安全運転

不定期連載 山道をゆく 第263話
チョー不定期連載 グルメ街道をゆく 話数知らず
不定期連載 麦道をゆく 既出
要害山(庵選千名山585)
大山Gビール
(ヴァイエンホップ、ペールエール、スタウト、ピルスナー、ヴァイツェン)
13/11/9~
【安全運転】

11/9(土)
庵庵−上白根−中原街道−下川井インター−保土ヶ谷バイパス−横浜町田IC
−東名高速−御殿場JCT−新東名−浜松SA−三ヶ日JCT−東名−豊田JCT
−伊勢湾岸自動車道−四日市JCT−東名阪自動車道−亀山JCT−新名神高速
−甲南PA−草津田上−名神高速−吹田JCT−中国道−西宮名塩SA−落合JCT
−蒜山高原SA−蒜山IC−R482(伯耆街道・大山道)−大山広域農道
−林道−農道−R482−江尾−R181(出雲街道)−溝口−県道1号線(伯耆伯太線)
−手間要害山駐車場…要害山…赤猪岩神社…駐車場−県1
−県道316号線()−大殿−R181−県道326号線−ペンションあすか
−ビア ホフ ガンバリウス…あすか

11/10(日)
あすか−県道36号線(名和岸本線)−県道159号線(米子丸山線)−日野川東IC
−米子バイパス・山陰道・安来道路−出雲IC−県道337号線(出雲インター線)
−大島−R431−県道161号線()−出雲大社第2駐車場…出雲大社…土産物屋
…島根県立古代出雲歴史博物館…駐車場−県161−R431−大島−R9−西福原一丁目
−県道207号線(線)−皆生−R431−米子JCT−県道24号線(米子大山線)−県36
−久米桜酒造交差点−ロイヤルヴァンベール大山…ガンバリウス…RVB大山
…ガンバリウス…RVB大山

10/17(日)
RVB大山−県36−ガーデンプレイス−県52−岩立−県45−溝口IC
−米子道−蒜山高原SA−落合JCT−中国道−西宮名塩SA−吹田JCT
−名神高速−久御山淀−京滋バイパス−瀬田東JCT−草津JCT
−新名神高速−土山SA−亀山JCT−東名阪道−四日市JCT−伊勢湾岸道
−湾岸長島SA−豊田JCT−東名高速−新城PA−三ヶ日JCT−新東名−粟ヶ岳トンネル
−清水NEOPASA−御殿場JCT−鮎沢PA−横浜町田IC−R16−ESSO西谷店−庵庵

