不定期連載 山道をゆく 第213話 第2回高尾颪 09/02/01 【変遷】 2/1(日) 庵庵…鴨居〜片倉…京王片倉〜高尾山口…清滝駅…6号路…高尾病院 …2号路…3号路…高尾山…3号路…薬王院連絡路…高尾山駅…1号路 …清滝駅…高尾山口駅…R20…町田街道入口…町田街道…原町田5丁目 …町田〜中山…いい菜ゼスト…マルエツ…庵庵 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 今年も、あの季節がやって来た。 本当にやって来た、と言えるのか。荒川市民マラソンを1回欠場した だけでDMが来なくなってしまった。気づいた時点で申し込み締切日を 過ぎてしまっていた。東京マラソンもまた落選した。東京オリンピックへの 呼び水かも、と言われていたが、2回も落選させられると、東京オリンピックなぞには 金輪際協力をしないつもりだ。当選した者どもで勝手にするが良い。 何も僕は悪さはしていないさ。 未だ間に合う適当なフルマラソンは、佐倉しかなかった。 Qちゃんの佐倉である。走ってみよう。そうしよう。 準備もそこそこである。自宅が駅から少々離れ、何となしに 毎朝ジョギングから遠ざかってしまっていた。 今まで以上に仕事に注力して走る余力が少なくなったとも言える。 とは言え、週末には長距離をこなして体を慣らさねばならない。 一楽も敬子女史が去って久しく、また、高尾山頂から某厚木醸造所への 距離を計測しても33km程度となり、悩みに悩んだものの また高尾山を目指すことにした。 片倉駅から京王片倉駅まで、少々距離の短い経路をネットで 探り当てたが、如何せん辺りが暗いままで曲がる場所を間違えて 従来より少々距離を長い経路に甘んじることとなってしまった。 京王線電車は少々遅れていたと言う。あまり気にはならなかったのだが。 さて、雨の日の翌日である。昨年登りに利用した6号路も泥濘んではいまいか。 今回は6号路を敬遠し、2号路3号路経路を利用することとした。 思ったより時間を要した。先行くお爺さんを追い抜いたものの、 山頂直下のトイレは故障しており、山頂のトイレは9時にならないと 開放されず、悩みを抱えながらの登頂であった。 南西の方向に魔白な富士が!すかさず携帯電話をカメラモードに 切り替えると、携帯電話の電池が切れた。自分に合掌。自合。 魔白な富士よ、、、また来よう、、、 トイレは何処だ、何処だ、と薬王院まで降りたものの、群がる 仮説トイレ群の入り口に施錠してあった。。。 苦悶を抱えたまま、ロープウェー乗り場付近のトイレに寄り、 漸く気を楽にすることが出来た。 さぁて、走るとしますか! 1号路は急坂が多いのだ。確かに急坂は登るに限ると思っていた アントニオの教えを皆が理解しているか不明だが、 敬虔な参拝者が続々と登って来ていた。 そんな最中、薬王院御用達車が対向者の存在を無視するような スピードで上って来るではないか。 上り坂をスピード出し過ぎてはいないか。 信者を撥ねる勢いではなかったか、貴様。 薬王院車の名が泣かないか。高尾山を自らの足で登るところから やり直すべきではないか。一昨日来やがれ。 走り始めてすぐさまフラストレーションを溜めてしまった。 やがて、圏央道の八王子西JCTが見られた。元々中央道自身は開通していたから さして目新しい風景とは言えない。しかし、その圏央道がこちらの 山を貫く予定と言う。先程の薬王院車両も淘汰すべきだろうが、 圏央道も厄介かも知れぬ。高尾山は首都圏から然程の距離がないながらも 珍種の動植物に恵まれている山塊である。 圏央道のトンネル掘削も懸念ではあるが、まずは薬王院の暴動車両を排除すべき である。さもなければ薬王院に天誅が下るであろう。 一昨年前は30分程度で登頂してトイレも済ませてスケジュール通りに、、、 であったが、来年以降はこのトイレ状況等も踏まえてコース変更も 検討したくなった。コース変更があったとしても、 高尾山には末永く頑張っていて欲しいと願う。 共立女子大の試験があるのか、高尾駅周辺は少々慌しくもあった。 然し、我は行く、青白き頬のままで〜、我は行く〜、さらば〜、、、(以下略) 町田街道にそれると、その喧騒も即座に忘却の彼方に飛んだ。 確かに体調の問題だったのだろうか、途中コニビニに寄ったりなど いろいろと休息を採りながら進んではいたのだが、町田駅付近で 天の声を聞きギブアップした。うぬ、弱い。 弱いと言うべきか、体を壊さぬ前に練習を終わらすべきか。 確かに、少々壊しても、翌週末には回復しているであろう。 ただ、少しずつ、加齢の影響を考慮せざるを得なくなりつつあった。 できることを、やろう。 そう、今、できることを、やろう。 (完) ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 付録: 山旅アドバイス ・高尾山は登山道沿道所々にトイレはあるが、 今回のような事態もあり。