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ミヤマエール

不定期連載 山道をゆく 第215話
不定期連載 麦道をゆく 第10話
09/05/22~
鶴見岳(日本三百名山、庵選千名山448)、鞍ヶ戸(庵選千名山449)
門司港ビール(ペールエール、ヴァイツェン)、
ゆふいん麦酒館(ゆふの香り、スタウト)、
リバーピア(けむりひげ、きつね、もぐら、いのしし、むささび)
【ミヤマエール】

5/22(金)
庵庵…鴨居〜新横浜〜(のぞみ99号)〜小倉〜門司港…ブルーウィング門司
…親水広場…門司港ビール…親水広場…門司港駅〜小倉(…駅前)
〜(ソニック23号)〜杵築〜別府…駅前通り…ソルパセオ銀座
…センチュリーハイツ日名子…楠銀天街…裏道…ダイエー…食菜や
…マルショク…センチュリーハイツ

5/22(土)
センチュリーハイツ…流川5丁目…別府駅西口=旗の台…御嶽権現神社
…南別れ道…鶴見岳…馬ノ背…鞍ヶ戸I峰…鞍ヶ戸II峰…I峰
…馬ノ背…由布岳東登山口…猪ノ瀬戸=由布院駅前BC
…ゆふいん麦酒館…由布院駅〜大分〜臼杵〜(にちりん15号)〜延岡
…兼六園…リバーピア…UFO…兼六園

5/23(日)
兼六園…延岡駅〜宮崎空港/(SNA054便)/羽田空港第2ターミナル
…羽田空港駅〜京急蒲田〜仲木戸…東神奈川〜鴨居…業務スーパー…庵庵

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

今年の黄金週間中は携帯電話着信圏内待機を命ぜられ、1山さえも踏むことができなかった。かと言って、代わりに代休を1週間与えられることもなく、仕方なしに1日休暇をいただき、Express予約によるのぞみグリーン車特典享受のための旅を計画することとした。乗車券を宮崎空港までの片道とし、帰路は航空便と決めた。
始発ののぞみでの旅となった。小倉駅での乗換時間的にはもう1本後でも構わなかったのだが、1番であることは重要であるので、のぞみ99号の人となった。新横浜駅でカジュアルな服装をしていると、見覚えのある某M社取締役クラスの方が、海外主要取引先VIPと思しき2名を帯同しているのを発見してしまった。ひょっとすると京都観光案内にでもお連れする予定なのか、VIPだからG車の可能性も高い。目が合ってしまったらしまったで、黄金週間の都合で休暇を取得している旨を堂々言えば良いではないかと腹を括り、改札を通過した。ビジネスではないのだ。現在午前6時台のアントニオ右手のレジ袋の中に黄金清水(こがねしょうず)缶が入っていようが文句はあるまい。
駅のホームでもまた鉢合わせしてしまったものの、一度のぞみ99号の人となれば、彼等の姿を見ることはないまま、富士は車窓を過ぎ去った。時節柄、JR西日本の客室乗務員さんはマスク着用が義務付けられていた模様である。新大阪までのJR東海さんはマスクなしであった。グリーン車内では航空機同様な機内オーディオサービスがあり、暫くの間、英会話講座にチャンネルを合わせていた。モーニング時に卵の調理方法について、どのように表現するか、大変興味深かった。半熟卵は果たして何と表現するか。ヒントは即席ラーメンである。
小倉で一旦改札を出、すぐさま杵築までの特急券と門司港までの乗車券を購入し、門司港駅電車のホームへと向かった。往年の筑豊炭鉱の最盛期の名残か、貨物線が併走しているのか、複々線のまま、門司港に到達してしまったような按配であった。
さて、ゴングまであと5分である。早速ブルーウィング方面へ向かうと跳ね橋が丁度開いた。開く光景をフレームに収めたが、一向に閉じる気配がない。寸分だけ開いて、後はビールタイムの筈が、、、欄干の表示を見ると、20分は開いたままの模様である。やられた。仕方なく港湾を巡って親水広場を回り、門司港ビールの暖簾を潜ることとなった。
