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両湾

不定期連載 山道をゆく 第223話
不定期連載 麦道をゆく 既出
10/3/14
大楠山(関東百名山、庵選千名山479)
スプリングバレー
(そよ風、ヴァイツェン、横濱エール、スプリングバレー、ホットスタウト)
【両湾】

3/14(日)
庵庵…鴨居〜大口…子安〜安針塚…塚山公園(富士見台…鹿島台…見晴台)
…横須賀インター前…本圓寺入口…大楠山登山口…阿部倉…大楠山
…大楠山登山口…池上トンネル…横須賀インター前…塚山公園…安針塚
〜横浜〜京急新子安…スプリングバレー…大口〜鴨居…ららぽーと
…庵庵

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

ホットスタウト。温かいビールとは。是非を論ずる前に口にすべきだろう。前回の三浦富士同様、京浜急行沿線の山との組合せを模索していた。従来は見向きもしなかったがビア飯前に好都合な低山が点在している。地ビールランナーアントニオとしては、最寄り駅から登山口までの交通手段は気にはしていなかったが、今日は無難に安針塚からの大楠山を選択した。塚山公園を越えて一旦県道に下りるなどの変化も悪くはなかろう。某醸造所併設パブ開店時刻から逆算し、ガイドブックに掲載されていない大楠山山頂からの戻り時間も庵速換算で算出し、JR、京浜急行運賃も可能な限りケチる、以上を総合的に考慮すると、鴨居5:33発の横浜線に辿り着いた。しかし、大口から子安まで約850mを8分で乗り換える必要がある。1本早い横浜線に乗るには30分も早起きしなければならない。京急も子安5:55発の直通各駅停車を逃すと2回乗り換えが必要となり、15分以上遅着となってしまう。それでもいいではないか。ホットスタウト取り扱い最終日とは言え、開店直後に販売中止に追い込まれることはないだろう。大口から子安までの間に第2京浜、即ち国道1号線が立ちはだかっている。ここの信号待ちは分単位のロスとなり、ロスれば致命傷となろう。ほぼ2ヶ月振り、直前の鹿児島の城山なぞ山のうちに入らないか、となると年末以来の山となるか、そこへの不安は皆無に等しかったが、東海道渡りこそが本ツアーの最大の懸念事項となっていた。
鴨居5:33発の横浜線は割と込んでいたが何とか3号車に座席を確保し、大口下車からの決戦に備えることとした。アントニオは登りより東海道渡りに備えてジョギングシューズで挑むこととした。この渡りさえクリアできれば大楠山なぞビア飯前だ。全く例えになっていない。それ程の緊張感に包まれていた。やがて電車は大口駅へ滑り込む。ドアが開いた。ゴングとともに跨線橋階段をダッシュした。子安まで時速約7kmで駆け抜けねばならないのだ。シャッターのまだ開かぬ大口商店街を直走り、走った。見上げると、国道1号線を渡る横断歩道の信号が青になっているではないか。アントニオに挑戦を続けろとの山ノ神の思し召しである。かくして横断歩道の青信号はアントニオから諦念を奪い、時速約12kmペースで神奈川区の街並みを駆け抜けさせたのである。
横須賀線、東海道線、京浜東北線のガードを潜り、何とか子安駅に辿り着く。3分近い待ちが永遠に感じられた。予定通り、直通の各駅停車に乗車できた。着席したアントニオは、バインダーから取り外して束ねていた、昨年4月1日からの日記をかばんの中から徐に取り出し、工数分析作業に取り掛かった。12月以降はバインダーに挟まったままだから、手許には8ヶ月分150枚程の厚みの記録があった。気が遠くなる。常日頃からやっていなかったツケとも言えなくもない。150枚の日記も1枚から、か。カテゴリ分けに悩みながら1枚1枚のメモ書きから作業内容と工数を割り出して行く。あっという間に40分が過ぎ、電車は安針塚に到着した。
今日の計画のために図書館借りた「神奈川県の山」掲載の地図を見るまでは、その読みは「あばりづか」だとばかり思っていた駅である。塚山公園までは舗装路であり、連続した登りは久々ながらもガイドブックのコースタイム40分の半分で到着した。徳川家康の外交顧問として活躍したウィリアム・アダムス(三浦按針)とその妻の墓所や幾つかの展望台が存在した。地図を入念にチェックしていなかったアントニオは、富士見台、鹿島台とまた北方面、JR田浦駅へと目指す道へ進んでしまっていた。おかしいぞと思い、逆方向に進んでいることは間違いないと感じ、引き返す。先ほどの広場に戻ってトイレに寄り、見晴台に登り、嗚呼、大楠山は南だと指導標を確認しているうちにコースタイム通りの時刻となってしまった。
県道へ降り、横須賀インターチェンジ入口を掠め、池上トンネル手前でガイドブックの指示を確認して右折した。何度も横横道路が目に付く。 場所が場所だけに仕方ないか。コンビニの先で阿部倉温泉方面へと逸れる。そのうちにこの温泉に寄る機会も訪れよう。再び横横を潜り、登山口に到着する。塚山公園の各展望台を除き、今回初の非舗装路であった。下山のために擦れ違うハイカーも幾人かいた。山で先を越されるとは、近年稀な感覚で、ショックでもあった(笑)。しかも、標高200m程度の山に沢が流れている、、、地酒はあるのか、、、あまり興味はないが(笑)。コースは一部泥濘んでおり、時折そのぬめりに足を取られそうになったが、やがて葉山国際カントリークラブを隔てる金網沿いを抜け、公園から40分程で大楠山山頂に到着した。8:21である。
展望塔に登るには、裸の螺旋階段を伝うしかない。 強風でぐらぐらと揺れている。風速にして毎秒15m近くに達していたのではなかろうか。心臓の弱い方に登塔を強制するのは殺人行為に等しいかも知れない。揺れを我慢できれば、東京湾と相模湾の双方の展望は縦だ。ランドマークタワー、木更津の工業地帯、湘南の海、、、三浦半島最高峰からちょっとしたプレゼントである。横須賀風物百選、かながわの景観50選、関東100名山、にエントリーしているだけのものはある、そう感じることは可能だ

