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アントニオにできること7〜お盆

不定期連載 山道をゆく 第238話
不定期連載 麦道をゆく 既出
熊野岳(百名山、庵選千名山531)、刈田岳(庵選千名山532)、
月山(百名山、庵選千名山533)、姥ヶ岳(庵選千名山534)
月山銘水館(ヴァイツェン、ミュンヒナー)
【アントニオにできること7〜お盆】

8/12(金)
庵庵−鴨池大橋−藪根−県道12号線(横浜上麻生線)−佐江戸
−谷本小学校入口−横浜青葉IC−用賀−3号−C2−S1−川口JCT
−羽生PA−安達太良SA−白石IC−R4−県道12号線(米沢猪苗代線)
−刈田峠駐車場…刈田岳分岐…避難小屋…熊野岳…刈田岳
…駐車場−県道12号−R458−農道−ゆらら−R112
−マックスバリュ高松店−道の駅にしかわ

8/13(土)
道の駅−R112−六十里越街道(旧R112)−姥沢駐車場…姥沢小屋
…リフト分岐…牛首…月山…牛首…リフト分岐…姥ヶ岳分岐
…姥ヶ岳…分岐…リフト乗り場〃姥沢小屋…駐車場−六十里越街道
−月山IC−寒河江SA−山形道−村田JCT−東北道−羽生PA−川口JCT
−S1−C2−3号−東名−横浜青葉IC−横浜上麻生線−佐江戸
−藪根−鴨池大橋−−庵々

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

某製品の技術トレーニングのための渡米計画も結局頓挫し、無計画なままお盆休みに突入となった。入念に計画をしていればもう少し充実した旅も可能だったかも知れない。しかし、今や、何に対しても憤慨の念は持ち合わせていなかった。何しろ、東北は身近である。アントニオには道の駅にしかわがあるのだ。
高速の渋滞予想情報を確認してから1月前とほぼ同様なルートをほぼ同じ時間帯に辿ることとした。未明に出発すればほぼ渋滞を免れるだろうと、予想情報と照らし合わせていたのだが、その願いは叶わなかった。某コンビニがある羽生PAにて買い込みをした後、栃木県は真っ暗な時間帯から渋滞であった。エスケープルート?下道の方が良いのか?保険は一切考えていなかった。そうか、みんな東北に行くのだ。旧道路公団の予想を遥かに上回る台数で皆東北に行くということだ。みな、東北でそれぞれ経済を回してくれるのだろう。多分、渋滞の元凶はサンデードライバーなのだろうが、それぞれが東北を消費しに行こうと言うのだからアントニオは責めることはできなかった。逃げ場のない大渋滞。当初、天候次第では、初日に月山、翌日に2時間程度でクリア可能な蔵王、の計画もあった。ただ、天候的に結局初日蔵王に落ち着いたのだが、この渋滞の中、初日月山ならばとても無謀な計画になっていた。那須と本宮で事故があった。事故も規模にも拠るが、事故自体が渋滞の元凶とはならず、事故見物が渋滞の元凶なのである。事故を起こした者に、「ふざけるな!金返せ!」と吐き捨てる気持ちは解らないでもない。ただ、貴方の見物のための減速が、経済的損失を招いていることに気づくべきだろう。通行に支障がなければ事故は見捨てるに限るのだ。だが、その事故現場を過ぎても渋滞とは縁切れなかった。キロポストを何度も見て、「白石ICまであとxxkm!!」と雄叫びを上げながら運転していた。早く俺に山をよこせ。登っちゃうぞ〜、バカヤロー!
白石ICを出られたのは11時過ぎであった。日は高過ぎる。実際に高いことを確認出来るほど晴れ渡ってはいないのだが。何とか、午前中に歩き始めることができるだろうか。日も高ければ、交通量もあり、峠まで思いっ切り飛ばす、と言うことも難しかった。まぁ、良い。皆、東北経済に貢献しようとしているのだろうから。
エコーラインを登っているうちに、周囲は徐々にガスに包まれて行く。嗚呼、ダメか。そんな天候の中でも態々蔵王ハイラインへ行く車も少なくはなかったが、分岐から少々下った先の、刈田峠駐車場まで移動した。嗚呼、ここまで9時間超か、、、死に物狂いであった。
11:53、刈田峠駐車場を発つ。何とか午前中に出発できた。しかし、どんよりガスり空である。それでもリフト乗り場は盛況であった。アントニオは当然乗らなかったが。リフトの側道は比較的歩かれていた。この天候の中、人と擦れ違いもした。庵速で10分程度でリフトの下車近くに到達できた。嗚呼、勿体無い。リフトの電力利用が。
さて、右も左もまっちろけ。刈田岳は指呼の間であるが、取り急ぎパスして180°反対の熊野だけ方面へ向かう。
それにしても酷い風である。風速20mはあるのではなかろうか。風力発電すれば1県分程度の電力が賄えるのではと勝手に想像した次第である。この風力でなおかつ雪か雨であれば、人間はイチコロであろう。八甲田雪中行軍は斯くの如きか。視界は10m程度だろうか。雪や雨がなくとも、踏み後が微妙ならばやはりイチコロだろう。人間は弱い。でもアントニオは進んだ。分岐までも時間はかからなかった。途中、霞むお釜を眺める以外に潰す時間もなかったからである。分岐から少々登ってだだっ広いと思われる熊野岳山頂域に到達した。だだっ広い事実だけは何とか理解できる程度の視界は残されていた。ただ、風速は衰えを知らなかった。ガスも途切れを知らず、否、アントニオが天を指した一瞬、円形のシルエットが浮かび上がった。今日も太陽と会話のできる男であった。