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今年もまたあの季節がやって来た。今年のG季節ラインナップとしては、八郷は瓶売りに回り、ヴァイエンホップが飲み放題に復活である。八郷は事前に特注の通販を申し込んでおいたため、現場で売り切れていても慌てふためくことはなかろう。某航空会社のマイルはあと1往復分は残っている。最近海外出張はご無沙汰である。ガツンと貯めたいが、仕事は仕事だ。仕方ない。マイルは温存し、偶の西行きには我が休部号を走らせようではないか!以前の2回は東名集中工事かつ岐阜県周辺で土砂降りだったり、山陰地方も雨がちで下道で城崎周辺を経由したり、積雪チェーン無しの瀕死、生き地獄を堪能した。良く運転したなぁ。新東名開通後の愛知県以西への初の遠征だ。距離が100km単位で短くなる訳ではないが、短いに越したことはない。700km程の行程である。前日はしっかり休む必要があった。
と言いながらもほぼ通常通り、4時間半程度の睡眠で休部号を動かし始めた。中原街道、町田IC、東名高速。土曜未明にしては予想より運送トラック数が少ないように感じた。御殿場JCTから新東名に入る。以前より交通情報ラジオが鮮明に聞こえるように感じた。さて、新静岡IC以西は未踏だが、この丑満つ時では周囲の様子は皆目見当がつかない。今日は西でも好天のようだ。やってしまえ。トイレ、給油とカフェインを含む飲料購入で数か所休憩を取りながら、三ヶ日JCTにてまた東名に合流し、伊勢湾岸自動車道、東名阪、新名神と少々記憶に新しい雰囲気の中を進み、日の出を迎えた。中国道の入口及び宝塚IC付近の渋滞は前回もお世話になったが、不可避なのだろう。このあたりを自走かつ交通量の少ない時間帯に通過するには、昨日中に出発していなければならないし、SAやPAでの車中仮眠では体力的に問題が生じそうである。さすがに途中の休憩も含めると10時前に登山を開始するのは難しそうな気がしてきた。先ずは、登山口まで無事に着くことだ。
陽も昇り、周囲の紅葉の美しさには余り目も呉れず、運転に没頭する。蒜山高原SAには10時ジャストに到着した。牧場の牛乳を使った乳製品も人気だし、今日はファミリー向けのイベントも開催されていて、駐車場はほぼ満車、女性用トイレは長蛇の列であった。まぁ、楽しんでください。車で到達できるところから紅葉見ても面白くないよ。私はレェ〜ヴェルが違うんだよ。
喧噪を離れ、蒜山ICにて高速と分かれ、国道から林道に向かい、さぁ、三平山登山口方面へと左折したが、、、土砂と倒木の山である。以前、此処は道路だったのか?と初見の方は誰しも疑問に思いかねない光景だった。看板には、7月28日の豪雨の結果との記載があった。1時間に100ミリを越す暴れ雨が降った箇所もあったのだ。11月にして修復に何も手がつけられていないように見えるのだが、となると、年内はおろか、来年以降もその可能性に疑問符を抱かざるを得なかった。合掌。
さてさて。だからと言って、明日は天候が崩れるらしいし、遥々来たぜ鳥取、何処にも登らずではただのビーラーでしかない。それはそれで甘んじても構わないのではあるが、レェ〜ヴェルの違いを見せつけなければならない。以前登山口を探せずに退却した要害山がコースタイムも短か目なのでリベンジとしようか、と国道に戻り、北を目指した。溝口で県道1号線に逸れ、赤猪岩神社付近にてスピードを緩め、方角を確かめた。前回進退を極めたと思っていた材木置き場前をスルーすると、登山口を示す看板が!な〜んだ、前回怯んで損した、、、前回はレェ〜ヴェルが低かったのだ。仕方あるまい。対向車が来たら、脇の川底に沈んでジ・エンドとなりかねない細い道を数百m進むと、あったあった、登山口標と駐車スペースが。。。急いでおにぎりを食べ、登山を開始した。 /tr>
ガイドブックでは往復1時間のコースタイムとなっていたので、庵速での登りは30分に満たないだろうと高を括っていた。侮っていた。舐めていた。懸賞野郎のリングネームは知られていないアントニオだが、今日は未だ毎朝ルーチンのポイント取得サイトサーフィンは全くしておらず、しかもスマホが始終電波圏内と言う低山であることも手伝い、サイトは片っ端から、と登りながらの、普段は目の敵にしているスマホ見ウォークであった。直下の足元と対向者は確認しながら歩いているので周囲に迷惑はかけていない。周囲に電波利用者も希少なためか、サイトへのアクセスもサクサク感が心地良い。日溜まりウォークだ。レェ〜ヴェルが違うとは言え、今回初登山の手間要害山を、アントニオは舐め切っての登頂であった。

山頂まで30分かかっておらず、途中休憩するほどのこともなかった。四等三角点が辛うじて存在するも、山頂碑がない。地震か何かで崩壊して今日に至るのだろうか。ただ、父、大山はくっきりしていたので安心した。先客が4名おり、他愛のないハイキング談義が一花咲いた。三平山をさんぺいさんと読んでいたが、ジモティと思しきおばさんにみひらやまと嗜められる。そして、三平山は朝鍋鷲ヶ山側からも登れるようだが、、、時既に遅しと言うか、横浜からの運転では無理であった。蒜山ICから赴く登山口からの山頂までのコースタイムは短い割には標高は1010mで眺望抜群とおばさんも自慢しており、ならば機を改めてトライしなければならない。不届き千万な登り方ながらも少々登って汗は掻いた。もう、飲み資格に不足はなかろう。夢は麦野を駆け巡る。父も偉大だ。さぁ、その伏流水を授かりに行こうではないか。