一番客である。ランチメニューには1人から注文可能のピザ・パスタコースが記載されていた。付け合せドリンクにビールも注文できるとは。腹は決まった。お勧めの石釜ピザにペールエールを所望した。門司港と言えば焼きカレーが最近脚光を浴びつつあるが、、、ピザを注文してから数分後、メニューの裏面に焼きカレーランチメニューが掲載されていることを発見、、、こちらはビールは別売であるが、、、しかもアントニオ以降の来客数卓分、みな挙って焼きカレーランチである、、、多勢に無勢、、、このやろー、石釜焼きピザうめーぞ!こんなろー!じ、次回は、是非ともメニューを表裏見極めてから発注処理に改めたい次第であった。店側としては焼きカレーよりピザを勧めたいから、ピザメニュー面を表にしていたのだろう。何と素直な客なのだろうか、このアントニオは。ピザはそこそこ美味しかったし、サラダに豆腐の洋風焼き物、デザートに食後のコーヒー、ビール付きで1600円はお買い得であった。当然ビールは1杯では足りなかったので、ヴァイツェンとペールエールを更に所望した次第であった。
跳ね橋は昼時とのことで、13時まで閉じっぱなしである。だが、渡ってしまうと駅まで最短コースとなり、時間を持て余してしまうため、再度土産物屋を回ってから駅に戻った。さて、往路は麦意に全神経が勝っていたため確認の時間がなかったが、自動改札機に、馴染みのあるICカード読取部がついていることを発見、当初の予定より2本早い、目の間に発車寸前の電車に乗ろうと、改札機のICカード読取箇所に我がモバイルSuicaをタッチしたが、バックライトが赤く光り、拒まれてしまった。未だ相互利用不可である。こちらではSuicaでなくSUGOCAである。名前負けしてしまっていないか。頑張って欲しい。
2本予定より早い電車で小倉に到着した。運がよければ1本早い特急が利用可能だったかも知れないが、1本前のは杵築を通過してしまう筈だからと諦め、小倉駅前を少しぶらつくことにした。人集りのあるケーキ屋があった。菓子パンも安そうだ。小腹補給用に2つほどパンをチョイスして7番線ホームに戻ることにした。
博多発のソニック23号だが、きっと小倉でまとまって下車が発生すると見込まれたものの、ホームの自由席車両乗り口看板真下には30名近い行列が形成されており、列車到着時の座席争奪戦が心配になった。しかしながら、確かに行列は長かったが、下車客も多く、一部は6号車にも流れたようで、小倉駅発車時点での7号車自由席車両は2割も埋まっていない状態であった。列車はソニックの名に恥じぬ高速振りであった。振り子車両はカーブ構わず減速しない。1時間程で城下町の杵築に到着した。各駅停車乗換えまで30分程度しかないため、10km以上も離れた城下を楽しむには城下までソニックが運転されている必要があろう。長閑である。飲んで電車で移動してあまり汗も掻かずにまた飲むともなると、今一つ志気が上がらなかった。適度な補給の前には適度な発汗が必要だ。
やがて、のんびりと各駅停車に揺られて別府に降り立った。明日のバス乗り場をチェックし、宿に向かう。晩飯まで時間を潰すのに、地獄巡りではまたもやソニックが必要である。宿の温泉に浸かるくらいでは有り余りそうだからと、ガイドブックに記載されている商店街を散策することにした。志気も低く、特に購買欲も湧かなかった。宿に到達し、温泉に浸かる。少し温度が高いものの、街中で高級感はないが親近感溢れる湯であった。しかし、サンダルくらいは持参すべきだったか、、、温泉上がりに登山用ブーツは扱いが重かった。
予定していた食菜やはHP情報の17時開店との表示を余所に、17時半からとの店前看板表示であった。少々間があるため、他の商店街をぶらつくことにした。しかし、、、ソルパセオにせよ、楠銀天街にせよ、別府っ子が賑わうとのガイドブック表示に対し、悲しいかな半シャッター通りと言う有様であった。金曜日だからか?であることを切に望む。別府駅ガード下にダイエーがあったため、明日登山用の行動食を買い込むこととした。我々が想像するダイエーとは、3,4F建て程度であろう。しかし、ガード下は1フロア分の高さしかない。1フロアの高さに、3,4フロア分の売り場が並んでいる、、、細長く、、、この売り場を歩き続けると隣の駅に到達してしまうのではないかと恐れを成すほど長かった。
