冬晴れの絶好の登山日和である。 |
久里浜よりさらに3駅南下、津久井浜で下車する。この区間は特急と快速特急しか走っていない。乗客が少なくとも8両編成である。帰りも楽々と着席可能であろう。駅前の京急ストアも未だ開店していない。ジモティが幾人か下車したが、この時間帯から山をやろうなどと言う風体の者は皆無だ。 |
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さて、先に進むと、北東側に山肌にビル群が数棟視界に入った。見覚えもある、、、要塞、、、野比も近いのか、、、写真に収めるべきか、、、 |
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先へ進むと、猫が現れた。山道上の猫とはピンと来ない。飼い猫が捨てられてしまったのだろうか。合掌。そんな人間には天誅よ、下り給え。しかし、彼は、あるいは彼女か、野生化して虎化しつつあるのか。1度目先に現れた後、少々先にて再び遭遇した。知らぬ素振りをしながら背を向けながら道を横切る彼あるいは彼女。先程の猫氏の友達か。はたまた先回りしていたのか。平静を装い、願わくば餌のお零れでも所望していると言うのか。甘えさせてはいけない。向こうが平静を装うなら、こちらもだ。文句があるなら、捨てた輩に噛み付け。 |
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下界までの下り途上に、滑り易く慎重性が必要とされる箇所が少々あったが、概して駅前登山、気を張らずに挑める山であった。転んでもたたでビールは飲まない派には適当だろう。 |
9時近くにもなり、観光農園案内所にはポツリポツリと観光客が訪れてきた。野菜を買うにしても激安でもなく、これからビア処への荷物にもなる、そう思いながら心を鬼にして通過した。 |
津久井浜駅に到着、改札を抜けるやホームに滑り込む快速特急。横浜までの約1時間、ロングシートは勘弁して欲しいと思いながら、車端に1箇所ボックスシートが配備されている車両であることを確認し、そこに着席させていただくこととした。2駅で三崎口の終点である。対面の下り線ホームの車両が10分程度した後に戻って来ることを考えると、あと1,2巡はロングシート車両の可能性も有りことが判明しており、瞬時にして賢明な判断であったかと思う。 |
![]() (完) ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 付録: 山旅アドバイス ・津久井浜駅トイレは改札外に。 東光寺と警察犬訓練所の間、津久井浜観光農園の山側、武山山頂 にそれぞれトイレあり。 ・三浦富士付近からYRP野比方面へ分岐あり。 |