下りはさすがにスマホは仕舞い、テープ目印を頼りに進んで行った。数分も歩くと、どもう様子がおかしいように感じた。実際におかしかった筈だ。見たこともない風景なのだが、、、こんな所を登ったのだろうか。ピンクのテープは途切れないのでルートとしては正規なのだろうが。。。この段差、岩場、沢沿いをスマホ見では歩けるとは想像に難いのだが、、、視界は狭いながらもこれくらいの沢ならば登り時に気付いた筈だろうか、、、レェ〜ヴェルが違うからこんなルートでもスマホ見ウォークで行けてしまったのか、、、んな訳はなかった。
不安は的中し、下界ではあるのだが、見覚えのない地点に降りて来たことだけは間違いなかった。ただ、赤猪岩神社への道標があったのが幸いで、竹藪の脇道を7,8分歩いて漸く神社の外れの池のあるトイレに辿り着いた。前回確認した神社の駐車場は指呼の間であったのが道を間違っても只では復活しないアントニオ冥利に尽きる。駐車場から再び材木置き場前を通過し、登山口駐車場へと向かった。遠回りをしたが、山頂の先客は未だ下りて来ていない。遠回りでもアントニオの勝ちだ。レェ〜ヴェルが違うんだよ。ただ、登りルートをピストンした場合に比べて10分以上はビール開始タイムが延びてしまったのは玉に疵か。いや、玉ほどの価値はない。良く戻れたものである。標高が高い山であれば、更なるダメージは否めなかった。ラッキーだ。
県道1号線から国道などを急ぎ、あすかへ向かう。県道326号線を直進し、何時もと異なりガンバリウス方面に寄らなくても良いので、とそのまま伯耆町総合スポーツ公園方面へとお初な道を走っているうちに、ホンの数分、方角を失ってしまっていたが、やがて、前回、広域農道の先に大山が見えるロイヤルロードと名付けた写真撮影地の交差点に辿り着いた。矢張りレェ〜ヴェルが違うのだ。自分の方向感覚に酔いしれてしまう。
宿に車を置き、事前に連絡した通り、車でガンバリウスまで送って貰った。9月けやきひろば秋のビール祭りにて通販関連で話し込んだ現場の方は、何と取締役だったとは露知らず、しかし、FB友達申請を経て今日の訪問を伝えたところ、明日の昼夜分の席を予約いただいていたのである。今日の到着時刻が不明だったため、他客同様の待ちを余儀なくされたが、田村氏からの伝言はきちんと各店員に伝わっていたのが有り難かった。蟹味噌のビスマルクとペッパーポークのシーザーサラダ、そしてビールはメリー・ゴー・ラウンド。ヴァイエンホップの優しさ、柔らかさ。待った褒賞は大きい。。テーブルは美味な料理とビールで一杯だ。そう、今晩は前回も利用したペンションで夕飯付きの宿泊にしたのだが、何と夜は此処ガンバリウスが貸切になってしまうとのことで間一髪セーフであった。もし近隣の宿で夜食もガンバリもなしだった場合、餓死は免れず、本旅行決行に関する責任問題に発展して引責辞任、、、って何を辞任するのだろうか。
心も胃も満たされ、日溜まりの大山麓を宿までとぼとぼと戻る。この日和なら歩くに限る。宿ではジャグジーに溺れ、微睡に浮遊しているうちに晩飯タイムとなった。何と、あすかのアントニオ以外の客は団体であり、全員そのガンバリ宴に向かっていたとのことである。 あすかのダイニングルームは然るべくしてアントニオで貸切状態となった。宿主との談義では、最近流行の食産地偽装の波には乗れていないと言う。飲んだら乗るな、、、ではないな。。仕込み水もその道の者には割れてしまうことだし、明後日の食材ではリピータ客に無警告カットされてしまうのも時間の問題であろう。地場の食材を独占できてしまい、これまた美味さ倍増であった。折角なので、実は口にするのは久しかった日本酒の方の八郷も頂いた。飽き足らず、ヴァイツェンにピルスナーもいただいてしまった。勿論久米桜酒造謹製のものである。今宵の食卓にも満足だ。大山の大地の恵み。安らかな夜だった。

朝はその他の客もミーティングだかのために6時半に食事だと言う。その時刻では、宿自慢の焼き立てパンは出せないようだが、昼もガンバリを予約したため、遷宮で混雑が予想される大社に赴くには、アントニオも断念せざるを得ない時間帯に朝食をいただくこととなった。最も、我が鴨居の焼き立てパン老舗バロンでは、4時台から煌々と明かりが灯り、6時台には店頭がパンで埋め尽くされるのだが、、、また来よう。地場米も香ばしい。お代わりを2度もいただいてしまった。素晴らスィ。そう、また来よう。
さて、天候不順ともなれば山に行くこともない。大社周辺の混雑が読めなかったため、奮発して往路は出来る限り高速道路を利用することにした。そう、普段利用しない有料区間も含めてである。雨である。有料区間でも実際には片側一車線が殆どで、期待するほど所要時間を短縮できたかは甚だ疑問ではあったが、8時台に大社入りであれば俺の勝ちだろう。出雲ICを降りてから北上し、看板通りに進む。前回停めた第1駐車場はひょっとするとアウトではないかと察し、第六感で1つ手前の第2駐車場に寄る。僅か1台分、空きがあった。これは天啓だろう。第1なら間違いなくアウトだ。

傘を差しながら参道を進む。前回訪問した4月は未だ工事中で何だかワカラン状態だった箇所の覆いが取り外され、想像以上に長い参道に驚かされた。年に2度とは関東近郊の寺社より参詣回数が多いのには、我が山陰ラブ天晴れである。最も、たったの2度では出雲の神々に笑われるだけだろう。極太注連縄も健在だ。ところで、遷宮前ってどんなだったっけ?と思ったら、残っていた。旧本殿が、そう、前回鱈腹試供品を堪能させてもらった土産物屋の前に。次の遷宮に立ち合うことはできないだろう。