さて、時計の針は17時半を回ったぞ、乾杯だ乾杯だ、と店の前で待ち構えると、、、様子がおかしい。17時半を過ぎてるぞ。店内を覗き込むとおばさんが出てきて、「18時からなんですよ」、、、看板に偽りあり、、、しかし、こちらもHPの17時やら看板の17時半やらで待ち草臥れたと文句を言うと、準備中ながらも店内に案内してもらうことができた。
真っ先にドリンクメニュー内の地ビールを指差すと、「以前は常時置いていたが、冬場などは特にはけが悪く、生樽の鮮度の問題もあるので、現在は夏場のみの取り扱いとなっている」とのことだった。残念である。熊八麦酒の山香地ビールである。調査によると、工場の最寄は中山香である。杵築の隣だ。ただ、山間であり、杵築城詣での3倍は距離があり、蔵元巡りにも骨が折れそうだ。だが、タップの数は堂々5本、大分県内では多い方だろう。メジャーな輸入物を皮切りに、国内大手メーカーの樽生を数杯いただいた。食事は海産物満載の海鮮サラダにとり天である。店内は半寿司屋の様相で、魚は美味い。とり天はその字の如くではあるが、確かにとんと見たことがない。ポン酢醤油たれに辛子をつけるとこれも美味い。つい先日読売新聞朝刊のレシピ欄に豚天が載っていたが、成るほど、鶏を豚にすればそうなるのか、と言う按配だ。今日のエネルギー消費量からしてこの程度で勘弁することにした。
食前から腸子が良いのだか悪いのだか不安なため、宿隣のスーパーでヨーグルトを所望した。不安は気持ちから払拭せねばなるまい。明日は山なのだ。
早起きして朝湯を堪能してから宿を出た。予定のバスは、宿から徒歩2分圏内の流川5丁目バス停にも停車するのだが、時間もあることと、バス乗車区間を狭めれば少しでも運賃が節約できるだろうと、結局駅まで歩いてしまった。そのバスが別府駅に到着した時点で、意外や満席に近かったのには面を喰らった。数人の下車客が居たため何とか着席できたが、立ち客も多かった。土曜の、鶴見岳、由布岳、そして九重方面への始発バスである。バス内は8割方が登山・ハイキング客である。別府駅より港寄りの市街地から乗車、と言うことは、市民であろうか。はたまた港周辺の宿に宿泊した外地客か。しかし、色んな喋り声の中、一際目立つ鶴見岳爺さんが居た。ロープウェーなしで登れると豪語している。自慢の積もりだろうが、、、聞かなかったことにしよう。この始発バスが通過する時点ではロープウェーが運転されていないためその最寄のバス停は通過だが、その次のバス停がロープウェーを利用しない者の登山口最寄である。先程まで鶴見岳鶴見岳と騒がしいお爺さんは果たして下車せず、旗の台のバス停にはアントニオのみ残された。
登山口には「一気登山」の看板も見られる。毎年4月の第2日曜に開催される、海抜0mからの登山マラソンである。登山道を駆け抜けることは、それだけ登山道に負荷を与えることであるから、全面的に賛成とは言えないのだが、登山者減少による荒廃よりは救いがあるのかも知れない。その意味では薮化もなく、進み易かった。この季節なら蜘蛛の巣も多かろうが、先駆者がいたのであろう、被害もなく登り始められたのが幸いである。
鶴見岳爺さんは、案の定、次の鳥居バス停で下車して山頂を目指していたようだ。此方がショートカットとは思えない旗の台からの一気登山コース経由にて、50馬身差ほど先んじて御嶽権現神社前階段を登ることになった。どうも爺さん、腹の虫が治まらない様子である。軽装の鶴見岳爺さんには数十分後の小休止時に先を越された。先を越された時にこちらは挨拶の声を掛けたのだが、向こうは念仏でも唱えていたかのようだった。老人笑うな行く道だ。

