無計画

チョー不定期連載 陸道をゆく 話数知らず
不定期連載 麦道をゆく 第71話

14/10/13~
新嘉坡出張
LeVel33(Blond Lager、Wheat Ale、Golden Ale、
IPA、Stout)
Brewerkz(Hopback Ale、Black Rabbit、Hoppy Monk、Oktoberfest、
Oat Meal Stout、Pilsner、Goden Ale、Kolsh、American Pale Ale、
XIPA、IPA、Black Rasberry Ale、Wheat Beer)
【無計画】

10/13(祭)
庵庵…鴨居七丁目=(119系統)=鴨居〜東神奈川…仲木戸
〜(エアポート急行)〜羽田国際線ターミナル…144ゲート/NH0841
/チャンギ国際空港〜Tanah Marah〜Bugis…Victoria Hotel
…Kopitiam…セブンイレブン…ホテル

10/14(火)
ホテル…Novotel Singapore Clarke Quay
…ダイソーPlaza Singapura店…ホテル
…No Signboard Seafood Center Clarke Quay店
…セブンイレブン…ホテル

10/15(水)
ホテル…Merlion park…Singapore River side…Novotel
…Rever side…Level33…Raffles Place〜City Hall…7-11
…ホテル

10/16(木)
ホテル…Fort Canning Park…Novotel…Brewerkz…7-11…ホテル

10/17(金)
ホテル…Fort Canning Park…Novotel…Brewerkz…7-11…ホテル

10/18(土)
ホテル…Bras Basah〜Paya Leber〜Tanah Marah
〜チャンギ国際空港/NH0842/羽田空港
〜仲木戸…東神奈川〜鴨居…松屋…駅=(119系統)=鴨居七丁目…庵庵

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トレーニングの講師が2名とも香港オフィスの方である。しかし、会場はシンガポールとなっている。これは、昨今の騒動を察しての計らいなのか。個人的には数段行き慣れた香港の方が有り難かったのだが、アントニオに気分刷新の機を与えようとする周囲の計らいと感謝すべきであろう。
さて、某マイルについては気が付けば新しいカードは送られて来ず、そもそも長年携わって来た仕入先A社への表敬訪問も断られるなど、国内の提携会社利用程度しか続かず、ラウンジへは入室を断られてしまった。或いは有償でのそれを案内されてしまった。仕方なく、通常のロビーで携帯を充電したりなどしながら出発を待っていた。
NH0841便の機材はあの騒動が漸く小康状態となったB787である。辛くも、出発直前に故障のアナウンスが流れ、針の筵の上に縛られた状態だ。確かに故障関連ニュースは多かったが、それが元で蛍の光と消えてしまったケースは聞きはしなかったが。ただ、心中穏やかではなく、そんな思いも裏腹に、また数独中毒となってしまっていた。完全に修復した、運航に何ら支障はない、と30分程待たされた後に豪語され、そのままいっそのこと、出発しなくても、、、と思っているうちに出発してしまった。。。マドンナ達のララバイが脳裏に木霊して止まず。
どの部屋もそうではないことは後々知ったが、トイレが大分広いと感じたのは今回が初めてであった。そう思うと従来の機種は全て障碍者に優しくはなかったと言うことなのだろう。数独ばかりやって寸暇を惜しんでは機内食を摂っているうちに出発時の心配も忘れてしまった。結局チャンギ空港でのターンテーブルのガラガラケースにも当然priorityタグは付与されていなかった。身から出た錆か。錆びている積りは毛頭ないのだが。
さて、チャンギからMRTで市街地へと思い、券売機に20SGDを投入するも、数回弾かれてしまう。ぬぬ、貴様、高々200円程度未満の札なのに、受け付けないとは、MRTの券売機、ショボ過ぎる。参った。
その1つ先City Hallとどちらで下車すべきかとは迷ってはいなかった。どちらで降りても市街地歩行は難儀だろうと言うことと、1区間長ければ運賃が変りそうだから、の理由で、手前のBugisで下車する。出発前に何度も見直した地図の通りに進めはするが、鬼蒸し暑い。
それでも10分少々程度で目的地には辿り着けた。日本のポータルサイトで購入した際のVoucherを見せ、程無く部屋の鍵相当のカードを渡される。バスタブの類はないのは仕方ないが、この暑さでオフィス訪問用にと革靴しか持参しなかったのは痛かった。そう言えば、地球の歩き方にダイソーがどこぞにある、との情報を確認していた。時間が許せば、サンダルの類を入手したい。
さて、夜は何もアテがなかったのだが、ぷら〜っと歩いて数分、運良くフードコートが見つかった。中には十数軒の個店があるので、明日以降も特に他に理由がなければ此処に来るもいいだろうと感じてはいた。
朝食付きではなかった筈なので、ホテル1Fにあるセブンイレブンで総菜パンとミネラルウォーターを購入し、シャワーを浴び、就寝した。
翌日も蒸し暑かった。クラークキーのセミナー会場への途上でオクフェスの看板が!10,11日、、、そうだよな、もう終わってるよな。少し、残念であった。日本以外でのオクフェスの様を一度は見てみたいと思っていたのだが、仕方あるまい。
セミナー終了後、仕入先主催の懇親会があるとのことで、場所を教わったのでそれまでに一旦ホテルに戻りたいと告げてダイソーを目指す。鬼蒸し暑い。今晩からは部屋で革靴から解放されるのだ、耐えろ、アントニオ。デパートの4Fにあったその店は、自分が今まで日本で見た他店よりも広大な敷地面積を誇っていたように思う。しかし、同じレジの前に並んでいたオバサン、貴方、ダイソーで59品目も購入しますかね、、、余りにも時間がかかるので、レジ係りと一緒に数えてしまいましたよ、、、合掌。敷地が広く、迷いに迷ったが目的のサンダルを購入することができて何よりであった。
その懇親会会場への集合時刻に間に合いそうもないと、必死こいて鬼蒸しな最中、市街地を駆けずりまわったものの、参加者残りの面々はその店に行く前にどこぞの店でビール一杯ひっかっけてきたようで、集合時刻を20分近くオーバーされたのには小憤慨ものであった。香港人の招待となれば中華である。とても美味しい店ではあったが、中にはスパイスに合わないものがあるように感じた。タイガービールを生で鱈腹いただいた。よぉ〜し、明日晩はきっと懇親会はないだろうから、クラフトビールの店に行ってしまうぞ〜。悔しかったら付いて来い!
さて、朝も早よから鬼蒸し、昨日と同じルートで会場に行くのも芸がない、ここは一つ、素人のように!観光でもして行くか!マーライオン公園なるものがあるぞ、、、そんなに遠くではなさそうだぞ。