下山路には変化をつけたく、ガイドを無視して県道から池上トンネルを通過したのだが、ガイドブックの記載通りに交通量も激しく、従わなかったことを後悔した。塚山公園への登りにもインターに近い側の非舗装路を伝うコースを採り、安針塚駅に戻ったのは9:47であった。 1本早い電車に間に合うが、京急新子安まで2回乗換が必要なため、当初の見込み通り、10:00発の金沢文庫から快速特急になる電車に揺られ、往路の続きの作業を行った。しかし、時が経つのは早い。往路と復路合わせて都合1月分のデータしか抽出することができなかった。ホット・スタウトが飲めるのは今日までだ。生麦1番、分析2番。11時のおやつはスプバレェ。
メニューには、「角砂糖を入れ、シナモンスティックでかき混ぜると泡が立つ」旨のメッセージが記載されていた。ホット・スタウトは果たして、角砂糖を入れると瞬く間に泡がもくもくと、それも、添えられたシナモンスティックの挿入を待たずに、さっさと泡だってしまった。おぃっ、待てぃぃぃぃ!!!寸分の後、泡も液も跡形もなく消え去った。無念なり。
(完)

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付録:
山旅・麦旅アドバイス
・安針塚駅内外、塚山公園見晴台麓、本圓寺近くの公園、
阿部倉温泉近く/横横のガード潜った先、にそれぞれトイレあり。
・大楠山登り口付近の渡渉回避の橋は少々スリリングだが、
概してマウンテンバイクでも登頂可能。
・ジョギングシューズでも雨上がりでなければ余裕。