9:06、山頂に到着した。今日の天候であれば、由布岳リベンジも難くはなかったであろう。しかし今回は、火山への登山よりもミヤマキリシマだ。確かに由布岳でもミヤキリが見られない訳ではないのだが。九州登山は4度目であるが、今回が初の生ミヤキリ観賞の機会となった。6分咲きだろうがミヤキリだ。しかし、何処でもそうなのだが、ロープウェーの駅周辺は要らぬBGMが五月蝿く、残念である。それも、往年のランク付け歌番組が流行っていた頃のメロディーである。20年以上前の曲だろう。曲が最新のものになれば良いという訳ではないが、静かに自然を愛でる気持ちが萎えてしまう。合掌。

山頂界隈を巡っているうちに、6分咲きのミヤマキリシマ中に爺さんを発見した。「(ミヤマキリシマは)まだまだだよね」「ロープウェーが動く前に山頂につけるんだよね。」勝ち誇った笑顔がそこにはあった。きっと何千回かのオーダーで見続けてきたミヤマキリシマなのであろう。6分咲きだろうが、アントニオにとっては初ミヤマキリシマなのだ。文句あるか。笑え。

爺さんは元来た道を早くも下ってしまった。何をしに来たのだろうか。麦方とは逆ではないか。アントニオは鞍ヶ戸を目指すこととした。9年前に購入した登山地図には僅かに爺さんの利用したルートが記載されており、既に鞍ヶ戸や西登山道も無視されていた。更に最新版では鶴見岳の記載がないと言う。合掌。

今回はピークハントが目的ではなかったため、II峰までで引き返したのだが、途上、獣道を覆うミヤマキリシマに絶句すら覚えた。もう、ミヤマキリシマに思い残すことはない。すぐさま下山ルートと時間を計算し始めた。延岡夕方着のにちりん15号には余裕がある。由布院に下り、給水を決め込むか。馬ノ背から西へ向かうことを決意した途端、足を滑らせて腕を擦りむいてしまった。筋肉痛回避のためのインドメタシン持参未遂は悔やまれたが、オキシドールを持ち合わせていたのが幸いであった。
意外やこちら、西登山口側から登山する者も少なくはなかった。確かに由布院側から来る者で、ロープウェー不要論者にとっては此方のコースが適当ではあるが、歩くことにより荒廃を防ぐのは良いことである。思ったより時間を費やしながら下山し、猪ノ瀬戸へは小走りさえしてしまった。スイカ売り商のトラックが1台停まっているのみの山中だが、携帯電話のアンテナは2本立っている。由布院の給水所の給食システムについて、事前に入手した情報によれば、任意量要求可能システムなのである。夜の一戦を考慮すると、昼の部は2,3枚程度の皿、或いは給食は控えて給水のみで十分である。事前にシステムを再確認してから給水所からの移動方法を決めたいと考えていた。由布院からの交通手段と言っても博多・熊本間如くの10分置きなどとの便利な状況にはないのだが、30分程飲むだけにしてバスで別府に戻るか否か、気になって山水館に電話をかけた次第である。すると、残念ながらバイキング形式のみ、とのことであった。だが、HPの案内より30分早い11時から営業とのことである。バイキングしかない。しかし、ビール指数は鰻上りだ。空腹でのアルコール大量摂取の方が危険であろう。バイキング、大人しく、大人しく、、、
バスは由布登山口を過ぎた。由布岳山頂付近も雲が切れている。今日は、由布岳リベンジでも成功していたことだろう。山をやらぬバスの乗客はこの下から見上げる山の風景に感動していた。アントニオの気持ち的には、上からの方が、、、ではなかった。夢は麦野を駆け巡る。山水館。確かに天候は抜群だ。山日和は猪ノ瀬戸にて終わった。麦茶日和である。
バス中の乗客の先陣を切って下車した。由布院駅前は観光客でごった返していた。人集りの割りに、切符販売窓口には一切行列がない。特急が到着した直後だからか、はたまた駅だけ観光なのか。大分までの乗車券を急いで購入し、山水館へと向かう。