現地朝8時台とは言え、公園界隈には日本人を含む大勢の観光客が集っていた。思ったより身長のあるマーライオンに、これと札幌の時計台を比べて貰っては困る!○大がっかりと言うなら貴様、このマーライオンにデコピン、あるいはスリングブレイドを掛けてからモノを言え。でも、時計台にスリングブレイドするのも中々難しいものがあるのは否めなかった。矢張り昨日の食べ物の一部が合わず、何度か近隣のトイレのお世話になった。普通の汗に脂汗も交じって居心地は頗る良くはないが、これでも一応清々しい新嘉坡ベイエリアの朝の一風景なのだろうと我慢するしかなかった。シンガポール川沿いのレストラン街も見ものだ。ふむふむ、目的のクラフトビールに行けなかったら検討対象としても悪くはないと思った店は少なくはなかった。
さて、案の定、セミナーは2日間で1コマとなっていたため、今日中に帰路に就く受講者もいることだろうから、懇親会はナシであった。ならば行くしかない。MRTを数駅利用すれば少しは時短ができた可能性はあるのだが、結局帰路も最寄の駅まで10分以上は歩いたことだし、それより界隈の地下道事情にもう少し造詣を深める方がアントニオ向きとも言えよう。

さて、ビル建設時に醸造用のタンクも33階に載せられたと言う、Level33に到着した。ベイエリアが一望である。醸造担当の方も気さくだ。さて、ビールは、、、テイスティングセットがあるな。あと1品頼むか。

一口飲んで、、、思い出したのは○○寺の直営店のそれである。出国前日は熊澤酒造の逸品を堪能している。一昨日はドイツのラガー缶、昨日はタイガーの樽生である。今日のはクラフトビールの1つの筈だ。我がクラフトビールの原点は厚木である。丹沢の滴が源泉なのだ。何処の水を使っているのだろうか。輸入ものだろうか。ビルの33階に煮沸釜に発酵タンクも装備されているとは驚き、話題ものだろうが、アントニオの舌は誤魔化せなかった。ただ、テイスティングセットはHP記載と異なり、季節限定のGolden AleとIPAが含まれていた点は少々加点としたい。テラスは風もあり、蒸し暑さは薄らいでいそうで、マリーナベイの景観は見事だ。仕事帰りの一杯やデートには向くだろう。但し、呑兵衛同士のデートに向くか微妙だろう。