避難小屋で軽く行動食を口にしてすぐに下山に入った。少々待てば劇的に天候が回復するとの兆しは微塵も感じられなかった。吹き荒む風。白い闇。希望を中々見出せない空間。留まっていてはいけない。埋没、否、飛散してしまいかねない。もう少し温かければ、WHITE BREATHを激唱しているところだが、そうは気温が卸さなかった。


お釜や刈田岳分岐くらいまで戻ると、ほんの少し薄日を感じることができた。13:15、刈田岳山頂に到着。此処からお釜を見下ろせたのはほんの瞬間であり、その満足な撮影にシャッターチャンスを得ることは難しかった。
大人しく駐車場に戻る。エコーラインを山形側に下り、事前にロードマップで調べていた幾つかの温泉を探した。幹線道路を離れて、予期せぬ道路工事通行止めに遭い、最安値と思しき200円温泉は探り当てられなかった。逡巡の末、何とかゆららに辿り着く。ここでも300円である。豪雪地帯故に露天風呂がないのは止むを得ない。しかし、温いひまわりの湯と熱いいずみの湯は何れも源泉掛け流しなのが心憎い。周辺には公営のスポーツ施設も集結しており、市民の憩いの場として親しまれているのだろう。
温泉を出て、明日用の行動食を買いにマックスバリュに寄り、菓子パン惣菜パンなどを所望した。アイスクリームを食べ、さぁ、移動だ。渋滞のお陰で本当に途中で時間潰しらしいことをせずに、温泉、買出しの後の月山銘水館到着頃は夜食に程よい時刻となってしまっていた。ただ皆東北に戻り、或いは東北を応援しに車で向かっていることに対しては、日本はまだまだ見捨てたものではない、と常人ならぬ感動を覚えたりもしていた。
道の駅に到着し、車中泊の準備に室内を整理し、いざ出陣した。ピルスナーとミュンヒナーが定番、ヴァイツェンが季節モノであった。ヴァイツェンの方が少々お買い得感があったので1リットルピッチャーを所望した。このサイズのピッチャーは有り難い。食事については迷った挙句、従来通り、月山銘水御膳とした。ボリュームもあり、コストパフォーマンスにも優れておりう。豚、牛、山の幸が余すところなく盛られているのだ。最後には追加でミュンヒナーをグラスでいただいた。今晩も美味しい食卓だった。
3時過ぎに起床し、支度をして道の駅を発つ。今日こそ晴れて欲しい。そんな気持ちで、休部号を六十里越街道に走らせた。
姥沢駐車場には4時過ぎに到着した。明るみを感じる。急げ。4:33に出発した。タマアジサイ、アザミ、イワウメ、ニッコウキスゲ、ハクサンシャクナゲに沿道は彩られていた。此処まではアントニオの今までの生き方を肯定して貰ったような気分であった。しかも、姥子岳付近には雲無し!しか〜し!月山山頂は、、、お父さんはご機嫌斜めか、、、そうなのだ。近隣の山塊の天辺はお父さんなのだ。姥子岳、金姥は、、、姥姥って、少々年配だなぁ、、、姑さん相当か、、、