先客2名が若干1卓に収まっている以外、客は見当たらなかった。バイキングの料金が1,200円に値下がりしていた。少し得した気分である。当然ビールは3本セット券を購入し、まずは大麦麦芽100%のゆふの香りを所望した。6%のペールエールである。鶴見岳での発汗超過ゆえに、琥珀色の液体の庵喉内流速は水のそれを遥か凌いでいた。下山の後半、給水を我慢してきての一杯目がこれとは、如何なる疲労回復剤にも勝るであろう。大麦100%なのになぜ飲み易いのか。飲む人のみぞ知る。文科省教育課程向け教科書に登場しそうな、手本とすべき味である。そして、次の杯は当然、由布院に来てこれを飲まずば平家に非ず、スタウトの登場である。飲ん兵衛もその濃度に溺れる秀逸の8%。この旅は、ひでじのアレを求めて三千里の筈が、ここで絶えても致し方あるまいと感じる一杯であった。
満足な食卓の後、由布院駅前界隈で少々土産を物色し、各駅停車車両に乗車した。時に隣の線路では、ディーゼルカーに挟まれたトロッコ車両が動き始めた。時刻表によれば、日中は隣の南由布までの往復のようである。トロッコ列車も魅力的だが今回は時間が惜しかった。
大分駅は高架化改良工事が途上であり、豊肥本線ホームだけ高架化が済んで他のホームとは偉く離れてしまっていて面を喰らった。数分の乗換で日豊本線の各駅停車に乗った。昨日乗車の4両編成とは車両も違い、2両でかつロングシートである。大分発車時こそ満席に近かったが、徐々にその「2両で十分」さを如何なく発揮しながら駅を追う毎に多目の空気を運んで進んで行った。自由席特急券が大分からでは1420円、臼杵からは920円と500円も違うのだ。この差は大きい。幸い臼杵や佐伯あたりまではそこそこ各駅停車が運転されているのでそうした次第である。臼杵では数分の乗換えにて一旦改札を出て特急券を購入する余裕はなくはなかったが、大分方面上りの特急も間も無く到着のようで駅の窓口は塞がっていたため、仕方なく特急券は車内にて車掌から購入することに決め、にちりん15号の人となった。全5両でうち自由席車両が3両程度だろうか。一番端の車両の着席者は片手の指で数え切れる程だった。それこそ、全車両の乗客を1両に詰められるのでは?と思しき客の少なさであった。今日は土曜日の筈だ。別府、大分以南で一部、3両編成と言う短いにちりんも何本かあるが、成るほど、、、しかし、車掌が忙しい筈はないのに、車内検札にも一向に来る様子もない。意図的なキセル者もいるだろうが、アントニオのように買うに買えなかった乗客が居ることを考慮して業務に当たるべきだろう。
勿論ちょろまかす積もりもなく、そうしようとも延岡駅にはほぼ同時刻に到着した各駅停車もないためすぐにバレてしまうだろう。しかし、車掌が売りに来なかったことについて文句を言おうと思ったが、「臼杵から乗ったのだが、、、」と言い掛けたあたりで駅員が遮り、「920円」とのことで文句を続けても仕方ないのでそのまま払って改札を出た。駅窓口では、ジモティと駅員が世間話をしている。余りに長いので横槍を入れ、明日のさわやかライナーのグリーン車の料金は幾らか問うと、「グリーン車はない」との第一答である。お主、ここの駅に今日から勤め始めたのか?アントニオがそんな筈はないと言い張ると、「700円」との回答が出た。念押しで、ライナー券300円プラスの必要はないかを問うたが、こちらは不要とのことで漸く安心した。でも、延岡、少々気分が悪いぞ。
災いは続いた。宮崎にて兼六園なのだが、楽天Webからの予約が通っていないなどと言われてしまった。「お部屋は一応空いてますが、、、」奥からもう一方若い方が予約を理解していたのが幸いであった。玄関扉に各種クレジットカードのロゴシールが貼られていたが、クレカ払いを渋られてしまった。大浴場が使えるのは、ひでじビール予約をした17時頃からと言う、、、部屋も部屋外から鍵がかけられないし、、、でも部屋風呂を発見し、已む無くこちらで鶴見岳の汗を流すと、ややや、17時を回っているではないか。そそくさと延岡市街へ繰り出した。