帰路はMRTを、と思ったが最寄の駅まで10分以上は歩かされ、結局City Hallの隣の駅でしかなく、嗚呼、これならば全区間歩いても良かったとも思った次第である。だが、鬼蒸しの坩堝を歩くか否か。究極の選択だった。
Level33をレポートして辛口評をしながら、仕切り直しと偉ぶってしまい、その翌日もセミナー終了時刻が待ち遠しかった。セミナー2コマ目なので懇親会が想定されたが、心を鬼にしてその出席を断念した。中華だと我が胃に合わない可能性がある。クラフトビールを飲むための口実探しに頭脳はフル回転した。そう、地歩にはLevel33と今日の店、Brewerkzの2軒が掲載されていた。こちらの方が実はホテルから見えるくらいの距離にあるのだが、そこは日程消化の都合上、遠い方を先にするのが監督の考え処である。適切なローテーションが戦果に直結するのだ。
さてさて。シマッタ。この店に最初から来るべきだった。何と季節限定含めて13種類も用意されているのだ。料金体系は2ランクに分かれているがテイスティング4種セットはTierに関わらず選択可能だ!オーストラリアビアカップなぞ聞いたことはないが、それでもPilsnerやGolden Aleなどが受賞履歴があったり、XIPAがWorld Beer Cupで金賞を受賞しているのである。Levelが違うんだぜ、ヲィッ!
気を付けなければならないのが、これはLevel33にも存在したのだが、時間帯によって値段が変わるのである。15時と19時で料金体系が切り替わるのだ。19時以降は15時以前の何と、倍以上!飲むなら昼!
成る程、受賞作品もあると言うことで、品質は良い。Hopback Ale、Black Rabbit、Hoppy Monk、Oktoberfestの4種をテイスティングで、その他に週次セール対象となっているOat Meal StoutをUKパイントでいただいた。一応スタッフも、ハッピーアウアー間もなく終了のアナウンスを19時直前には告げてくれた。ううむ、今日はこれでお開きにしようか。しかし、明日も来なければ全酒目制覇にならないぞ。でも8酒類もあるぞ、、、

さて、セミナーも最終日である。本奇行文はその執筆外なので、この文面だけを見るとアントニオは仕事をしているのだろうかと訝しがる方が居てもおかしくはない。まぁ、怪しみたければ怪しみ給え。無計画ながらもビールは割と好きに飲ませていただいているような気がした。運も有ろう。ただ、何かしら、経験がこれを呼び起こしたとも言えなくもないだろうか。麦意の先に麦は拓ける。
勿論今宵はBrewerkzである。セミナー最終日ともあり、実機トレーニング名残惜しきアジアの熱血受講生諸君は会場を離れようともしないのだが、あの機材は近いうちにレンタルしてじっくり触れば良い、今は今できることをやるのみ、そうセミナー講師に告げ、何かあったら連絡しろ、との回答を引出し、会場を一目散に抜け出す。

シンガポール川対岸に渡って2分、再度Brewerkzに赴いた。ただ、19時の壁は厚い。命、否、懐賭けである。19時以降価格は醸造直営店にも拘らず、P○pe○e並みの価格なのである。ピザが昨日も油っこいとは思いながらも他のお摘みの当たり外れを予想できなかったので連日ものにしたが、悩み悩んでテイスティングを2セット!当初、スタッフにチョイスが多すぎます、と言われたが、我が麦意の前に、オーダーは伝わった。8種皆テイスティンググラスだったが、、、どちらかと言うとピザ油の重みにギブアップ寸前となったのだろうが、ハッピーアウアー終了ゴングを待たずに退散することとした。店の冷蔵庫にはお土産用に瓶モノも多数取り揃えてあった。次回はもう少し予習をしてから来店しようか。

今日までスコールに合わなかったのが幸いか。運賃に多少違いが出るかもしれないが、ガラガラ引きを最小限にすべく、地図を熟慮した結果、MRT入口がホテルから徒歩2分くらいのBras Basahから乗ることに決めた。Payer Leber乗換は、地下から高架ホームまでそれでもそんなに歩かずに済んだ。Tanah Marahでは隣ホームで空港線に乗り換え、かなり早めに空港に到着した。小銭大放出のため、空港内のセブンイレブンで何度か缶ビールを飲んでしまった。無計画な割には飲み飲み太であった。
帰路のNH0842便もB787であったのだが、シートアレンジは往路のそれとは若干異なっていた。往路と異なり、異常なく安心離陸、羽田着も早着で、快速アントニオ号は予定より20分も早いエアポート急行に乗車することができた。自宅最寄バス停までのバスは1本早い便には間に合わなかったものの、予定のバスまでは余裕が出来たので松屋で軽く晩飯をいただけた。
(完)

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付録:
陸旅アドバイス
・歩道は良し悪しあれども市街地ではほぼ全域で確保されている。
・MRTのスタンダードカードはボール紙厚。折り曲げないように注意すること。
自動券売機では10SGD以上の札は受け付けてくれない。誠に遺憾。
・Victoria Hotelはバスタブなし。
・ダイソーは各品2SGD。
・レストランでは税約7%、サービス料10%で約17.8%程度代金に加算される。