6:18、山頂もどきに到着した。もどき、と言わねばならないのが残念である。理由は後述する。周辺は昨日蔵王に引き続き強風である。昨日程ではないが、これでも数市分の電力は賄えそうな程の風力ではないかと感じた。
6:30、山頂到着である。山頂域は月山神社に占められてしまっているのだ。入頂には500円のお払い代が必要だった。お払いを受け、お参りをし、帰路順路内に社務所売店を通らざるを得ず、仕方なく、あ、こんな気持ちでは罰が当たるかもしれないが、お守りを見繕ってしまい、予期せぬ出費であった。矢張り罰が当たりそうである。否、罰は天候不順として十分に今、受けているのではなかろうか。
スゴスゴと下山に取り掛かった。牛首からは金姥方面へ行く積りではあったが、辛くも牛首付近に至った頃にはどちら方面もガスの中となってしまった。ガスに用は残念ながら、ない。しかし、金姥を一旦断念して姥沢方面へ下ること数分で、また姥ヶ岳方向の雲が切れ、やられた。くそっ、やられた。しかし、こうなったら、リフト乗り場方面分岐側から姥ヶ岳をやってしまおうではないか、と木道上をハッスルしていた。
7:41、姥ヶ岳山頂に到着。写真撮影などして小休止後、金姥方面から先程牛首手前で追い抜いたおじさんがやって来るではないか!嗚呼、アントニオもおじさんのように信念を貫いていれば、晴れ渡る金姥山頂も通過できたことだろう。牛首おじさんには完敗だ 笑。
リフトは夏季につき8時前から動いており、下りリフト乗り場方面への下り時に擦れ違う者々、数多なれども、上りリフト降り場からものの10分程度しか登っていないにも拘らず、死相が如き形相、般若或いはイタコを想像させるような形相の者が少なくはなかった。たった10分の登りが辛くてその形相ならもう何処の山も登らない方が良い。そうでなく、何かが乗り移ってその形相、であれば、、、何とも言えないが、、、
8時ジャストにリフト降り場と言うか、乗り場に到着した。この時間帯に降りる者はアントニオ以外には居なかった。誰もが登山始める頃に下山することの快感。悔しかったら4時前に登山を開始することだな、ハッハッハ。月山山頂のガスりは玉に瑕だが、まぁ、面白い山の道であった。
8:23に駐車場に戻り、支度をしてすぐに帰路を急いだ。今日こそは渋滞に巻き込まれたくないと思いながら、急いで月山ICから高速道を利用した。寒河江で給油し、休部号は順調に進んで行った。途中、本宮付近で恐らく上り坂自然渋滞に巻き込まれたものの、その他は快適な陸路の旅であった。本宮では往路もはまったのである。鬼門なのか。下り路線は昨日を凌ぐ混雑振りのようである。交通情報ラジオでは60kmの渋滞などとの一報もあった。60kmの渋滞。東海道線で言えば、東京から平塚の手前、相模川辺りまで、に相当する。アントニオも未明に自宅を出たにも拘らず昨日ははまってしまった。まぁ、みんな、今からでも頑張って東北を目指してくれ。そして思う存分東北の物を消費してくれ。
東北道下り渋滞中に寄った安達太良SAから寒河江SAまで、給油量と走行距離を照らし合わせてみると、リッター当たり21.1km走った計算であった。高速の渋滞はある意味エコなのか。否、アントニオがエアコンを辛抱していたのが奏功したのだろう。エコ運転で進化しているアントニオに我ながら驚いた。リッター二十数キロと言ったら、大型バイクの燃費に匹敵するだろう。天晴れ、ハイウェードライバー、アントニオ。
(完)

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付録:
山旅・麦旅アドバイス
・刈田峠駐車場にトイレあり。売店は廃屋。
・姥沢の駐車場にもトイレあり。