店のビルを探し当ててエレベータに乗ると、本日満席のビラを発見した。やれやれ、予約したから大丈夫か、否、兼六園が如く1月前の予約が消失してるかも知れぬ、などと不安は過ぎったが、店のフロアの扉を開けると、スタッフの信夫氏(仮称)が笑顔で予約の件でと理解して個室へと案内してくださり、溜飲が下がった。近所の学校の父母会?の会合だとかでフロアはほぼ貸切の模様であった。近所にこの規模の会場がないから、とのことである。延岡至近の父母会は毎回ひでじビールとは、少々羨ましい。
さて、案内された個室は8人が肩肘伸ばして余裕に座れるスペースだが、部屋を貸切とさせていただくことであった。しかも、予期せず、信夫氏からは、飲み放題食べ放題3000円コースでどうか、との打診があった。ひでじビール飲み放題付きで3000円とは!兼六園の仇ははにわ会館で討て!!!しかも、千代田区の神田はJHAにて感激を覚えた、ラーメンで言うならば天下一品の出汁が如き粘土の高いスタウト、けむりひげを、通常の飲み放題グラスより少々大きめの特別グラスにて第一飲をさせていただく運びとなった。何故信夫氏はかくも暖かき持て成しなのか。
ひでじビール各種には、醸造所界隈を闊歩する勇者達が命名されている。まずは、「もぐら」。フレッシュホップを利用したエールである。けむりひげの前には少々力不足かと錯覚してしまったが、程よい苦味であった。次、「きつね」。ザーツホップを使ったピルスナーである。此方の苦味も全然邪魔でないのだ。「いのしし」はウィートエールを利用したラッキーヴァイツェン。これはこれで美味ではあるが、「けむりひげ」のインパクトには残念ながら及ばなかった。「むささび」は低温発酵熟成したダークラガーである。上面発酵酒に飽きた頃合にその切れ味を求めたい。そして季節限定の「けむりひげ」。そんな名前の動物が居たかどうかはこの際議論の対象ではない。このエスプレッソコーヒーのような香り、そして、百薬の長たる味覚。スタウトらしい苦味。ギネスは良質のホップの産地から遠かったため、ローストバーレイを利用したと言われている。ホップの産地から遠くて良かったと思う。黒く焦がしたローストバーレイを使ったひげもぐら。行縢のギネス、天晴れ。
食べ物はバイキング方式でなく、一定のメニューからの注文生産のため冷めていたりなどといった不都合もなかった。宮崎と言えばチキン南蛮。島唐辛子入りの餃子も乙であった。アイスクリームもメニューにはセルフサービスと記載されていたが、部屋を出て信夫氏と目が合うや、「適当に盛って(部屋まで)お持ちしますよ!」との歓待であった。アイスクリームを平らげた後、メニューに記載されていないのに、「コーヒーでもお持ちしますか?」との対応に、ただただ感激するだけであった。
確かに団体の予約とは言え、19時の延岡市街の飲食店でこれ程の喧騒は、この時勢、なかなかないのであろう。ひでじビールが愛されるのには理由があったのである。もう、思い残すことは、ない。
スーパーで明日の朝向けの菓子パンを購入後、兼六園に戻る。大浴場は貸切であり、堪能することができたのは幸いであった。風呂後の一杯をどうにも避けられず、アサヒビールの自動販売機に硬貨を投入するも何度も弾かれてしまった。おばさんが居間から顔を出し、キリンならあるけど、とのことであった。ドライより安い価格を言われ、少々疑心暗鬼のまま渡されたのは偽ビールであった。「それは飲めない」と言うべきだったかと思う。
そして床に就くも、他の団体客なのか、はたまた地方の民宿特有の親戚一同が集まってバタバタしているのか、建物の造りの古さも手伝い、人の歩く音が夜遅くまで五月蝿かった。鉄道線路に近いとは言え、窓外の方がよっぽど静かな印象であった。
前日のうちの先払いだったので、チェックアウト時に何もなく、宿のフロントにも誰も居なかったのだが、遺す言葉も全くなかったためそのまま出た。合掌。