さて、参道は徐々に込み始めたが、伯耆町に戻るには未だ早いように思い、風雨強まる中、古代出雲歴史博物館へと足を運んだ。神の国出雲は全国的に見ても遺跡の出土点数が多いのでは?縄文文化にも脱帽だ。切断する対象物に依存して刃物も何種類も使い分けていたと言う。銅鐸も枚挙に暇がない。日本のルーツか。神の国。昔の人は、なんと文化的だったのだろう。現代人のみすぼらしさを再認識した。
先程見掛けた旧殿近くの土産物屋で物色しては今回は正式に土産を購入、そして伯耆町へと戻らんとした。何となしに予約の13時には全線高速の世話にならなくとも行けそうと思い、従来通りに高速無料区間のぶつ切り利用で東へ進んだ。ただ、今日中に給油はしておくべきと、安めかつ伯耆町寄りをと思って東に進み過ぎ、結局価格不明なJAのスタンドが宿最寄最終スタンドとなってしまったようなので、そこにて満タン化した。ガンブリ前を一旦過ぎ、今日の宿の駐車場へ車を置き、急いで下ってガンブリの暖簾を潜る。
13時少々過ぎくらいか。何と、田村氏の計らいで、飲み放題以外のビールも選択して良い、とのことでまたまたラッキー、バーレーワインをしっかりいただいてしまった。ガーリックピザ、炙り秋刀魚のマリネに、ソーセージのグリルを堪能する。このソーセージの油が後に引いたのだかどうだか。
宿に戻っても管理人が不在で暫く鍵を受け取れない状態が続いたが、まぁ、偶々巡回中だかでタイミングが悪かったのだろう。部屋に入り、部屋の家庭風呂を浴び、ネットをチェックしているうちにまた予約時刻が迫って来たので、再びガンブリに下る。
強吟もいただいてしまった。ただ、昼のそれなのか、もしくはハーブ鶏骨付きもも肉のスパイシーローストの油がちょっと気になるな、、、と言ったところだ。飲み放題だとガンバリウス経済への貢献度も低くなってしまうので、なるべく沢山食べてとは思うものの、その他は井上さんの豆腐サラダに酒粕のパウンドケーキを所望するに留まってしまった。満腹よりオイリー感でギブアップしてしまった点は否めない。嗚呼。それでも概して満足な食卓であったと思う。宿に戻って即、床に就く。
翌朝は1時台、朝と言うのに早過ぎるが、支度をして宿を出る。雪はなさそうだが長丁場だ。ただ、どうも昨日のオイルが合わなかったようで、予定より多めにトイレ休憩を余儀なくされた。吹田付近では渋滞を免れず。空も明るみを増し、天気は上々だった。運転せざるを得ないのは勿体ないが。
そして、運命の、粟ヶ岳トンネルである。煙に、、、七転八倒後と見られ、炎上するカプチーノ。スピードオーバーなオープンカーが先ほど猛スピードで休部号を追い抜いて行ったのだが、無残な有様である。トラックもトンネル内に停止しており無傷に近いようだったか。トンネル内が3車線でなかったら、通行止めは必至だろう。実際、オープンカーの破片は唯一通行可能な一番右側の追い越し車線にも散乱していた。オープンカー側が巨大なエネルギーを保った状態で当たったのか。トラック側のエネルギーによって被爆したのかは定かではない。後程TVニュースをネットで確認するとトラックのフロント部が損傷とのことであった。つまり、カプチーノ側が追突ではなく、トラックがカプチーノに突っ込んでしまったということになろうか。カプチーノは暴走気味に思えていたが、、、カプチーノの運転手は助からなかったようである。腸子が朝から芳しくなく、西宮名塩以降は1時間程度置きにピットインを繰り返しており、それがなければ惨事に巻き込まれていた可能性も否定できない。粟ヶ岳と言えば、9年前に某社の社員旅行が掛川リゾート泊であり、晴れていればハイキングに、と設定していたことを思い出す。最も業務のトラブル続きで天候に依らず業務対応のディスカッションをホテルでしていたことも記憶に鮮明である。
スピードの出し過ぎは死を招く。スピード控え目で安全運転第一を改めて痛感。緊張感を高めたまま、ハンドルを握り続けた。山上で絶命するなら本望かもしれないが、高速路上では死んでも死に切れないだろう。速く走れなくても良い。これからも安全運転者として居たい。
(完)

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付録:

山旅・麦旅アドバイス
・要害山登山口付近にはトイレなし。赤猪岩神社駐車場等2か所にトイレ有。