グリーン車が連結されているが、果たして485系か783系か。さわやかライナー1号の次に、20分置いて3号が発車するダイヤであり、その双方が留置線に停留されていた。9時発のSNA便に乗るには、1号からでも37分乗換えであり、3号からでは18分しかない。駅からすぐ空港ではあるが、18分乗換えは危険である。危険だからと言って、同じ料金で485系はどうかな、とは思っていたところ、果たして、この時刻に留置線から動き出したのはハイパーサルーンの方であった!ラッキー!展望室なのだ!急いでグリーン券を購入した。
そして、さわやかライナー1号が入線するや否や、1号車の乗車口に般若の形相で駆けつけた鉄男おじさん、あの挙動は間違いなく被ラーであった。案の定、グリーン車右側1列席の1C席を取られてしまった。運転席は1A側であるから、1C席からは前方展望に障害がないのである。やられた。アントニオより数歳年上と見られ、1C席ゲットのために般若の形相を呈するとは、、、
土々呂で3両編成の国鉄色の485系と擦れ違った。にちりん2号である。此方は783系、向こうは特急型としては少々年季が入っているとは言え、特急を待たせて快速電車を通過させるダイヤとは、、、続くにちりん4号もひゅうが、きりしま編成のグリーン車なし3両であったとは言え、確かにこちらはグリーン車込み、この地では「堂々」の冠を付与すべきか、5両編成の快速電車は平然と特急を待たせて交換駅を通過した。
美々津の先に架線のない高架橋が続いている。新線の筈はない。リニアーモーターカーの実験線か。山梨の実験線は近い将来に営業路線化が見込まれているのだが、此方は果たして、、、
被ラーは宮崎で下車したため、残り区間短いながらも1C席へと移ることにした。この被り付きシートでなくともこの列車には300円の料金がかかるのだから、700円で被り付きはお買い得であろう。南宮崎でなぜか8分も停車し、続く田吉でも交換列車待ちで少々停車し、のんびりと宮崎空港に到着した。
横浜市内から3日目の片道切符に改札口で別れを告げ、チェックインの窓口に急いだ。さて、SNAはチケットレスチェックインの類があったのか全く調べずにいた。Webでチケット購入時に利用したカードを提示し、窓口嬢に簡素なチケットを印刷して貰い、手荷物検査場をパスしてロビーに入った。午前9時前ではあるが、空港内にあれがあるとの情報を入手していたのであるから、各売店を彷徨ってみたところ、あったあった、ANA系売店に、ひでじビール売り場が!生である。大手国産のそれは400円でこちらはそれより100円高いのだが、それに、空港ロビーにけむりひげはなかろう、きっとヴァイツェンだろう、そう予想しながら、「今(の時刻)でも飲めますか?」と売店嬢に問うたところ、笑顔の返事であった。王道を行かねばならぬ。それが例え、午前9時前であっても。ささやかながら、お摘み付きであった。確か、辛子蓮根だったかと思う。液種はやはり、甘いヴァイツェンである。王道だ、良いではないか。
確かに日曜の第2便たる故か、かなり空席が目立つ中、SNA054便は九州の地を発った。安上がりなSNAの次の便は12時台である。延岡から宮崎空港への移動手段も700円より高い料金にするか、安くてのろのろ行くか、挙句には自宅に戻ってからの家事時間も減ってしまうとなると、SNA054便に駆け込まざるを得なかったのが悲しい性であった。次回は、もっと、ゆったりしたスケジューリングを試みたい。行縢が呼んでいるのだ。
(完)

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付録:
山旅・麦旅アドバイス
・食菜やのYahooクーポンは有効だが、営業時間は18時くらいから。お通しは税別300円。
・鶴見岳山頂から鞍ヶ戸方面は少し道は狭いが踏み後は明瞭。
・ゆふいん麦酒館の食事はバイキングのみ。カード不可。
・リバーピアは1人でも予約を。